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    『淋しい狩人』宮部みゆき

    淋しい狩人
    淋しい狩人
    宮部 みゆき 1997年 1月 新潮文庫
    ★★★★

    東京の下町で小さな古本屋をきりもりするイワさんと、イワさんを手伝うおじいちゃん思いの孫の稔。
    ごくありふれた小さな本屋さんを舞台に繰り広げられる、本にまつわる様々な哀しい人間模様。

    以前、イワさんに助けてもらったという女が、そのときに後をつけていた男を覚えていないかと訪ねてくることから、ことは殺人事件にまで発展していく…『六月は名ばかりの月』

    父の遺品を整理している男が、父の本棚に並ぶ300冊もの同じ本に疑問を抱き、真面目一徹だった父の秘密を探ろうとする…『黙って逝った』

    イワさんの元に訪れるヘルパーさんから聞かされるご近所の噂、ある旧家の幽霊話、それは遥か過去の哀しい出来事と繋がっていた…『詫びない年月』

    イワさんの店で万引きを見咎められた少年。彼が手にしていた本の中身は、少年の虐待の事実を告発する内容だった…『うそつき喇叭』

    古本屋の本の間に挟まれた名刺。偶然名刺の挟まれた本を手にした女が、その本に感銘を受け、元の持ち主に会ってみようとするのだが…『歪んだ鏡』

    作家であった父が姿を消してから12年が経ち、蔵書を整理して欲しいとイワさんに頼みに来た娘。そんな娘の元に届けられた手紙。それは父の遺作となった、未完の作品を元にした連続殺人事件を示唆するものだった…『淋しい狩人』

    以上の6篇からなる短編集。

    それぞれのタイトルからして何となく淋しい。

    『歪んだ鏡』の中の主人公が、偶然電車の中で拾った『赤ひげ診療譚』の文庫本の中に出てくる「おえい」という女性の言葉には、主人公がはっとさせられたように、私もはっとさせられた。
    「男なんてものは、いつかは毀れちまう車のようなもんです。」「毀れちゃってから荷物を背負うくらいなら、初めっから自分で背負うほうがましです。」

    本当に宮部さんは、哀しい女性を描くのがうまいなぁとほれぼれしてしまう。
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      『ララピポ』奥田英朗

      ララピポ
      ララピポ
      奥田 英朗 2005年 9月 ¥1,500
      ★★★★★
      プライドばかり高くてろくに仕事のとれない欲求不満のフリーライター。
      小心者で気のいいモテ男の風俗専門スカウトマン。
      趣味と実益を兼ねてAVに出演する専業主婦。
      気の弱いカラオケBOXの店員。
      見栄っぱりなエロおやじの官能小説家。
      図書館で獲物を探すデブ専裏DVD女優のテープリライター。
      6人の「負け犬」たち、それぞれの人生がどこかで微妙に交差する連作短編集。

      人に薦めると変態扱いされそうで怖い…。けど、おもしろい…。
      おもしろすぎる。
      特に最終章の彼女がたまらなく愛しい。間抜けな間男たちもたまらなく愛しく思える…。ここまで強く生きられたら怖いものなんてないのだろう。
      私も見習わなければ。

      とにかく痛快というか、読んだ後はすっきりするというか…。
      私の中で、奥田さんの作品のベスト1かもしれない…。何かが吹っ切れた気がする。
      男と女なんて、所詮こんなもんだ。と、思えば少しは楽になれるかも。
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        『リカ』五十嵐貴久

        リカ
        リカ
        五十嵐 貴久 2003年 10月 幻冬舎文庫 ¥600
        ★★★★★
        出会い系サイトで知り合った女が突然ストーカーに豹変する。
        日に何十回もの電話。
        まだ会ってもないのに…。
        電話の向こうで、女は男を罵倒する。
        耐え切れなくなって男は携帯電話を叩き付ける。
        それで全てが終わったと、男は安堵する。
        そして女は狂ったように、男の家族へまで魔の手をのばす…。

        第2回 ホラーサスペンス大賞 大賞受賞作
        終わりのない恐怖。
        男に邪険にされた女がストーカーと化していく過程は本当に怖い。怖すぎる。
        特に、女が走っているタクシーを全速力で走って追いかけてくるシーン。
        ドラマでは浅野ゆう子さんがこの化け物みたいな女を見事に演じてた。
        文庫化にあたって加筆されたラストがもう、何ともおぞましい…。
        ていうか想像したくない…。
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          鳥人計画

          鳥人計画
          鳥人計画
          東野 圭吾 2003年 8月 ¥580
          ★★★★

          「和製ニッカネン」と呼ばれる日本のスキージャンプ界のエース、天才ジャンパーが毒殺された。
          恋人の見ている前で彼は死んだ。
          犯人として逮捕されるのは意外な人物。
          何故、犯人は彼を殺さなければならなかったのか、その動機とは?そして完璧な計画だったはずの犯罪を密告したのは誰なのか?動機の裏に隠された恐るべき実験「CYBIRD-SYSTEM-ELM」とは…。

          少しだけスキージャンプのことわかった気がする。そして動機も…。平凡な人間の悲しさ…。天才への憧れ。もうすぐトリノオリンピック。原田さん頑張れグッド(って、出れるんだっけたらーっ?)

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            『ガール』奥田英朗

            ガール
            ガール
            奥田 英朗 2006年1月 講談社 ¥1,400
            ★★★★★
            自分より年上の男の部下になめられたら…。
            友達がマンションを買うと言い出したら…。
            若作りに不安を感じてきたら…。
            一回りも下の超男前が入社してきたら…。
            「30代。OL。文句ある?」まさに帯にあるような感じの短編集。

            30代は難しい…。もう若くない。まだ歳じゃない。
            「時間を強引に止めている。」まさにそんな感じ。
            女の本音は恐いくらいよく書けているけど。

            でも、ここに出てくるのはみんな一流会社で働くバリバリのキャリアウーマンだし。
            世間一般の独身女性ってみんなこんな良い生活してるのかな?って不安になった。
            もっと地味〜で、給料も安〜いとこで働いている人達も描いてほしかったな。
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              Dr.コパ

              正月番組でDr.コパが今年のラッキーカラーは、ラベンダー、ワインレッド、ゴールドだと言っていた。そして金運を良くするためには、立春から3月3日(2日?)までの間に、1000日以上使っている財布は買い換えた方が良いと。新しい財布には、種銭として115円入れる。それまで使用していた財布はきちんときれいな布にくるんでしまっておく。財布は内側が黄色のを選ぶ。そうでなければ、中に黄色の紙を入れるのでもOKやってみよう…。
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                七瀬ふたたび

                七瀬ふたたび
                七瀬ふたたび

                筒井康隆 1978年
                ★★★★★

                テレパス。他人の心の中が全て読めてしまったとしたら…。
                生まれながらに人の心を読むことのできる超能力を持つ火田七瀬。
                彼女の心の中には、たえず周囲の人間の悪意が流れ込んでくる。
                聞きたくなくても、流れ込んでくる。
                ある夜、七瀬は旅の途中の汽車の中で、自分と同じ超能力を持つ少年、ノリオと出会い、心で会話する。
                ノリオは実は今一緒にいる母親からこの能力を気味悪がられ、虐待されていた。
                そしてもうひとり、この汽車に乗り合わせたのは、予知能力を持った青年、恒夫。
                恒夫の心を読んでしまった七瀬は、この汽車がもうすぐ落石事故に遭い、多数の死者が出ることを知ってしまう。
                七瀬はノリオとともに汽車を降り、事故を免れる。
                そこからの二人の生活の始まりは、新生人類である超能力者を抹殺しようと企む特殊警察との戦いの始まりでもあった。

                NHKの「僕らの少年ドラマシリーズ」(こんなタイトルだったかな?)でドラマ化された多岐川裕美=七瀬が大好きになった。
                超能力者にあこがれていた…。
                20年以上前の話なのに今だに心に深く残ってるとは…。
                そして10年ぐらい前に「木曜の怪談」というテレビ番組の中で「七瀬ふたたび」にふたたび出会った。
                面白いものは、どれだけ時を経てもやっぱり面白い。
                でも、大人になった今の私は、人の心は絶対読めない方がいいと痛いほど思い知らされている困惑
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                  御金神社

                  御金神社
                  御金神社 京都市中京区御池通西洞院上る

                  「おかね神社」ではなく「みかね神社」。
                  兄はここの神社のお水で洗ったお金で買ったナンバーズ4で、セットのストレートを昨年2度も当てている…信じるものは救われる、かな。私も二度ほど足を運んだけど、まだまだ信心が足りないみたいたらーっ
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                    『悪意』東野圭吾

                    悪意
                    悪意

                    東野圭吾 2001年1月
                    ★★★★

                    人はどんな理由で、人を殺すのか…。
                    人気小説家が自宅で絞殺された。
                    犯人は小説家の幼なじみでもある小説家志望の男。
                    男は元教師であり、現在は児童文学を手がけている。
                    男は癌に侵されていて、その命はもう限られている。
                    この男の手記と、かつてはこの男と同僚であったという刑事の記録。
                    二人の視点から明かされていく本当の動機…。

                    人間の性根なんてそうそう変わるものでもないし…。でもこの動機には「うーん」とうならされる。さすが東野さんです。
                    あらためて本のタイトルを見直してしまいました…。納得。

                    そして、ある一つのことだけで、植えつけられる人間のイメージってつくづく怖いなぁと思った。
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                      きよしこ

                      きよしこ
                      きよしこ
                      重松清 2005年7月
                      ★★★★

                      きよしこの夜 なるほど…それもあり。
                      父親の転勤のせいで何度も転校を繰り返す少年。
                      言葉がつかえてうまくしゃべれない。
                      「カ行」と「タ行」がうくまいかないから「きよし」という名前なのに、自己紹介がちゃんとできない。
                      クリスマスプレゼントに本当は魚雷戦ゲームがほしいのに、「ぎ」がつっかえてしまうから、本当はほしくない「飛行船」になってしまう…。
                      そして少年はいろいろな町でたくさんの人と出会いどんどん成長していく。野球が得意な少年はそのうち言葉なんて関係なく、みんなとうまくやっていく。ひとりぼっちで「きよしこ」を待ち続けた少年は、もうひとりぼっちなんかじゃない。

                      中でも好きなのは『ゲルマ』。驚いたのは、私の大好きな『泣いた赤鬼』と『ごんぎつね』がお話の中にでてきたこと。なるほど、好きなお話を書く人は、やっぱり好きなお話を好きでいてくれるのか…。




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