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    『ふたつの名前』松村比呂美

    ふたつの名前
    ふたつの名前
    松村 比呂美 2007/2/15発行 新風舎 P.231 ¥1,260
    ★★★★★
    事実など、知ってしまえばどうということはない、そんな大きな秘密があるものではない。そう思っていたのに、自分たちの平和に見えた家庭には、抱えきれないほどの恐ろしい事件が隠されていた。

    高齢者向けの結婚相談所「サードライフ」の設立と同時に入社し、やり手の女社長の信頼も厚く、その親身な接客態度から会員たちからも慕われ、しばしば勤務時間外の相談まで受けるのに、自分自身は仕事場と家との往復だけで、全く縁のない25歳、独身の波多野保奈美。

    仕事も順調で、家に帰れば、子供の頃から自慢だった優しい母親と、義理の関係ではあるものの、まるで実の父親のように気が置けない義父とに囲まれて、何ひとつ問題のない幸せな生活を送っているかに見える保奈美だが、実は、時々どうしようもない「不安」に襲われるのだという。

    それは、十数年前に失踪したまま、今でも行方の判らない実の父親のことや、幼い頃の保奈美の写真が一枚も残されていないこと、何よりこの家族には、親戚と呼べる人物が一人もいないということが起因となる「不安」のようなのたが…。

    そんな不安の波から逃れるように仕事に没頭していた保奈美は、「サードライフ」の会員の一人から贈られたプレゼントがきっかけとなり、保奈美の伯母にあたる、失踪した父親の実の姉だという人物の居場所を偶然に突き止め、謎に包まれた父親のことを知るために、家族には内緒で伯母に会いに行くことに。

    その保奈美の軽率な行動が元となり、平穏だった暮らしが根底から覆されることになるとも知らず…。

    「読み終えたとき、きっと家族の優しさを疑う。
    平穏な家庭に潜むふたつの優しい殺意。
    行方不明の実父を探りはじめた波多野保奈美。
    再会した伯母が洩らしたひと言は母の秘密と義父の真実へとつながっていた――。
    それは「禁忌」の名前。
    新進女性作家、待望の書き下ろし長編!」だ、そうで。


    うーん…。
    昨日ここに感想をUPした『大きな熊が来る前に、おやすみ。』もそうだったけど、DVってそんなに蔓延してるのか…というか、この連鎖は結構恐ろしいかも。

    想像してたよりも、ずっと根が深くて驚いてしまったし。

    結婚相談所の「サードライフ」の会員さんのエピソードなんかも絡めてあって、第三の人生をやり直そうとする熟年女性が、身なりから何から綺麗になっていくというのは、なかなか気持ちの良いお話で…45歳で独身の女社長や、会員の彼女たちのパワーに、若い保奈美が少々押され気味というのが、今っぽいなと感じてしまった。

    ラスト近くでの、ご近所さんたちの毅然とした態度が、実際こんな人たちばかりならいいのになと思えたし、そうなるにはまず自分から…というか、事実がどうあれ、自分の目で、耳できちんと感じたことだけを信じていれば、その方がたぶん幸せなのかもなと…。
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      『大きな熊が来る前に、おやすみ。』島本理生

      大きな熊が来る前に、おやすみ。
      大きな熊が来る前に、おやすみ。
      島本 理生 2007/3/30 新潮社 P.199 ¥1,365
      ★★★★★
       こういう台詞を信じようとする私を、たぶん、ほとんどの人は馬鹿だと思うだろう。騙されてるんだ、そんな男はこれからもずっと同じことを繰り返すと忠告されるだろう。
       だけど先のことは分からなくて、今は言葉で、約束するしかなかった。少しでも相手に変わる意志があって、それに付き合う体力と気持ちが私にあるかぎり、付き合い続けたかった。
      〜『大きな熊が来る前に、おやすみ。』より〜

      付き合ってすぐに一緒に暮らし始めて半年、けれど手放しで「幸せ」とはいえない「珠実」と「徹平」。
      見返りを求めない優しさを自然と身につけている「徹平」のことを尊敬していた、という「珠実」は、ある夜の出来事を境に、嫌悪していた父親と「徹平」とを重ねて見るように…『大きな熊が来る前に、おやすみ。』

      付き合っているわけでもないのに、しょっ中アパートに遊びに来るようになった、大学の同級生「都築」の気持ちを量りかねる「霧島さん」。
      彼女がいても平気でデートに誘う「都築」に呼び出されると、それでもめかし込んで待ち合わせ場所へと出かける「霧島さん」。
      そんな「霧島さん」の心に、「都築」の無神経なひと言がつきささり…『クロコダイルの午睡』

      中学時代のバスケ部の後輩「荻原」と久しぶりに再会し、冗談のように想いを打ち明けられて戸惑う「志麻」。
      「志麻」には以前付き合った男との、「志麻」の愛猫「まだら」をめぐっての辛い思い出があり、それがトラウマとなって、素直に「荻原」の告白を受け入れられずにいるのだが…『猫と君のとなり』

      「私と彼の中にある、確かなもので、悲しみを越えて行こう――。
      新しい恋を始めた3人の女性を主人公に、人を好きになること、誰かと暮らすことの、危うさと幸福感を、みずみずしく描き上げる感動の小説集。書き下ろし1編を併録。」だ、そうで。


      全然甘くなかった恋愛小説。
      むしろホラーに近かったかも。

      『大きな熊が来る前に、おやすみ。』は、実際にそういう目に遭ったことがないので、それでも一緒にいられるかと考えれば、私には真似できないと思うし、そこまでの「愛」や「執着」がそもそもない、冷たい人間なのかもしれないなと最近良く思う。
      それが愛なのかどうなのかも分からないけど(でも身近にもここに出てくるような人がいるので、きっと世間にはよくある話なんだろうなと…)。

      「彼と私は基本的に考え方や性格がすべて微妙に二十度ぐらいずれていて、だから日常会話の細かいところで突っかかることも多く、石だらけの舗装されていない道を歩いているみたいで、二人でいることはまるで我慢比べのようだとたまに思う」
      というくだりが、妙に心に残ってしまって…「我慢比べ」というのは、すごく良く分かるかも。

      『クロコダイルの午睡』の「都築」は、結構男の人ってこういう人多いかも、と思わされるような人物で、何が相手を傷つけたのか、きっと一生わからないままなんだろうなと…。

      唯一、書き下ろしの『猫ときみのとなり』は、読み終わってほっとした話(前の彼氏のしたことは絶対許せないけど)。
      志麻さんの責任感というか、大切な命をただ守りたい気持ちにはホロリとさせられてしまったし、私もただそれだけを願うかも。

      初の短編集だそうなので、初めて島本さんの本を読んでみたけど、まだお若いのに、女の人の一番傷つく「ツボ」と、癒される「ツボ」を心得てらっしゃるというか…そこに敬服してしまった。
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        『ハイドラ』金原ひとみ

        ハイドラAmazonで購入livedoor BOOKS書評/国内純文学
        ★★★★★
        「そんなに簡単に、簡単な人間に戻れると思いますか?」
        「簡単な人間って言い方はどうかと思う」
        「楽しいことを楽しいことと感じたり、悲しいことを悲しいことと感じたり、腹立たしいことを腹立たしいことと感じたり、そういう一足す一は二、っていうような人間のことです」
        「なにそれ」
        「一足す一はゼロみたいな、歪んだ図式で世界を捉えていた人が、常識的な世界に戻るのは、難しいと思います」

        有名カメラマン「新崎」の専属モデルとして写真集を数冊出し、少しは顔を知られるようになったものの、売れないモデルの早希。

        私生活でも、新崎の庇護下に置かれる早希は、男に依存することでしか、他に生きる術を持たず、新崎の心が離れてしまうのを何よりも恐れ、病的に痩せ細った体重を維持するため、大量に買い込んだ食べ物を噛んでは吐き出して捨てる「咀嚼」という行為を繰り返す日々。

        何よりも新崎との普通の関係をどこかで欲しながらも、どうにもならない関係に怯え、不安だらけの日々を送る早希は、知り合いの誰もいないマンションの一室で開かれる飲み会で知り合った一人の男の企みによって、人気バンドのヴォーカリスト「松木」に引き合わされ、他人を傷つけることを何よりも畏れる「松木」に心惹かれてゆくのだが……。

        「迫ってくる体温を感じながら感じた、世界が変わっていくのを――。
        堕ちてゆく痛み。翳りない愛への恐れ。
        自身に注がれる冷徹なまなざし。
        クールさと瑞々しさをともに湛えた最新恋愛長篇。」だ、そうで。


        タイトルの「ハイドラ」とは、ギリシャ神話に登場する九つの頭を持つ「水蛇」のことなんだそうで、「沼のようなところにいて、じめじめして、腐敗臭がする」というイメージを主人公に重ねたのだとか…(と、どこかに書いてあった)。

        新崎と暮らすマンションの窓一つない寝室と、松木の部屋との対比がなかなか分かりやすくて、それだけでも、どちらを選べば幸せになれるのか、というのは一目瞭然なんだけど、そうしたいと渇望する自分と、そうは出来ないという本当の自分との間で葛藤して、いるべき場所に辿り着いた早希の気持ちは分かる気がした。

        そこにしか、住めない生き物なら、どうあがいたって、どこへも行けないんだろうと(それもまた、悲しすぎるけど)。
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          『Gボーイズ冬戦争−池袋ウエストゲートパーク7』石田衣良

          Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
          Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
          石田 衣良 2007/4/25 文藝春秋 P.245 ¥1,600
          ★★★★★
          忘れてしまった過去のある日、あんたが善人のつもりでしたちょっとしたおせっかいが、あんたの命を縮めることになるかもしれない。どこかで猛毒をもつ人間に出会ってしまったのだ。この世界にはふれてはならない人間がいて、そうしたやつらはなんの理由もなく、あんたを恨み、憎み、滅ぼそうとする。問題なのはいつだってそうしたやつが、その他大勢とまったく見分けがつかないってこと。〜『Gボーイズ冬戦争』より〜

          池袋西口公園にほど近い実家の果物屋で、お気に入りのクラシック音楽をかけながら、母親と交替で店番をする一方、東京の北側半分では一番のトラブルシューターと町で噂の真島誠、通称「マコト」。

          その年の異常だった冬の寒さがようやく和らいできた春先、いつものように店先に商品を並べ、開店準備をしていたマコトがふと、店の奥で付けっ放しになったままのテレビの画面を見て気に留めたのは、振り込め詐欺の被害に遭った隣町に住む一人暮らしの老人が自殺したというニュース。

          それから間もなく、「マコト」の優秀なトラブルシューターとしての噂を聞きつけ、携帯に依頼の電話をかけてきたのは、振り込め詐欺のグループの一人だという「ヨウジ」。
          生身の人間と話すのが苦手なため、振り込め詐欺を「天職」だと考えていた「ヨウジ」は、自殺した老人のニュースを知り、今の仕事を辞めたくなったのだというのだが…『要町テレフォンマン』

          夏の朝、店の前を掃除する「マコト」に声を掛けてきたのは、女には縁のなさそうな冴えない男。
          そんな男からの「彼女の本当の気持ちが知りたい」との意外な依頼に戸惑う、恋愛相談にはとんと自信のない「マコト」。
          街で声を掛けられ、およそ価値の低そうな絵をローンを組んで3枚も買わされた男は、それでもまだ彼女のために、新たな絵を購入しようと考えているらしいのだが…『詐欺師のヴィーナス』

          平日の昼間から池袋の街を所在なさげにふらつく一人の少年に声を掛けた「マコト」は、少年がひと月前に自宅に火をつけた放火犯であることを知り、両親からの頼みもあって店の手伝いをさせることに。
          一方、このところ池袋の街で起こっていた連続放火事件の犯人捜しの依頼を池袋のキング「タカシ」からも受け…『バーン・ダウン・ザ・ハウス』

          池袋の街で、Gボーイズたちが次々と襲撃されるという「幽霊騒動」が起きるなか、「マコト」のもう一つの仕事でもある雑誌の「コラム」に目をつけた男から、映画出演を依頼された「マコト」。
          「幽霊騒動」は、キング「タカシ」の率いるGボーイズたちの思わぬ内部抗争にまで発展し、窮地に陥った「タカシ」のために「マコト」は危険も顧みず「幽霊」の正体に近づくことに…『Gボーイズ冬戦争』

          「池袋、宣戦布告!
          今度はキングを、おれが守る。
          悪質な振り込め詐欺グループ、謎の連続放火事件、池袋の内部抗争……
          刻々と変化するストリートで、生き残りをかけた若者たちの「いま」を描く新世代青春ミステリー
          いつでもとんでもないトラブルが潜むI/W/G/Pシリーズ第七弾」だ、そうで。


          毎度のことながら、実際に起きた事件や犯罪をモチーフにしながら、あくまでも解決は丸く優しく…。

          「格差社会」や「愛国教育」といった、最近よく耳にする言葉が随所に散りばめられていて、それらに対する「マコト」(石田さん自身の?)の考え方にはすごく共感してしまう。
          「つかい捨てにされるフリーターや契約社員たち…」というのも、レッテルを貼られて分類されて…というのも、まさに現代社会が反映されていて、「マコト」の憂いも良く分かるし。

          そして「マコト」とGボーイズの王様「タカシ」との友情物語『Gボーイズ冬戦争』のなかでの、「タカシ」の台詞「おれにはいっしょに火のなかに飛びこんでくれるダチがいるが、あいつはいつもひとりぼっちだ。いいか、マコト、そいつはおまえが考えているより、ずっと大きなことだぞ」というのに、いつもクールな「タカシ」が、「マコト」をどれだけ大切に思っているのか(まあ、常に「マコト」を警護か何だかで見張らせている、というのもすごいけど…)、これまでになく良く分かったような気がして嬉しくなってしまった(これからも、「タカシ」の心からの笑顔は、是非見てみたいなと)。

          老若男女誰にでも優しい「マコト」の、友達のためなら先のことも考えずに突っ走る…という意外な一面も垣間見れたようで(年を追うごとにまるくなり過ぎてた気もしないでもなかったので)、これからもシリーズが続く限りあんまり分別臭くなりすぎずに、「マコト」らしくいてくれればいいなと。
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            『6時間後に君は死ぬ』高野和明

            6時間後に君は死ぬ
            6時間後に君は死ぬ
            高野 和明 2007/5/10発行 講談社 P.347 ¥1,680
            ★★★★★  
            何も起こらないのが最高の幸せ。
             眉を寄せた美帆に、館長は続けた。「普通の人として生きた実感でしょう。普通、というのは多くの人がいいと思って選んだからこそ、普通になったんじゃないでしょうか。斯く言う私も、普通の人間ですが」        〜『ドールハウスのダンサー』より〜

            その日、24歳最後の日を迎え、友人との待ち合わせ場所へと急ぐ美緒は、見知らぬ男から声をかけられ、こう告げられる。
            「6時間後に君は死ぬ」と。
            はじめは新手のナンパかと取り合わない美緒も、男の言葉を信じざるを得ない状況に陥り、取り敢えず、今夜自分を殺しかねない人間に心当たりをつけ、相手の様子を探ってみることに…『6時間後に君は死ぬ』

            思うように仕事がもらえず、生活に困窮するシナリオライター志望の未来は、自分が幸せだった頃の幼い日の記憶を頼りに、当時親子三人で暮らしていた町を訪れてみることに。そこで未来が出会ったのは、9歳だった子供の頃の未来…『時の魔法使い』

            これまで彼氏をきらしたことがなく、飽きればすぐに男をとっかえひっかえしていた大学生の未亜は、友達の知り合いの占い師のような男から「その日には恋をしてはいけない」と釘を刺された日に、これまでにない運命的な出会いをしてしまい…『恋をしてはいけない日』

            オーディションを受けた数だけ、不合格通知を受け取っていた、実力はあるのに本番に弱い、運のないダンサー志望の美帆。
            実は美帆の運命は、ある一人の、美帆の幸せだけを願う人間によって全て見通されており…『ドールハウスのダンサー』

            3時間後、自分が炎に包まれるという「ビジョン」が見えてしまった男は、同じくその場にいる全員がこれから遭うであろう災難から、人々を救うため、しいては自らを犠牲にしてでも守りたい未来を守ろうと…『3時間後に僕は死ぬ』

            そして『エピローグ 未来の日記帳』の、6編から成る「運命は人の手によって変えることができるのか、それとも…」てなことをテーマにした(たぶん)、連作短編集(ネタばれになると困るので、これ以上言えなかったりする…)。

            「未来は決まってなんかいない
            明日を信じて、進むだけ――
            稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のカウントダウン・ミステリー」だ、そうで。


            13階段』を書いた人だ〜と、なかなかショッキングなタイトルに惹かれて読んでみたけど、あれれ?という感じがしないでも…(『13階段』の死刑囚が死刑執行される日を待ち続ける描写があまりにも凄かったので、そういう重いのを書く人だとばかり…雫井さんの『クローズド・ノート』を読んだら、きっと同じように感じそうな)。

            なので、それは置いておいて読むと、ちょっぴり切ない系というか(ミステリーというより恋愛系?)。

            『時の魔法使い』の、もしかしたら今の自分の現状を変えられるかもしれないのに、「優しい人間」であろうとした「未来」の選択は好きだし、確かにそうやって生きてきたからこそ、今の自分があるわけで…。

            『恋をしてはいけない日』は、「傷つきたくない」主人公の未亜が、私も似たような、どうしようもない人間だし、その恋に嵌る気持ちは痛いほど良く分かったような…これは意外性もあって、結構好きなお話。でも、立ち直り早すぎ…かも。

            『ドールハウスのダンサー』のに出てくる台詞「世の中すべてを相手にするんじゃなく、たった一人でも幸せにできれば…」というのには、ホロリとさせられるし、こんな風に誰かの幸せを願える人でいたいしで、これも良いお話。

            『6時間後に君は死ぬ』と、『3時間後に僕は死ぬ』は、実際の執筆にも5年間の距離があって、どういう経緯で書かれたものなのか(はじめっから構想としてあったのか、書き加えられたものなのか…)が、よくわからないけど、前者ならすごいなと。

            実際、20歳ぐらいの頃に友達と河原町通り(地元京都の繁華街)を歩いていて、突然、変な占い師みたいなおじさんに「あんたは将来や○ざにシャブ漬けにされて、売り飛ばされる。」と予言され、友達に向っては「そやから、あんたは友達やめたほうがいい、今すぐあっち向いて帰りなさい」と忠告されたことがあるので、たぶん未来は変えられるんじゃないのかなと(売り飛ばされてないし)身をもって知るかも(あとから聞いたら、当時そのおじさんは、たくさんの人に同じこと言ってびびらせていたらしいけど…)。
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              『正義のミカタ〜I'm a loser〜』本多孝好

              正義のミカタ―I’m a loserAmazonで購入livedoor BOOKS書評/国内純文学
              ★★★★★
              正義に打ち勝てるのは、恐怖しかないのだろうか。正義をふりかざしてくる相手が怖くて怖くて、どうしようもなくなって反撃する、その自暴自棄ながむしゃらさしかないのだろうか。
              見てろよ、と僕は思った。きっといつか、僕はそれを見つけてやる。きっといつか……。

              希望に胸を膨らませ、あまり名の知られていない三流大学の門をくぐった蓮見亮太、18歳の春――。

              人呼んで「スカ大」であろうとも、ここには、正真正銘筋金入りの「いじめられっ子」だった「僕」のことを知る人間がいないのだと、これから始まる薔薇色のキャンパス生活に思いを馳せ「大学って素晴らしい!」と浮かれる亮太の前に現れたのは、そこにいるはずのない、かつての「いじめっ子」。
              「幻覚か…」と、ありえない光景を受け入れられないでいる亮太。

              そのままひと気のない場所へとひきずられるように連れて行かれ、理不尽な暴力を受けながら「もう大学はやめよう…」と、今後のお先真っ暗な生活を考えはじめていた亮太は、一人の男の出現によって救われることに。

              そして、亮太の隠れた才能に目をつけた男からスカウトされ、ついていった部室には「正義の味方研究部」の看板が。

              そこでは「正義」について研究し、学内でそれを実践するらしいのだが…。あまり要領を得ないままに、亮太も部員の一人として「正義の味方」になることを認められ、その日から亮太の世界は一変することに……。

              「いじめ、リストラ、格差。こんな社会で生きていかなきゃならない、将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説!」だ、そうで。


              どんな風に「いじめられっ子」から「正義の味方」へ変身していくのか…と、わくわくしながら読んだけど、「正義の味方」の活動がしょぼい…(というか、地味?)。

              結局最後は人数や暴力に頼って、これの何が「正義」なのかと(まあ、その辺の事情は、おいおい分かってくるんだけど…)。

              そもそも「正義の味方」って何だろう?と考えると、耳に馴染みのある言葉「弱きをたすけ 強きをくじく」(タケちゃんまんの歌詞は「強きをたすけ 弱きをくじく」だったかな?これって今の日本の政策の象徴みたいな歌詞だなぁと、今さらながら感心したりして…)が、真っ先に浮かんでくるし、私の中での「正義の味方」は、金持ちからお金を奪って、貧しい庶民にばら撒くという「ねずみ小僧」なので、倫理には反するのかもしれないなと。

              なので、この本に出てくる「正義の味方」の敵とされる一人の男が、私には何故か一番の「正義の味方」に思えてしまった(例え、警察に捕まるようなことをしていたとしても…弱者には優しいというか…)。

              まあ「正義」云々よりも、「不公平」感を口にする亮太の気持ちは、分からなくないけど、マイナス思考すぎて、いらいらしてしまった(こういう考え方の男の人、私の周りにも多いけど、何か違うんじゃないのかなぁと…)。

              そしてなんやかんやあっての、亮太の感じる「正義の味方研究部」に対する違和感は、最もなことで…、しかも最後のそれって、まるきりヤクザ屋さんの世界みたいな展開で、仮にも「正義の味方」を名乗る人間が、無抵抗な人間にそんなことしていいのか?と(みんなエゴエゴだし)。

              疾風のように現れて、疾風のように去ってゆく、元祖「正義の味方」の「月光仮面」のおじさんは、あまり記憶にないので、SMAPの初期の頃の歌「正義の味方はあてにならない」の方が、読んでいてしっくりきたかも…。

              大義名分ふりかざすより、どこにでもいる普通の人間の、ごくごく当たり前の行動であってほしいというか。

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                『あなたまにあ』小川勝己

                あなたまにあ
                あなたまにあ
                小川 勝己 2004/10/25発行 実業之日本社 P.216 ¥1,575
                ★★★★★
                あなたまにあは あなたが怖い
                なぜならあなたは わたしじゃないから
                だからあなたが 目覚める前に
                あなたをわたしに 変えましょう

                都会からの垢抜けた転校生の少女に嫉妬していた幼い頃の「私」は、彼女が大嫌いだという「がまがえる」を田圃で捕まえたことから、ちょっとした悪戯を思いつき…『蝦蟆蛙』

                「結婚してくれなければ東京へ行って働く」と迫られたものの、家庭の事情から、彼女の人生を引き受ける余裕のない「ぼく」には彼女を引き止めることもできず…。そしてグラビア・アイドルとしてデビューした彼女を忘れられずに居た「ぼく」は、約束の日に約束の場所で再び彼女と出会い…『聖夜』

                しょっちゅう家に遊びに来ては無神経に振舞う、いつまでも昔のまま変わらずにいる高校時代の友人を心の中で罵倒する「あたし」。「あたし」の夫をあからさまに嫌悪する彼女が置いていった写真が元で、「あたし」は夫を殺害してしまい…『春巻』

                ケータイの壁紙の息子の写真を見ては「俺に似なくて良かった…」と顔をほころばせる借金まみれのやくざの男は、別れた妻と、会わせてももらえない息子のために自らすすんで鉄砲玉になることを志願するも…『壁紙』

                卒業生とばったり会い、飲みに誘われて嬉しさを隠せない人徳のない高校教師に仕掛けられた「どっきり」とは…『諧謔の屍』

                大人の女性に嫌悪感を抱く男は、同じアパートに住む幼い少女が自分との約束を忘れ、大人になっていくのが我慢できずに…『蘆薈』

                空想に耽ることが大好きな、学校にも近所にも友達のいない小学生二年生の女の子の遊び相手は、近所に住む「和島のお兄ちゃん」ただ一人。その日も、いつものように二人は空想の世界で遊んでいたはずなのに…『あなたまにあ』の、7編から成る不気味な短編集。

                「わたしはあなたのすべてが欲しい――
                背徳・妄執・恐怖が渦を巻く異空間の彼方に置き去りにされたあなた……あなた、あなた!
                愉悦にまみれたあなたの狂気は、どこへたどりつくのか!?
                異能作家・小川勝己があなたに捧げる傑作怪奇小説」だ、そうで。


                うーん、どれも気持ち悪いのは充分気持ち悪いけど、期待していたほど(新堂さんの『吐きたいほど愛してる』みたいな…)ではなかったかも。

                「がまがえる」の話は、何となく楳図かずおさんの漫画(大好き)に出てきそうな、かなりの気持ち悪さで、想像しただけでも鳥肌が立ってしまう…。

                『春巻』の、主人公が夫の行為で許せなかったこと…は、なるほどそうかもねと、ものすごく納得できたような。これも想像したら「ぐえっ」という感じ。

                『聖夜』はなかなかロマンチックな話かと思いきや、やっぱり最後はそうなるのかと、まあ期待を裏切らないといえば裏切らないお話で…どのお話も、ラストの「ぞっとする感」はなかなか良かった(なかでも一番は『あなたまにあ』)かな。

                引用部分の「エピグラム」の意味もよく分かるような…だし、あと、挿絵が何となく昔っぽくて、不気味な感じが可愛くて素敵(「かえる」好きなもので…)。

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                  『ダーティ・ワーク』絲山秋子

                  ダーティ・ワーク
                  ダーティ・ワーク
                  絲山 秋子 2007/4/30発行 集英社 P.188 ¥1,365
                  ★★★★★ 
                  ずいぶん、いろんな男にいじめられたもんだ。
                  でも、自分がろくでもない男ばかり、傷つくようなことばかりわざわざ選んできたのだ。リスクの高そうなところばかりに張って、博打に負けてきたのだ。そりゃあ、たまには弱さのある男を愛おしいと思ったこともあったけれど、そんなのは一瞬のことだったんじゃないか。
                   思い出したくもない。
                   けれど、その思い出したくないことに彼女はいつも近づいていく。……
                  〜『worried about you』より〜

                  仲間との賭けに負け、約束通り大嫌いな健康診断を受ける破目に陥ったことから、今はどこに居るのかも分からない「TT」のことを気に掛けだすギタリストの「熊井」。

                  高校時代、何でも分かり合えていた「TT」とは、ある出来事がきっかけで、別れたものの…『worried about you』から始まり、

                  四年半惰性で付き合っても結婚にはお互いに踏み切れない男女…『sympathy for the devil』

                  「カメの観察日記」をブログに書き込む男の元に突然届いた過去の知り合いからのSOSのメール。会社を休み、車をとばして病院へ駆けつける男が目の当たりにした「病」の現実…『moonlight mile』

                  それぞれの話の裏側の物語…『before they make me run』、『miss you』、『back to zero』

                  そして再び男女が出会い…『beast of burden』の、7編から成る連作短編集。

                  「もう一度会えたとしても、もう一度別れは来る。この世界の地続きのどこかで繰り広げられる、ささやかな物語、小さな奇跡。『小説すばる』掲載を単行本化。」だ、そうで。


                  最初は全く別の話の短編なのかと、何だか中途半端な終わり方にもやもやとした感じが残るなぁと思ったら、こんな風に繋がっていくとは…、その仕掛けがなかなか絶妙。

                  人生上手くいってたはずの人が、会社を辞めてひきこもりになったり、結婚を真剣に考えてくれる相手のひと言で急激に醒めてしまう人とか、「だってしょうがないじゃん」で生きてる人とか、やりきれなさを抱いて生きる登場人物たちは、絲山さんの描く人たちらしくて…。

                  ただ、これまでになく読後感が爽やかなような。
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                    『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet』桜庭一樹

                    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet
                    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet
                    桜庭 一樹 2007/3/10発行 富士見書房 P.205 ¥1,470
                    ★★★★
                    ……あたしたちは十三歳で、あたしたちは未成年で、あたしたちは義務教育を受けてる中学生。あたしたちにはまだ、自分で運命を切り開く力はなかった。親の庇護の元で育たなければならないし、子供は親を選べないのだ。……藻屑も行けるものならばどこかに行くのかもしれない。大人になって自由になったら。だけど十三歳ではどこにもいけない。

                    海と山に囲まれた小さな田舎町の中学校に、都会から転校してきた海野藻屑。

                    この町出身の有名人の娘らしいと、クラスメイトたちは噂し、転校生に興味津々に近づくものの、「藻屑」の態度は他人を寄せ付けようとはせず、意地悪なクラスメイトからの洗礼を受けることに…。

                    そんな藻屑が、「友達になりたい」と自分から近付いたのは、適当にクラスメイトの話に相槌は打つものの、一風変わった転校生には全く興味を示さず、黙々とうさぎの世話をする、「生きることに関係なさそうな些末なことについては悩まない、関わらない」という取り決めを魂と結んだ、醒めた十三歳、の山田なぎさ。

                    「関わらない」と決めたものの、愛情表現と憎しみとの区別がつかず、歪な形で自分に好意を示す「藻屑」のペースにいつの間にかひきずられるように、深く関わっていく「なぎさ」は、「藻屑」の父親の異常性と、「藻屑」への虐待の事実を知ってしまい……。

                    〈きっと僕も、一生忘れない。嘘つきで泣き虫で悲しいほど優しい『汚染された人魚』こと海野藻屑― 彼女が必死に撃ち続けた「弾丸」の数々を。起きてしまった事件のことを。
                    桜庭一樹の原点、青春暗黒ミステリーが単行本化!〉だ、そうで。


                    先に文庫で発売されていたものが単行本化されるという、普通とは反対のパターンに何となく納得できるような…(装丁からして、こっちの方が手に取りやすいし)。

                    物語の悲惨な結末は、冒頭の新聞記事によって明らかにされているんだけど、それでも、読んでる途中は、「あれ」が、なかったことにならないかなぁと思わずにいられないというか、「何で?」としか言いようがないかも(こういう事件が毎日のように現実に起こっているだけに、何とも言い難い…親が子を、も、子が親をも…)。

                    大人の私には、「なぎさ」の中学校の担任の言ってること(ひきこもりの「なぎさ」の兄に対する厳しい言葉や、虐待する親への、「現代の病魔や歪みなんて関係ない……頭がおかしいんだよ」という台詞)が、ものすごく真っ当なことだと思えてしまう。

                    ただ、無力な十三歳の「藻屑」が父親を庇う気持ちも、「なぎさ」が兄を慕う気持ちも、そうしなければ生きられないという本能というか、またそこが痛いけど、本当にそうする以外に何が出来るのかと…思わされてしまったかな。

                    学校という場所が「大人の知らない暗黒の社交界」という「なぎさ」の心中も分かるけど…でも、今の大人も、みんなそこを通ってきたのではないのかなと。

                    なので担任が最後、心から絞り出すようにつぶやいた「…生き抜けば大人になれたのに……生き抜く気あったのかよ」のひと言が、重く心にのしかかる。

                    「子供に必要なのは安心だ」というのも…。
                    これって、大人側にものすごく問題を突きつけられているような…と、考えさせられる本かもしれないなと。

                    0

                      『新釈 走れメロス 他四篇』森見登美彦

                      新釈 走れメロス 他四篇
                      新釈 走れメロス 他四篇
                      森見 登美彦 2007/3/20発行 祥伝社 P.216 ¥1,470
                      ★★★★
                      「約束を守るも守らないも問題ではないのだ、信頼するもしないも問題ではないのだ。迷惑をかけてもいいだろう。裏切ってもかまわん。助け合いたければそれもいい。何であってもいいのだ。そんなことはどうでもいいのだ。ただ同じものを目指していればそれでいい。なぜならば、だからこそ、我々は唯一無二の友なのだ!」 〜『走れメロス』より〜

                      「世間から忌み嫌われることを意に介せずのらりくらりと詭弁を弄し続ける」という茨の道をなぜか選び取った物好きたちの流刑地である「詭弁論部」に籍を置く、大学生の芽野史郎。

                      汚い下宿で惰眠を貪り、落第を重ねて暮らしてきただけの阿呆学生である芽野ではあるが、厄介なことに人一倍邪悪に対して敏感なため、学園祭中に起きた「詭弁論部」の危機を知り、全学生の個人情報を一手に握る陰の最高権力者である図書館警察長官に、ひとり立ち向かうことに…。

                      そして…芽野は走った…「詭弁論部」を廃部の危機から救うため、しいては芽野の身代わりに、人質として捕われの身となった無二の親友、芹名との「真の友情」を示すために(そして何より、桃色ブリーフの辱めから逃れるために)…表題作『走れメロス』

                      他、大文字山の山中で人々を次から次へと襲うけだものに姿を変えてしまった男の話…『山月記』

                      昔の彼氏と今の彼氏、二人の男と一人の女が置かれたそれぞれの立場で、それぞれの心中を吐露するものの、真相は誰にも分からない…『藪の中』

                      作家志望の大学生の男は、桜の下で出会った女に魅入られ、女の言うがままに東京へ出て成功を収めるものの…『桜の森の満開の下』

                      イギリス留学帰りの男が、知り合いから誘われて出向いた主催者不在の「百物語」のイベントで、最後に出会ったのは…『百物語』

                      「あの名作が、京の都に甦る!?
                      暴走する恋と友情――
                      若き文士・森見登美彦の近代文学リミックス集!」だ、そうで。


                      そういえば、森見さんの『夜は短し歩けよ乙女』が第二十回の山本周五郎賞を受賞されたそうで、「おめでとうございます」、ですね(「本屋大賞」もかと密かに期待していたのですが…)。

                      で、かの有名な近代文学を、森見さん風に、現代風にアレンジされたこちらの作品も、やっぱり『夜は短し歩けよ乙女』を読んでからの方が、より一層楽しめるのではないかなと(登場人物然り、「パンツ番長戦」然り…個人的に好きな「象の尻」然り)。

                      ここに出てくる5作品中、3作品は(坂口安吾の『桜の森の満開の下』と、森鴎外の『百物語』は全く知らない…)中学、高校の頃に一度は読んだ作品なので、大まかな筋は大体掴んでいたつもりでいたけど、ここに出てくる、全く原典とは異なるシチュエーションのはずの登場人物たちが、意外にもその枠に嵌りすぎてて驚いてしまった(て、いうかそれだけ森見さんの持って行き方がお上手ということなのか)。

                      これは是非国語の時間に使ってもらいたくなるような…。

                      中でも『藪の中』(これは元の芥川龍之介のお話もとても好きなので、ほんとに良く出来てる)と、抱腹絶倒の『走れメロス』は、秀逸。

                      京都の街を走り回る芽野の行く先々の情景がすぐに浮かんでくれるので、京都に住んでて本当に良かったなぁと、しみじみ(河原町から烏丸までの地下道や、烏丸今出川から鴨川デルタや、その他もろもろ)。

                      に、しても万城目さんの『鴨川ホルモー』もだけど、京大にはパンツ一丁で踊る伝統が本当にあるのか?と、なんだかそんなイメージが定着してしまいそうな(まあ、あるならあるで、是非見てみたいもんだと…)。

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