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    『初恋温泉』吉田修一

    初恋温泉
    初恋温泉
    吉田 修一 2006年 集英社 P.204
    ★★★★
    思い描いたとおりの生活を、やっと手に入れたはずなのに、一番そこにいてほしい女がいない。まるでパネルをずらして揃えるパズルのように、どうしても一箇所だけ隙間ができる。隙間があるから動かせたのに、隙間があっては完成しない。〜『初恋温泉』より〜

    前の晩、唐突に妻から別れを切り出された夫婦が泊まる熱海の「蓬莱」
    高校時代の同級生だった妻に、自分の成功した姿を見せたいがため、がむしゃらに働いてきたというのに…『初恋温泉』

    お互いに話が尽きることなく、一緒にいる間中喋り続ける「脇役」夫婦が泊まる青森県の「青荷温泉」
    「雪の中の一軒宿」として有名な旅館の離れに、もう一組のカップルと、襖一枚隔てて泊まることになった二人は、あまりにも静かな隣の部屋が気に掛かり…『白雪温泉』

    妻に出張と嘘をつき、夫が泊まろうとしている京都の「祗園畑中」
    旅先にかかってきた、何も知らないはずの妻からの電話。
    妻はなかなか電話を切ろうとせず、同じ話題を繰り返し…『ためらいの湯』

    保険のセールスで常にトップを守り続けてきた男が、一人で泊まることになった那須塩原の「二期倶楽部」
    忙しい合間に休みを取り、せっかく予約の取れた宿なのに、妻は「先に延ばせないか」と言い出し…『風来温泉』

    夏休みのバイト代で、初めての温泉旅行に彼女を誘った高校生が泊まる、黒川の「南城苑」
    学校でも、家族にも、公認のカップルではあるものの…『純情温泉』

    『二人が二人でいれる場所…。都会に生きる男女の憂鬱や倦怠感を鋭く捉える著者が「温泉に宿泊する男女」というテーマで描く五組の男女の物語。』だ、そう。


    ここに登場する温泉旅館は、どこも実在しているようで(一応それぞれリンク貼ってみました)「ランプの宿」には、友達が「今度はここに行こう」と、昔言っていたのを思い出した。
    なかなか予約が取れないとかで、結局、そのときの話は流れてしまったけど、どないしてでも行っておけば良かった、と後悔するくらい、この話に出てくる「ランプの宿」にそそられる(他にも、行きたくなったとこあったけど、特に、ここ)。

    「ランプの宿」の話に出てくるカップルを見てて、昔むかしの篠田三郎と、島田陽子のドラマを思い出して、涙が出そうになった(かなり古いけど、知ってる人は知っていると思う…)。

    温泉旅行って響きが、なんだかものすごく親密な感じがして、私は、本当に気の許せる相手としか絶対行けないなと思う。
    なので、若い頃、毎年GWに一緒に温泉旅行に出かけてた友達が結婚してからは行ってないなぁと、しみじみ…。

    私たちが女同士で温泉につかって、あほな話ばかりして騒いで周りに迷惑かけてた頃、周りではこういう男女のドラマがあったのかな、とも(自分にはないところが、ちょっと淋しい…)。

    温泉地での、微妙な男女の心の動きが、すごく面白い。

    『純情温泉』の、高校生の男の子の「温泉旅館」に来る理由が、ストレートすぎて微笑ましい。
    そりゃそーだろうと、私も思う(まあ、歳取ればまた違ってくるんだけど…)。

    最後を、まだまだこれから紆余曲折があるだろう、若い二人に託されたようで、でも一話目に戻ると「大人になれば、こうなってしまうのよ」と、現実に戻されるというか…。
    なかなか構成が良く出来てるなぁと感心してしまった。

    理想の温泉といえば、できれば、雪に囲まれた露天風呂(寒すぎるかな)で、お猿さんと一緒に…というのが夢だけど。

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      『祝福』野中柊

      祝福
      祝福
      野中 柊 2006年 角川書店 P.206
      ★★★★★
      どうせ、ひとはいつかは死ぬのだから――だれもが、この世から消えてしまうときが来るのだから、たった今だけでも、生きることをおそれるのはやめましょう。目の前にいる愛しいひとに言いたいことがあるとすれば、それがすべてだと思う。〜『遊園地』より〜

      予言めいた言葉を最後に残し、別れた恋人の記憶は、髭剃り用の「しゃぼん」の匂い。
      「恋をせずには生きられないタイプ」の「私」は、その後も、幾つかの出会いと別れを繰り返し…『しゃぼん』

      ひと夏の海辺の家の住人に招かれ、自慢の飲み物をご馳走になり、その日から毎日のように彼女の元へ通う大学生の「ぼく」。
      その家の本当の持ち主がやって来る日を気にしつつ…『セカンドハウス』

      絵に描いたような幸せな結婚生活を送る妹と、妹にひきとってもらった愛猫に会いに妹の家を訪れる姉。
      祖父と祖母を一度に失った二人が、子供の頃に憧れていたのは「赤い糸」…『銀の糸』

      大人になって再会した、幼馴染の「三原くん」と「私」。
      二人のその時間は、まるでジェットコースターに乗っているようだと「私」は思う。
      そして会うたびに「三原くん」の行為はエスカレートしていき…『遊園地』

      友達の結婚式で隣りの席に座った女性に、粗相をしてしまった「僕」が、お詫びの贈り物を届けると、思いがけずお礼の電話がかかってきて、なりゆきから「僕」の家にやって来るという…『メトロノーム』

      お気に入りだったビストロに行けなくなってしまった「私」を、時々深夜の植物園に連れ出して、料理をふるまってくれるのは、その店のオーナーシェフ。
      シェフの報われない恋の話と、「私」が、これまで恋人にも話したことのないという「奇跡」の話…『祝福』

      「ほんとうの居場所を見つけようとして、私は恋をする。
      『あなたのそばで』『きみの歌が聞きたい』で新世代の恋愛小説を切り拓いた著者初の短編集。
      幸せな予感に満ちあふれた表題作『祝福』を含む、色鮮やかな恋の物語。」だ、そう。


      色鮮やかな表紙のイラストに、まず目を奪われてしまった。
      最近、白っぽい表紙に慣れていたせいか、すごく斬新。

      『しゃぼん』の、「匂いの記憶」というのが、嫌になるくらい、良く分かる。
      街中とかで、その「匂い」を感じると、一瞬にしてその頃の記憶が鮮明に蘇ってくるということが良くあるので(何でいつまでもいつまでも忘れないかな…と思うぐらいに、ずーっと以前の記憶でも)。

      全体的に、なんとなく「ふわふわした物語」という感じ。

      『遊園地』だけは、なかなかきわどかったけど、これだけ掲載されてた雑誌が別物ということで、納得。
      これは、これで面白かったんだけど…。

      何より、物語の中で、猫が大切にされていたので好印象。
      きっと猫が好きな人なんだろうな…と勝手に想像して嬉しくなってしまった。

      藍色さんもブログで書かれてた「りんごにピーナツバター」、私も試してみようかな…。

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        『グッドバイ−叔父殺人事件』折原一

        グッドバイ―叔父殺人事件
        グッドバイ―叔父殺人事件
        折原 一 2005年 原書房 P.340
        ★★★★★
        「一人じゃ死ねないんですか?」
        「そうする勇気がないんです。みんなでやれば怖くないっていうか、薬を飲んで、練炭で中毒すれば簡単に死ねるじゃないですか。僕は飛び下りとか、海に入るとか、苦しんで死ぬのがいやなんですよ。最後くらい楽に死にたいんですよ。」

        叔母からの電話で「叔父」の死を知らされた「僕」。
        新聞にも報じられた、ワゴン車の中で、練炭を使っての集団自殺を図った4人のうちの一人が「僕」の「叔父」だった。

        ネットで自殺仲間を募った主婦だけが、かろうじて命をとりとめたものの、意識は戻らず、眠り続けているという。

        叔父の死を不審に思った「叔母」から、ことの真相を調べるように命じられた「僕」は、「叔父」と心中した仲間たちの遺族から話を聞くことに…。

        そして「僕」の前にも話を聞きにきたという人物の存在を知り、このところ「悪意に満ちた視線」を感じていた「僕」は、「叔母」への報告を終えて家へ帰る途中、何者かに、背後から襲われてしまい…。

        『集団自殺をめぐる「真相」と「犯人」
        読者の間隙を突く折原マジックの真骨頂!』だ、そうな。


        大好きだった「まことちゃん」を彷彿させるような、表紙の可愛い坊ちゃんのイラストと、一時毎日のようにニュースになってた「練炭を使用しての集団自殺」を扱ったもの、というのに興味を惹かれて読んでみた。

        ネット心中仲間の、それぞれの自殺に走る理由も、結構きちんと描かれてて(まあ、自殺の理由って、大概そういうものなのかもしれないけど…)、「その日」の、みんなの行動パターンも、心境も、真に迫っていたような。

        そこに悲壮感とかは漂ってなくて、みんな淡々としてて、逆にリアルだなぁと思えた(本当の心の中は分からないかもしれないけど)。
        途中で脱落(?)してしまった人の気持ちも、良く分かるような。

        「折原マジック」というのが、幾つあったのか、ちょっと良く分からないけど(もう一度読み返せば分かるのかな)、まあ、一つはなんとなく想像がついてしまったというか、最初から「騙されるまい…」と思って読んでしまったからだと思うけど、それでも、なかなか面白かった。

        「何とも複雑な結末…」は、その通りだったかな。

        もし、万が一そういう(自殺したくなるような)状況になったとしても、普段から一人が大好きな私は、一人寂しく…の方を選ぶだろうなぁと、思う(当分はないと思いたいけど)。

        あの世まで、赤の他人と一緒なんて、その方が、想像しただけでもしんどそうで…。

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          『電子の星 池袋ウエストゲートパーク4』石田衣良

          電子の星 池袋ウエストゲートパークIV
          電子の星 池袋ウエストゲートパークIV
          石田 衣良 2005年 文春文庫 P.303
          ★★★★
          おれたちが生きているのがどんなに悪い時代でも、許す者と許される者では許すほうが圧倒的に強い。おれは腹の底からそうわかった。                                        〜『ワルツ・フォー・ベビー』より〜

          昼間はホームレスの将棋大会やラテン系外国人の集会が開かれているという、池袋西口公園、通称ウエストゲートパークから、歩いて五分の場所にある小さな果物屋兼住居で、店番をしながら、最近部数を急激に伸ばしているという、ストリートファッションの専門誌にコラムを執筆し、少しは名前も知られるようになってきた「マコト」こと、真島誠。

          「マコト」には、もう一つ、警察ややくざにも頼れない類の、池袋の街のトラブルを、無償で引き受け、解決するという大切な仕事があり、近ごろでは、ネットでも「マコト」のトラブルシューターぶりは評判になっているようで…。

          池袋のストリートギャングの王様「タカシ」に呼び出され「マコト」が出向いた先は、「タカシ」の元側近、双子のツインタワー1号2号がストリートギャングを卒業して開いた、ラーメン店「七生」。
          どの店にもずらりと行列が出来るという、ラーメン激戦区で、新参者の「七生」も、出足こそ好調だったものの、ネットで何者かに悪評をばらまかれ、嫌がらせをされ、このままでは客足も遠のきそうだという…。
          そこで営業妨害の犯人探しを依頼された「マコト」は、「七生」でバイトをしながら、噂の出所を探り出すことに…『東口ラーメンライン』

          池袋をうろつくのが好きだという「マコト」は、深夜の散歩の帰り道、芸術劇場裏のテラスに座り込む悲しげな背中の中年男に出会ってしまった。
          男の前には、白い花束と数本のろうそく。
          いまだに未解決の、五年前の殺人事件の手がかりを掴むため、「マコト」は早速アメ横へと出かけ、話を聞こうとするのだが、この街のギャングたちから締め出され…『ワルツ・フォー・ベビー』

          ある日、店先で傷んだフルーツをカットしていた「マコト」に、「捨てるなら……」と、声を掛けてきたのは、発音のおかしな日本語を話す少年。
          フルーツを受け取ると、恭しく両手を胸の前に合わせ、「マコト」に礼をし、嬉しそうに去っていった少年のために、次の日から残り物のフルーツを用意しておく「マコト」。
          数日後、お礼にと、少年の家に招かれた「マコト」は、少年の暮らしと、父親のひどく落ち着かない様子が気に掛かり…『黒いフードの夜』

          ネットで噂を聞きつけたという男から、「マコト」のもとに突然送りつけられてきたおかしなメール。
          山形に住むというその男は、連絡がつかなくなってしまった友人を探してほしいのだという。
          合流した二人が訪れた、消えた友人のアパートで、置き去りにされたパソコンを開くと、そこにはいなくなった友人からのメッセージ、そして部屋に残されていたのは、世にもおぞましい映像…『電子の星』

          「「《今》をシャープに描く、ストリートミステリー第4弾。切れ味、スピード、さらに快調。」だ、そうな。


          ここまで、1冊に収められている4つの作品中、3作は短めで、最後の4作目はちょっと長め、というパターンできてるけど、その4作目が、回を重ねるごとにエグくなってる気がする…。

          あと残り3冊(今出てるシリーズ分、外伝も含めて)、読めるかどうか不安になってきた(本当に少し心臓に悪いかも…今回のは、あまりに気持ち悪かったので、数行読み飛ばしてしまった)。

          アングラの秘密クラブでの人体○○ショーって…。
          実際にやってる人より、見て愉しんでる人がいることの方が怖かったりする。

          「マコト」の同級生で、今はヤクザの「サル」が連れてきた新人は、なかなかユニークで…。

          『東口ラーメンライン』は、軽く楽しく(?)読んでいたのに(ラーメン大好きなので…)、意外にも泣かされてしまった。

          どの作品も、相変わらず、孕んでるものが重いなぁ…という感じ(そこがきっと、このシリーズが続いてる秘訣でもあるんだろうけど)。

          このシリーズは、ストリートの王様「タカシ」の台詞、
          「おまえをその気にさせるには、ガキをとことん泣かせばいいんだな、マコト、相変わらず甘いな」と、
          「おまえはただしいと自分が信じることのためなら、どんなやばい手でも平気で打ってくるな。危ないやつだ。…」に、尽きるかな。
          優しさと、厳しさと。

          一話目を読んで、大好きな「新福菜館」(京都では割と有名なのです)のラーメンが無性に食べたくなったけど、四話目を読んで食欲が完全に失せてしまった。

          ダイエットしようとしてたから、ちょうど良かったと言えば良かったんだけど…。

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            『ZOKU』森博嗣

            ZOKU
            ZOKU
            森 博嗣 2006年 光文社文庫 P.333
            ★★★★
            「あの、意味がわかりませんけど……」河本は鼻で笑いながら言う。「つまり、なんですか、誰かの悪戯ってこと?」
            「そうです」
            「誰が? え? そんな暇な奴がいるっていうんですか?」
            「ええ、そう言っているつもりです」

            現代社会に対して、多少なりとも迷惑と不安をばらまくことで、現代人が忘れかけている人間性を取り戻させようという確固たる計画のもと、犯罪未満の壮大な悪戯を次々と仕掛ける悪の組織、非営利目的の団体(Zionist Organization of Karma Underground)、通称ZOKUと、彼らの悪行を阻止するための正義の組織、科学技術禁欲研究所(Technological Abstinence Institute)、通称TAIの面々によって、日夜繰り広げられる攻防戦(?)。

            学校や映画館など人の集まる施設で、同じ時間、その場に居合わせた全員の持ち物に異変が起きる…『ちょっとどきどき Off the beaten path』

            都内の繁華街など、あちこちでばらまかれたのは、一見無害に見える手作り品、しかしその量は半端でなく…『苦手な女・芸術の秋 Poor at manual arts』

            静まり返った劇場や寄席などで、ふいに不愉快な声が聞こえだす…『笑いあり 涙なし A simple funny story』

            道で見知らぬ女から手渡された予想通りに馬券を買った男は、大金を手にする…『当たらずといえども遠からず It’s almost right.』

            ZOKUとTAI、それぞれのリーダーはお互いの乗り物を、子供のように羨ましがり…『おめがねにかなった色めがね Facts are colored by prejudices.』の、5つのエピソードから成る物語。

            「被害者が気づかないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。
            正義と悪戯――勝つのはどっちだ!?」


            「暴走族」ならぬ、「暴振族」や「暴笑族」などのネーミングがツボにはまってしまった。
            それぞれの移動基地の乗り物も滅茶苦茶かっこいいし…。

            こういう何の役にも立たないような、馬鹿馬鹿しい、しょーもない悪戯は、本当に好きかも。

            登場人物のキャラがすごく魅力的で、そこもツボにはまってしまった。

            TAI側の、リーダーの孫娘は、「下妻物語」や「富豪刑事(見てないけど)」の深キョンのようで、とても可愛いし、ZOKU側のコスプレ女、ロミさんは、タイムボカンシリーズの「ドロンジョ様」を彷彿とさせるし…(子供の頃「ボヤッキー」の大ファンだったので、「ドロンジョ様」になりたかったんだけど)。

            どの会話も、ずば抜けて面白いけど、この二人が言い争う場面は、特に笑える(ライバル視してるのは、年増のロミさんの方だけなんだけど…)。

            「で、いったい何がしたいんでしょうね?」
            の、一言につきるけど、人生には無駄はつきものだし…。

            これ読んでると、昔やってた「元気が出るテレビ」が無性に見たくなってしまった。
            高田純次の「早朝バズーカ」とか、結構好きだったんだけど(あれは「些細」の範疇を超えてたかな…)。

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              『レンタル・チルドレン』山田悠介

              レンタル・チルドレン
              レンタル・チルドレン
              山田 悠介 2006年 幻冬舎 P.246
              ★★★★★
              目を閉じると、優との思い出が蘇ってくる。だが瞼を開けると、現実に引き戻される。その一瞬がいつも辛い。……
              いつかは時が解決してくれるのだろうか。もう少し辛抱すればいいのか。
              二年前に最愛の息子を失ってから、別人のようになってしまった妻と、よどんだ空気の流れる家庭で、火の消えたような生活を送っていた夫、泰史。

              三回忌を終えてもなお、息子の遺影を前に悲しみに暮れ、家に引きこもりがちな妻の姿を見かねた泰史は、妻を連れて、話に聞いた「P.I」という会社を訪れてみることに。

              そこでは、親に捨てられた子供たちを集め、一定期間、その子供たちをレンタルしているのだという。

              こんなことは許されることではない…と、頭では否定しつつも、少しでも以前のような明るい妻に戻ってくれれば、と切実なる思いで、子供たちのリストを次々と捲る泰史の目に飛び込んできたのは、亡くなった息子に瓜二つの男の子の写真…。

              我が子は生きていたのだと信じ込み、すっかり、以前のように明るさを取り戻した妻、そしてまた泰史自身も、もう二度と大切な我が子と離れ離れになりたくないと考え、レンタルした子供を本当の息子にする決心をし、再び「P.I」を訪れ、契約を交わす。

              そして一月が過ぎた頃、失った息子と同じ「優」と名付けた子供に突如、異変が現れ始め…。

              「子供の値段は1000万 淋しき人間がすがる戦慄の人身売買!
              『リアル鬼ごっこ』の著者が満を持して放つ、ファン待望の最新ホラー!(2006年1月の時点での)」だ、そうな。


              最後を読まなければ、これはこれで、なかなか良く出来た話なのでは…と思えた(説明不足に感じられる箇所は幾つかあったけど…)。

              息子(だと信じるレンタルした子供)がどんな姿になっても、変わらぬ態度で接する妻の姿は、ごく普通の母親の愛情と思えるし、逆にそれで二転、三転する夫の態度にひいてしまった(まあ、ホラーだから仕方ないのか…でも、その時点で人間扱いしてないのがひどすぎるというか)。

              最後を読んでしまうと、途端に頭がこんがらがってしまう。
              じゃあ、一体何の為にそれ集めてるの?と…。

              何はともあれ、主人公が30代の夫婦の話って、これまで読んだ山田さんの作品の中で初めてだったから(まだ5作目だから、他にもあるのかもしれないけど)すごく斬新な気はしたけど。

              タイトルに惹かれて、ついつい読んでしまうから、そのうち、ものすごい傑作を書いてくれるのではと、ついつい期待してしまうんだけど…。
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                『ドラママチ』角田光代

                ドラママチ
                ドラママチ
                角田 光代 2006年 文藝春秋 P.265
                ★★★★★
                この十年近い年月、何をしてきたかといえば待つことしかしていない、来し方行く末に思いを馳せたこともなく、仕事か家庭かという贅沢な悩みすら抱いたこともなく、資格も取らず預金もせず、ただひたすら待つことで日を送ってきた。女友達が結婚だの離婚だのを乗り越えているあいだ、私は一歩も動けず同じ場所にいるのだ。〜『ヤルキマチ』より〜

                陽の当たらない路地にある薄暗い喫茶店で、「夫の恋人」の仕事が終わるまで待ち続け、ストーカーのように女の後をつけまわすことが日課のようになっているという、時間を持て余す妻が、心待ちにしているのは…『コドモマチ』

                十年近くも不倫相手の離婚を待ち続け、何もかもにやる気を失くし、人を見下すようになったという女。
                男の妻をひと目見てやろうと、以前に調べた男の家を訪ねて行き…『ヤルキマチ』

                落ちぶれてきたモデルの女は、彼女のことなら何でも知りたいという取り巻きの男の一人を、子供の頃住んでいた懐かしい街に連れてきたものの…『ワタシマチ』

                クリスマスが来る度に、彼氏イナイ歴を更新する女。
                結婚したばかりの女友達の新居に呼ばれ、引き合わされた男とデートをし、一夜を共にしたものの…『ツウカマチ』

                歳とともに居づらくなった会社を退職し、喫茶店を開いて五周年を迎えた女。
                彼女の恋愛運を全部吸い取っているかのような自由奔放な親友が、男にくっついて行った沖縄から戻ってきたと、久しぶりに店に顔を出し…『ゴールマチ』

                昔憧れていた男と、付き合って6年、同棲して2年、騙されるように連れて行かれた男の田舎で、勝手に結婚を決められた女。
                ここ数年の男のあまりの変身ぶりに幻滅しつつも、男の言うがままに、新居となるマンションを見に行き…『ドラママチ』

                二世帯住宅で別々に暮らしているはずの義母にこき使われる嫁。
                実の娘達でさえ付き合っていられないという、口の悪い義母の言動が近ごろ益々おかしくなり始め、病院帰りの義母に連れられて向かった先は、吉祥寺の駅近くの、やけに古めかしい喫茶店…『ワカレマチ』

                結婚して五年、ある理由からセックスレスになってしまった夫婦。
                自分から夫を誘うこともままならず、身体を動かすことで持て余している性欲を発散させようと、ジムでひたすら汗を流す妻は、アルバイト先の年下の男の子から個展に誘われ…『ショウカマチ』

                「妊娠、恋愛、プロポーズ……女はいつも何かを待っている
                女が求めているのはドラマなのだ!
                中央線沿線の「マチ」を舞台に、小さな変化を「待つ」ヒロインたちの8つの物語。」そうかな〜?と、何も待つものがない私にとっては、少し不満の残る帯の文句。


                まあ、どれもこれも、結構「痛い女」の話だったような…。
                (角田さんが描く女の人は、それでも嫌いではないんだけど。)

                言ってることは分かるけど、やってることはあまり良く分からないというか。
                それとも、いくつかの話は、やってきたけど忘れてしまったことかな(思い出すと痛いから、封印した記憶かも)。

                「りぼん」と「なかよし」の話は、懐かしくて面白かった。
                そう言えば、昔、陸奥A子が大好きだった私は「りぼん」派だったなぁ、とか。

                物語に必ず登場する、それぞれの街の喫茶店は実在しているらしくて、写真付きで、ブログで紹介されているのを見て、『ワカレマチ』に出てくる喫茶店にすごく行ってみたくなった(近ければ…)。

                待つことが苦手な私が、あえて、何かを待っているとするならば「キュウリョウマチ」かな。
                明日だし。

                0

                  『ランチブッフェ』山田宗樹

                  ランチブッフェ
                  ランチブッフェ
                  山田 宗樹 2006年 小学館 P.253
                  ★★★★★
                  私は、自分がなりたいと思っていた大人に、なったのだろうか。
                  なれなかったのだろうか。
                  ならなかったのだろうか。
                  それはもう、間に合わないのだろうか。      〜『山の子』より〜

                  年明け早々、時間を持て余し、退屈していた男の元に届いた二通の手紙。
                  一通は別れた妻からの、そしてもう一通のがさつで汚い文字は、まぎれもなく「俺」本人の文字…。
                  宛先も、差出人も「俺」という、その手紙を開けてみると…『二通の手紙』

                  社運をかけて開発された新製品の農薬「ブラサイト」を散布した農家から、思いがけないクレームがつき、慌てて現地に向かう化学薬品会社の営業課長、辻。
                  薬害を被ったという農家の主は、ことを穏便に済ませる代わりに、辻にとんでもない話をもちかけ…『混入』

                  何不自由なく、順風満帆な生活を送る、38歳の専業主婦、信子。
                  そんな信子でも、時にはマイホームが忌々しいと感じることもあり…。
                  そんな彼女のストレス発散の場である、シティホテルのランチブッフェ。
                  いつものように中学時代の同級生四人が集まり、たわいもない愚痴や、昔話に花が咲き…『ランチブッフェ』

                  西暦2000年、支持率低下に頭を悩ませる内閣総理大臣が、支持率アップのための画期的(?)な施策を打ち出した。
                  そして、その頃、過疎化の進む小さな田舎町で、「いつか町を出て、ひと山当ててやる」というのが口癖の一人の男が、友達から儲け話をもちかけられ…『電脳蜃気楼』

                  結婚四年目で妊娠した妻の出産を、心待ちにする夫。
                  お腹の子に話しかけ、耳を当てると聞こえてきたのは、どこがもの哀しげな鳴き声。
                  脅える夫の不安をよそに、お腹の子はすくすくと育ち…『やくそく』

                  立ち直るためのきっかけになれば…と、妻に背中を押され、子供の頃に行った儀式を一人で再現しようと、故郷の神社を訪れた男。
                  異界の妖気が満ち溢れるような真っ暗な神社の境内で、昔やった通りに薪に火を点け、鰯にかぶりつこうとしていた男の元に、飛びこんできたものは…『山の子』の、6編から成る短編集。

                  「信子、38歳、専業主婦。特に生活に不満はないけれど…。
                  映画『嫌われ松子の一生』原作者が贈る、ランチでのひとときに浮び上がる女たちの人生模様を描いた表題作ほか、笑い・涙・恐怖・切なさ満載のオムニバス短編集。」だ、そう。


                  全く趣の異なる6編、なので、一冊でいろいろ楽しめる(グリコのおまけみたい)。

                  表題作の『ランチブッフェ』は、本当にたわいもない主婦のお喋り、という感じで、「あるある」と思えたけど、それにしても、みんな優しいなぁと思ってしまった。
                  私たちの場合、もっとどぎつい毒吐きまくるけど…それとも最後のあれは、悪意なのかな?
                  いや、やっぱり普通に良い人達なのか…。うーん。

                  『やくそく』は、こんなことが、もし本当にあったら、男の人はどうするんだろう…と心配になってしまった。
                  怖い、怖すぎる。

                  『電脳蜃気楼』は、何か雰囲気が異なる中でも異なるというか、のっけの首相の登場からして、ギャグっぽくて…こういうのも書くんだなぁと、意外な感じがしたけど、幅が広いのね。

                  今、ドラマで放映してる『嫌われ松子の一生』は、原作に忠実で(甥と姪の違いは何でなんだろう?)、展開が早くて、なかなか面白い。
                  そう言えば、なんか「大奥」で見た顔ぶればっかりのような…。

                  0

                    『心にナイフをしのばせて』奥野修司

                    心にナイフをしのばせて
                    心にナイフをしのばせて
                    奥野 修司 2006年 文藝春秋 P.271
                    ごく単純なことだが、Aが「更生した」といえるのは、少なくとも彼が加賀美君の遺族に「心から詫びた」ときだと思う。……
                     もちろん少年法は、遺族に謝罪することを義務づけてはいない。それゆえ、法律上は彼が謝罪しなかったからといって非難される筋合いのものではない。だが、どこかがおかしい。少年法を楯に、加害者もその親も責任を免れるとしたら、やはり少年法のどこかが間違っているのだ。                    〜「あとがき」より〜

                    その日の午後三時三十分ごろ、母親は息子が救いを求め、母を呼ぶ白昼夢のような光景を目にしていたという。

                    1969年の春、午後四時すぎ、部活に励む生徒達が残る高校の校庭に、一人の生徒が担ぎこまれた。
                    この春高校に入学したばかりの一年生のその生徒、少年Aは「頭のおかしな奴が日本刀を持って暴れているから助けて欲しい」と、自身も傷を負い、血だらけになりながら駆け込んできたという。

                    そして慌てて事件現場に到着した教師達は、首を切断された生徒の死体を発見する。

                    事件の三日後、目撃者の証言から犯人を割り出していた警察によって事情聴取を受けた少年Aは、犯行を自供した。

                    その後の少年Aの消息は、教師達にも、無論遺族たちにも知らされてはおらず、少年院で自殺したという噂だけが流れたという。

                    それから三十余年の時が過ぎ、1997年に起きた、神戸の児童連続殺傷事件を調べていた著者が、「28年前の酒鬼薔薇事件」に行き当たり、10年間に及ぶ取材の結果、発掘したという驚くべき事実…。

                    「高1の息子を無残に殺された母は地獄を生き、同級生の犯人は弁護士として社会復帰していた!追跡!28年前の『酒鬼薔薇』事件 
                    これまでの少年犯罪ルポに一線を画する、新大宅賞作家の衝撃ノンフィクション。」だ、そうです。


                    新聞の広告かなんかでこの本のことを知ったとき、最初は、28年前に殺人を犯した少年が、更生して弁護士になって、自伝を書いたのか…などと間抜けなことを思ってしまった。

                    少年Aのことについて触れられていたのは、最初と最後の部分だけで(それも「少年法」の壁なのか)、大半は、少年Aに殺された同級生の遺族のその後、の話。

                    特に、一家の希望の星であった兄ではなく、自分がいなくなっていれば…と何度も考え、後にリストカットで自分を傷つけたと言う妹さんの、事件後の心の葛藤は、読んでいてとても辛くなってしまった。

                    事件以来、家族の前では決して涙を見せなかった父親が、心を解放する場所も…。
                    登山だけが唯一の趣味だった少年を思い、「こんなことなら山で死んでくれたほうが…」という言葉が、唯一父親が漏らした恨み言だったかも。

                    二年間あまりは薬に頼り、その間の記憶がないという壊れてしまった母親も痛々しい。

                    それでも、少年Aを恨むと余計に辛くなるからと、平和な生活だけを望んでいた遺族の姿は、あまりにも高潔というか、人間ができてるというか…。
                    それはおそらく、本当にそういう目に遭った人たちにしか分からない心境なんだと思う。

                    ここに書かれていることが、真実なら…どうして弁護士にまでなった人間が、自分が命を奪った被害者の家族にそんな態度を取れたのかが、全くもって理解できなかった。

                    つくづく理不尽な世の中なんだと思い知らされる。

                    0

                      『不思議じゃない国のアリス』沙藤一樹

                      不思議じゃない国のアリス
                      不思議じゃない国のアリス
                      沙藤 一樹 2003年 講談社 P.256
                      ★★★★
                      ぼくは空を眺めている。雲がないせいか、何もかもが止まって見える。またヘリコプターの飛ぶ音が聞こえている。ニセモノの先生がニセモノの教科書でニセモノのことを教える。ぼくの感じたところでは、どうやら、そういうことだったようだ。クラスの生徒たちもニセモノばかりといった感じだ。ニセモノたちに囲まれ、ぼくはひとりだ。
                      〜『飛行熱』より〜

                      中学時代の修学旅行先での事故以来、周囲の人間から「奇跡の少女」と呼ばれる田中由記子。
                      地元の信用金庫で働き、今は平凡に暮らしている由記子は、20歳の頃に「アリス」と名乗る不思議な少女と出会い、彼女との会話に癒されていくのだが…『不思議じゃない国のアリス』

                      青以外の色は全て灰色の世界に見えるという色覚異常の少年「ハル」と、研究室から逃げ出してきた少女「月子」。
                      世界から切り離されたような空間で、出会い、二人きりで暮らしていた「ハル」と「月子」。
                      タイムリミットが訪れ、書き置きを残し「ハル」の元を去っていった少女が再び「ハル」の前に現れたとき、彼女は全ての記憶を奪われてしまったかのように…『青い月』

                      夢の中の少女から、「まわりの人間はみんなニセモノ」と聞かされ、ニセモノたちのいないところへ行くために、身の回りのものを鞄に詰めて家を飛び出した少年、哲也。
                      人気のない、閉鎖されたスーパーマーケットで「ホンモノの人間」を待つ哲也が見たものは、「ホンモノの人間」に無残に殺された「ニセモノの人間」の姿。
                      「ホンモノ」だと名乗る男の「ホンモノグループ」の仲間に入れてもらおうと、哲也は男の手伝いをすることに…『飛行熱』

                      パソコンのオンラインゲーム上で知り合い、パーティーを組み、夜な夜な冒険を続ける少年、少女たち。
                      参加者の一人である少女「ルミ」は、やがてゲームの枠を超え、仲間の一人に悩みを打ち明け、励まされた通りに行動しようとするのだが…『空中庭園』

                      中学一年の夏休みに転校して以来、ずっと、ひとりぼっちでいた女の子の前に突如現れた、天使のような少女「アマリリ」。
                      「アマリリ」は、クラスメイトたちに次々と銃を向けていく。
                      やがて少女はその状態を受け容れ、「アマリリ」に指図するのだが…『銃器のアマリリ』

                      そして、最後を締めくくるのに相応しいと思えた超短編『旅をする人』の、6編から成る短編集。

                      「大人の理不尽な行為により絶望した少年・少女たちを描く5つの短編、衝撃の結末!!
                      日本ホラー小説大賞短編賞受賞作家の新感覚ホラー・ミステリー!」乙一さんも大絶賛だそうな。


                      なかなかの読後感。

                      『不思議じゃない国のアリス』で、「アリス」が連れて歩く熊の置物「クドリャフカ」に喋らせたことは、真実その通りなんじゃないかと、耳が痛いというか…。
                      私もそういう意味では、確かに罪人だと思う。
                      誰かを「助けること」をしたことがこれまでにあったかどうかも、あやしいし。

                      『青い月』は、人間のエゴというか、本質を見せられたような(例え、子供であったとしても)。
                      『飛行熱』も、ブラザーとのやりとりは可笑しかったけど、最後に哲也が真実に気付いたとき、その悲惨な現実に心が痛む。
                      『空中庭園』は、久しぶりにRPGを実際にやってるみたいな気分になれて、結構楽しかった(途中までは)。

                      『銃器のアマリリ』は、すごくいい話なんじゃないかなと思えた。
                      残酷な気もしたけど、自殺を考えるくらい辛いなら、これぐらいはしてもいいんじゃないかなと(あくまでも心の中だけで)…。

                      「もし、あのとき、わたしが声をかけていたら、どうなってたんだろ…」
                      何もしなかったことを後悔するのは、やって恥をかくよりも、嫌だなと思う(CMでもあったかな)。

                      「アリス」の話は、かなり辛辣なことを言うし、悲惨な過去の話もあるけど、何となく関西弁に救われているようで。
                      あとの話も、どこか間が抜けてるような部分があって、会話が結構可笑しくて…あまり暗くならなくて済んだのは、そういうところかな。

                      「人間は二度死ぬ」という言葉を、最近サイバラさんの漫画の台詞で目にしたとこだけど、確かに、人から忘れ去られてしまうのは「死」に等しいのかもしれないな。
                      大人はもう、それでもいいような気がするけど、子供にとってはかなり辛いことなんだろうなぁと思う。

                      「アリス」みたいな少女が本当にいたら、絶対に忘れられそうにもないけど(熊、可愛いし)。
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