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    『小さき者へ』重松清

    小さき者へ
    小さき者へ
    重松 清 2006年 新潮文庫
    ★★★★
    いつだったか、アサミと話したことを思いだした。
    人間は二種類――グラウンドで試合をするひとと、それをスタンドから見てるひとに分けられる。
    そのときに感じた、納得しきれないひっかかりの正体が、やっとわかった。
    応援団だっているじゃん。

    夏休みに田舎でひとり暮らす、年老いた母の元へ帰省する「僕」の家族。
    二人の息子、神経質で臆病な兄と、元気で人懐こい弟。
    下の子が物心つくようになってからは、おばあちゃんが弟ばかり可愛がることが、夫婦の不安の種。
    だから田舎に行きたがらない兄。
    案の定、あからさまに弟を贔屓する祖母。
    あまりに二人の孫に差をつける祖母に、母の息子でもあり、自分の息子の「味方」である「僕」は、「もう次の正月には帰って来ないから」と告げる…『海まで』

    クラスの女子たちから転校早々目をつけられ、逆にやり返した転校生。
    彼女の両親は離婚「ホヤホヤ」で、「ぼく」は離婚家庭のベテラン。
    まだその環境に戸惑う彼女と、すっかり慣れてしまった「ぼく」。
    女子からいじめられている彼女を、見て見ぬふりをしていた「ぼく」は、強いと思っていた彼女の本当の姿を知り…『フイッチのイッチ』

    父親がいる間は部屋から出てこようとしない息子へ、父親は長い長い手紙を書きはじめた。
    母親に暴力を振るうようになった息子へ、父親は自分が14歳だった頃の話を書きしたためる。
    「心配」とは言わず「迷惑」としか言えなかったこと、何故先のことしか話してこなかったのかを後悔しながら。
    この手紙をいつか息子が読んでくれることを願いながら。
    そして、父親を軽蔑し、上だけを目指して生きてきた自分自身は…『小さき者へ』

    小学生のころの父親参観では「ヤクザが来た」と友達からびびられた「あたし」の父。
    「応援団」の団長だった父は、今もずっと応援団長の気持ちのまま、昔の仲間や、会社の人たちへエールを送り続けている。
    「あたし」のことが大、大、大好きな父親は、だけど「あたし」が学校をやめたいといったとき「あたし」のことを応援してはくれず…『団旗はためくもとに』

    人に使われるだけの人生が嫌で、脱サラして始めた宅配ピザのチェーン店を、たった一年半でたたむことになった一家の主。
    家族を実家に帰し、一人酒浸りの毎日を送る父親は「器の小さい自分」を思い知り、ぼろぼろに傷つき、疲れ果て、先のことが考えられずにいた…『青あざのトナカイ』

    「もしも」息子が生まれたら…一緒に野球をやるのが夢だったという少年野球チームの監督は、小学生最後の試合の後、息子の代わりに、3人の選手たちを甲子園へ連れて行くことにした。
    連れて行くメンバーは、それぞれ複雑な事情を抱える3人の主力選手達。
    父親でもなく、教師と生徒でもなく、ましてや友達でもない…監督と選手という微妙な関係…『三月行進曲』

    「急な坂道の途中にたたずむひとたちを主人公にしている」という、6編から成る短編集。


    重松さんの紡ぐ物語は、どこで泣くか予測がつかないところで泣くことがある。
    思いがけない人の行動とか、意外な優しさとか、解ってもらえないもどかしさとか、悔しさ…。
    そういうのに心が疼く。

    どのお話も、これから先どうなっていくのか、予測がつかない。
    ただ、絶望ではなく、小さなエールと、少しだけの希望を与えて終わる。

    『小さき者へ』の父親の、父親に対する気持ちと同じ気持ち、私も心のどこかにあった。
    なので、これは本当に読んでて辛かった。
    二度と思い出したくない、自分の嫌いな自分。

    「ただそれだけで生きることが意外と難しいんだとわかったのは、おとなになってからだ。
    お父さんは、優しくない息子だった。」
    私も、そう。

    父親に初めて買ってもらったレコードはビートルズではなく、郷ひろみだったんだけど…。

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      『母恋旅烏』荻原浩

      母恋旅烏
      母恋旅烏
      荻原 浩 2004年 双葉文庫
      ★★★★
      「家族っちゅうのは、そういうもんやないんや……
      なんちゅうか、まぁ、一口には言えん…せやなぁ、言うたら、荷物みたいなもんや。旅の荷物やな。重うてかなわん時もある。そやかて捨てるわけにはいかん。荷物あっての旅回りやからな。鳥なんかは子どもに羽根が生えたら、ほな、さいならや。すぐにほっぽり出すけど」ちょっとうらやましそうに父さんは言う。

      清太郎を家長とするドサ回りの元芸人一家、6人家族の花菱家。
      現在は、父の十何番目かの新しい仕事、清太郎曰く「家族全員でできるベンチャービジネス」、兄曰く「イメクラみたいなもん」である、擬似家族を派遣するサービス会社「HES」で営業先を回る日々を送っていた。

      しかし清太郎への客からのクレームが絶えず、会社から仕事をもらえなくなった一家は、独立し、自分たちで「レンタル家族」サービスを始めることに。会社の名前は「花菱エンターティナーカンパニー」略して「HEC」完全に前の会社のぱくりである。

      そうして始めた「HEC」も、相変わらず仕事はなく、借金取りに追われる一家はバンの中で寝泊りしながらの旅に出ることに…。
      その間にも、姉や兄は独立し、一人、また一人と家族の元を離れていってしまった。

      そんな折、15年前、後足で砂をかけるような別れ方をした師匠が、病に倒れたと聞き、(借金を頼むために)駆けつけた清太郎は、行きがかり上、師匠の息子、ロンドン帰りの花之丞が座長代理をつとめる劇団で、また芝居をするはめに…。

      しかし花之丞が座長代理をつとめる一座の芝居の題目は、清太郎にはちんぷんかんぷんなものばかり、客の入りもめっきり減り、劇場主にも見捨てられ……またもや、ピンチを迎えた花菱一家。
      一家6人の運命やいかに。


      お姉ちゃん、お兄ちゃんと、強力キャラが次々と家族から離れていく中、花之丞一座という家族も同然の新メンバーを得て、思う存分力を発揮し始める清太郎。

      末っ子の寛治も成長著しく…。
      寛治は、何というか最初は歳の割に本当に幼くて…ものすごくおちゃめで可愛い。

      てっきり小学生かと思うほど、体だけはでかい、無邪気な17歳だったのが、きちんと周囲を気にするほどに立派になって、思わずおひねりをあげたくなる。

      舞台に立つとみんながみんな別人のように、しゃんとして。
      喧嘩ばかりしながらも、ちゃんと家族で…。

      とにかく登場人物みんながみんな個性的で、面白い。
      前半のレンタル家族のときのエピソードは、面白すぎた。
      なんか、体のどこかをずっとくすぐられているような、そんな可笑しさでいっぱいだった。

      そして、やくざ映画の主人公のような、無口で渋い桂木さんにすっかり惚れこんでしまった。
      健さんの、女形姿…うーん、想像できないけど。
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        『空中庭園』角田光代

        空中庭園
        空中庭園
        角田 光代 2005年 文春文庫
        ★★★★
        家族というのはまさにこういうものだとあたしはずっと思っていた。電車に乗り合わせるようなもの。こちらには選択権のない偶然でいっしょになって、よどんだ空気のなか、いらいらして、うんざりして、何が起きているのかまったくわからないまま、それでもある時期そこに居続けなければならないもの。信じるとか、疑うとか、善人とか、そんなこと、だからまったく関係ない。

        田畑と高速道路に周りを埋め尽くされた「グランドアーバンメゾン」という何語かも意味も良くわからない正式名称を持つ巨大マンション。
        通称「ダンチ」と呼ばれるこの集合住宅で暮らす、一見何の変哲もない、ごく普通の四人家族、京橋家。

        京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合おう」。
        かくさなければならないような恥ずべきことなど何もない京橋家には、決して秘密なんてないはずだった。

        もうすぐ16歳になる長女のマナは、両親が自分を仕込んだのが「野猿」という名前のラブホテルだったことに、軽いショックを受けていた。
        誕生日のプレゼント代わりに、ボーイフレンドにせがみ、両親の思い出のそのホテルに入ってみるのだが…『ラブリー・ホーム』

        「あー、逃げてえ」という娘のボーイフレンドの口癖が、近頃癖になってきた一家の主、貴史。
        貴史には、17年来の不倫相手がおり、最近はさらに会社に出入りする、巨乳の若い女とも付き合っている。
        夫婦の関係は一度浮気がばれてから、キスさえも拒否されていた。
        物分りの良かったはずの、お古の愛人が最近やたらと情緒不安定で彼につきまとう…『チョロQ』

        少々ヒステリックなほどに幸せな母親を演じる京橋家の母、絵里子。
        京橋家は絵里子の「完全なる計画」の元に作り上げられた家庭であった。
        子供のころ、完全犯罪を夢見ていた絵里子が殺したかった相手は、今は離れて暮らす実家の母親。
        実の母親に「母親失格」だと罵ったことのある絵里子は、自分は理想的な母親のつもりでいたのだが…『空中庭園』

        絵里子との過去の関係を何とか修復したいと考える祖母。
        バスの路線が複雑になって、「ダンチ」まで出かけて行くのがおっくうになった祖母は、あちこち身体の不調を訴え、何かにつけて電話で呼びつけ、絵里子にさらに疎まれる日々。
        そんな祖母の元へ、孫が問題を起こしたという電話がかかってくる…『キルト』

        長男コウの家庭教師の「ミーナ」。
        彼女は自分の両親との関係から、「家庭」というものに嫌悪感を抱き、自分は家族を持たないと決めていた。
        彼女の誕生日を京橋家で祝ってくれることになり、お招きに預かることにしたのだが…『鍵つきのドア』

        姉から「ひきこもり」っぽいと思われている、京橋家の長男、中学3年生のコウ。
        同じ「ダンチ」の別の棟に住む「ミソノ」という1つ年上の女子高生と、秘密の関係がある。
        彼女は「前世が見える」という技をもっており、それによるとコウの前世は、19世紀のアンダルシア地方の貧しい家に生まれたヤリ○○で…。
        そして前世の報いを現世で受けているのだという…『光の、闇の』

        京橋家の家族と、家庭教師の6人の視点から語られる連作短編集。


        読み始めは、なんとあけっぴろげで明るい、変な家族だろうと思ったら、実はどろどろだった。

        この中では、コウの家庭教師の「ミーナ」に一番共感できたかもしれない。
        おばあちゃんと「ミーナ」の対峙のシーンは、「何でこうなるの?」というか、想像しただけでも可笑しくて、気まずくて。

        『空中庭園』のラストは、絵里子さんの心が砕ける音が聞こえてきそうで、とても怖かった。

        最後に絵里子の兄が言った一言は、客観的に見ると全くその通りだと思う。
        「母親のようになりたくはない、自分ならもっと幸せな家庭を作ってみせる」と、思っていても、実は母親と同じような母親になってしまっている。
        「母親」って、そんなもののような気がする。

        に、しても妻からも義理の母親からも、愛人からも「馬鹿」扱いされている、このどうしようもない夫って…。
        映画のキャスティングを見て、妙に納得してしまった。
        板尾か…うまいなぁ。
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          『家族八景』筒井康隆

          家族八景
          家族八景
          筒井 康隆 1975年 新潮文庫
          ★★★★★
          彼女の想像では異端者のたどりつくところはいつの時代でも同じの筈だった。すべての『普通人』から憎まれ、恐れられ、嫌悪された末には何が待っているのだろう、まさか死刑にはならないとしても、解剖、見世物、隔離といったことが考えられたし、それは七瀬にとって死刑より恐ろしいことだった。
          18歳の火田七瀬は、人の考えが読めるという能力が備わった、テレパス。
          一定の地に長くとどまることで、その能力が周囲に露見してしまうことを恐れる七瀬は、愚鈍な娘を装い、住み込みのお手伝いをしながら、他人の家を渡り歩く生活を選んだ。

          尾形家。
          見せかけだけの団欒を演じる父親と長男、長女、そして唯一考えの読めない母親、の4人家族。
          表面的には当たり障りのない会話をしていても、七瀬にはみんなの考えていることが全て分かってしまう…。
          表面上だけ取り繕う家族に、耐えられなくなり、七瀬は一石を投じることに…『無風地帯』

          神波家。
          13人という大所帯の神波家で、七瀬は耐え難い悪臭に悩まされる。
          一家の主婦のずぼらさからか、溜まりに溜まった洗濯物、散らかしっぱなしでろくに掃除していない部屋。
          とりあえず臭いの元を絶とうと、子供たちの部屋を片付けて回る七瀬。
          しかしそのことが、彼らの反感を買うことになるとは、七瀬は思ってもみなかった…『澱の呪縛』

          河原家。
          七瀬は強烈な個性の持ち主である河原家の妻に影響を受けていた。
          妻の行動には無関心を装う夫。徹底的な個人主義を貫く夫婦。
          七瀬は妻の強烈な思考を、どれほど距離が離れるまで読み取れるか、と試していた。
          前の晩、夫と言い争いになり、いたく傷つけられた妻は、夫が「若者向けの」と罵った車を猛スピードで走らせ、若い愛人との待ち合わせ場所へ向かい、その思考を七瀬は追いかける…『青春賛歌』

          桐生家。
          55歳で定年退職を余儀なくされ、暇を持て余す桐生家の主人勝美は、息子の嫁にさえ、性的な感情を抱いていた。
          家族から邪魔者扱いされ、自分でも自信をなくしつつあった勝美は、七瀬を思い通りにすることで自分の威厳を保とうと考え、家族の留守を見計らって七瀬の部屋にしのびこむのだが…『水蜜桃』

          根岸家。
          近所では、上品でおとなしそうな奥さんと評判の根岸家。
          貞淑さや温厚さは全て彼女の計算ずくのお芝居に過ぎなかった。
          生まれて間もない赤ん坊を抱える妻は、夫の浮気のことだけは世間に知られたくないと考えている…『紅蓮菩薩』

          高木家。
          医院を営む高木家で働いていた七瀬は、この家の主人から隣家の手伝いを頼まれる。
          気ばかり強くて、我儘な妻に辟易していた夫は、隣家の妻が自分の妻だったら…と考えていた。
          妻は妻で、隣家の夫を気にかけている様子。
          七瀬は二組のカップルで、ある実験を試みようとする…『芝生は緑』

          竹村家。
          格式高い竹村家の妻は、はなから七瀬を見下していた。
          日本画の大家を父に持ち、平日はサラリーマンながら、日曜画家を名乗る夫、天洲。
          けれど、父親ほどの才能はなく、画家として独立できないことが妻にとっても、息子にとっても不満の種であり、憎しみの元となっていた。
          七瀬は二人からの攻撃に耐えるおだやかな天洲に、かつて見た事のないような意識を読み取り、凡人離れした天洲に好意的な感情を抱くが…『日曜画家』

          清水家。
          夫がマザコンの清水家。
          母の葬儀の席で、人目を気にせず号泣し、泣き崩れる夫をもてあます妻。
          会社では、エリート意識をふりかざし、気に入らないことがあると母親に言いつけ、父親の威光で解決してきた息子は、死んでしまった母を恨む…『亡母渇仰』

          八家族の猥雑な裏面を描いた短編集。
          七瀬は、さまざまな家庭で、家族全員の、その心の内の醜さ、汚さを、嫌というほど感じ取り、自らも傷付き、他人をも傷付けてゆく…。


          小学生の頃に見たNHK少年ドラマシリーズで「七瀬ふたたび」のファンになってから、何度「七瀬三部作」を読み返したことか…。
          でも、何十年経とうが、やっぱり面白い。

          『青春賛歌』で夫が思う(若者のための文化しか認められないこの現代という時代で…)のくだりは、まさに現代にもあてはまるし、妻の「いつまでも若く」というのも、女性の永遠のテーマのような…。

          『紅蓮菩薩』のラストは、ぞくっとする。

          ( )で括られる人間の深層心理は、実はみんな心の中でこんなこと考えてるんじゃないかなと、本当に思えて、人間不信に陥ってしまいそう…。

          人の心は読めない方が絶対にいい、と思う。
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            『群青の夜の羽毛布』山本文緒

            群青の夜の羽毛布
            群青の夜の羽毛布
            山本 文緒 2006年 文春文庫
            ★★★★
            わたしは家族のために、ずっと働いてきました。それが義務だったからです。でもそれだけじゃありません。私は家族を愛していたんです。
            嘘じゃありません。わたしは本当に家族を愛していたんです。でも、わたしは家族に愛されませんでした。
            坂道を上りきった、小高い丘の頂上に建つ一軒家。
            男の子のような名前の「さとる」と「みつる」の二人姉妹、そして厳格な母親の3人が暮らすこの家では、音のない生活を強いられていた。

            理由あって大学を中退し、今は家事手伝いの身の上である姉のさとるには、つい最近付き合い始めたばかりの、鉄男という二歳年下の大学生の彼氏がいる。
            鉄男には、ひっそりと静かだけれど、ときとして情熱的なさとるがとても不思議な女性に思え、知りたいこと、聞きたいことがたくさんある。
            ありきたりの恋愛に飽き飽きしていた鉄男は、謎の多いさとるにどんどん魅かれていった。

            ある日さとるとのデートが門限を過ぎてしまい、家の前までさとるを送り届けると、そこには鬼の形相の母親が待ち受けていた。
            24歳にもなって10時の門限を破ったことのないさとるも、時間を少し過ぎたぐらいで理由も聞かず、いきなり娘を殴りつける母親も、この家は何かがおかしい…と思い始めた鉄男。

            さとるを支配下に置きたい母親は、鉄男を家に招き、品定めしようとする。
            食事中も一言も口を聞かず、テレビもつけず、姿勢を正し、ただもくもくと食物を口にする3人の様子に、居心地の悪さを感じる鉄男。

            母親は鉄男をいたく気に入ってくれたようなのだが…。
            父親の所在を訪ねると、なぜか口を噤む彼女たち。
            そして半ば強引に家に泊まるよう命じる母親。

            彼女達は鉄男に何を求めているのか…。


            冒頭の、カウンセラーらしき人と、患者らしき人との会話文に怖気を感じ、この先にいったい何があるんだろう…とわくわくしながら読んだ。

            母親も怖かったけど、それよりもっと、図書館で静かに本を読む、病弱なイメージのさとるの変貌が、一番怖かったかも。

            母親とさとるの取った行動はいくらなんでも…。
            何とも気の毒な父親。
            「さとる」と「みつる」の名前の由来も、母の性格をよく表してて、怖い。

            母親の台詞はいちいちきつくて、さとるに言い放った「自分で自分のことが養えないなら、誰かに養ってもらうしかないでしょう」も、そりゃあそうなんだろうけど。

            底なし沼にはまり込んで行くような鉄男の身の上だけど、最後の最後は悲惨なのか、救いがあるのか…どうなんだろう。

            すごくお上品そうな母親が、まさかあんなお下品?なお言葉をご存知だとは、思いもしなかったけど…。
            「親子丼」って…あんた…。
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              『重力ピエロ』伊坂幸太郎

              重力ピエロ
              重力ピエロ
              伊坂 幸太郎 2003年 新潮社
              ★★★★★
              「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」
              まさに今がそうだった。ピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。何かを忘れさせるためにだ。

              二つ違いの兄と弟、泉と春。
              複雑な事情によって生まれてきた弟。
              ストーカーまで出現するほど、女性から好意を持たれることの多い春は、自分の出生の事情から邪悪な「性的なるもの」から頑なに距離を保とうとしていた。
              子供の頃から、兄が側にいれば、何でも上手くいくというジンクスを信じていた春。

              ある日春は「兄貴の会社が放火に遭うかもしれない。気をつけたほうがいい」と留守電のメッセージを残す。
              訝しがる兄に春は、近頃頻繁に起こっていた、連続放火事件の関連性を解き明かす。
              犯行予告のように放火現場近くに描かれるスプレーの落書き、グラフィティアートを消すことが、春の仕事だった。

              子供のころから「謎解き好き」な兄の性格を良く知る春は、放火事件とグラフィティアートに描かれた文字の謎解きを兄に持ちかける。
              キーワードは、放火と落書きと遺伝子のルール。

              入院中の父親も、二人の会話に加わり、それぞれがそれぞれのやり方で「犯人」に近づいてく…。


              この二人のお父さんは偉大だ。
              このお父さんみたいな考え方は、なかなかできないだろうけど…。
              カッコウと、鶯の話は、良かったな…。

              一度は筆を折った春がまた絵を描きはじめた理由も素晴らしい。
              泉が父に「自分は誰の生まれ変わりなのか」をたずねた時の父親の返答は面白すぎる。

              探偵の最後の台詞も最高に良かった。

              ガンジーの話も、遺伝子の話も、日本神話も…。
              また、感心ばかりしてしまった。

              春の苦悩は計り知れないし、もし自分なら自分を呪うかもしれないけど、でも、この偉大な父親と、弟思いの兄によって、十分救われていると思いたい。
              いい家族だな…。

              それに私も徳川綱吉が好きだし。
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                『ナイフ』重松清

                ナイフ
                ナイフ
                重松 清 2000年 新潮文庫
                ★★★★
                理由とかがあるとさあ、なんていうのかな、仕返しっていうか懲らしめてるっていうか、仕事みたいになっちゃうじゃん。こういうのって、理由とかはないほうがいいんだよ、なんでそのコをハブってるのか自分でもわかんなくなるぐらいのほうが、ぜーったいにおもしろいんだから……。

                マンションから見える公園の池に「ワニ」が棲みついたという噂が広まった夏休み前。
                クラス全員からシカとされる「ハブ」の役がまわってきた「あたし」は、毎晩ワニに餌をあげにくる「ココロが病気」のおばさんと知り合う。
                おばさんにはこの池のワニに食べてもらいたい相手がいるという。
                夏休み中も執拗に続く、いやがらせ。
                両親にだけはいじめられていることは知られたくない。
                「あたし」が、殺したいほど憎むとしたら、それはいじめをしているクラスメイトではなくて…『ワニとハブとひょうたん池で』

                父親とそっくりな貧弱な体の14歳の息子。
                自分とは違い、スポーツが得意で、リーダーシップがあって、友達がたくさんいると信じていた息子が、クラスで酷いいじめにあっている。
                息子が生まれたとき、「生きることに絶望するような悲しみや苦しみには、決して出会わないように」と願っていた父。
                自分をふがいないと思う父はある夜、サバイバルナイフを買った…『ナイフ』

                父親が亡くなってから、「わたし」の父親代わりだった、大輔くんちのおじさん。
                いかにも元高校球児のおじさんは、単純で短気で、たくましい。
                そんなおじさんとは正反対の、「わたし」と同級生で幼馴染の大輔くんは、キョジャクジっぽくて、陰気で無口で、そしてクラスのいじめられっ子だった。
                「わたし」はと言えば、いじめられている大輔くんをギャラリーの一人として見ているだけ。こういうのは「いじめてる」とは言わないはず…。
                ちっとも大輔くんのことをわかっていないおじさんは、大輔くんを連れて学校へ乗り込んできた…『キャッチボール日和』

                小学校6年の「ぼく」のクラスの転校生、名前はエビスくん。
                生まれつき心臓に欠陥を持ち、もう長い間入院生活を強いられている七つの妹は、縁起のいい名前のエビスくんに会いたいとせがむ。
                クラスで一番強かった浜ちゃんに一撃をくらわしたエビスくんは、転校当初から「ぼく」に絡み「俺たち親友だよな」と言いながら、つまらないいじめを繰り返す。
                妹の容態がますます悪化し「ぼく」はエビスくんに、妹に会ってほしいとお願いすることに…『エビスくん』

                娘のクラスの若い女の担任のやることが気に入らないと、ケチをつける妻。
                下の子が生まれるまで、高校教師として働いていた妻のいらだちの元は、別のところにあると考える夫。
                娘の日記に対する先生のひと言にキレ、学校で娘が受けた仕打ちに堪忍袋の緒が切れてしまい、クラス中の父兄に呼びかけ、先生に抗議するという妻。
                「私なら、もっとうまくやる」という妻は、仕事を辞めたことを後悔しているのだろうか…『ビタースィート・ホーム』の5編から成る短編集。
                坪田譲治文学賞受賞作。


                確か、重松さんの本で初めて読んだのがこれだったと思う。
                『エビスくん』の話にものすごく心惹かれてしまった。

                いじめられるのをわかっていながら、いじめられっ子がなぜかいじめグループの側にいたという話を聞くと「弱い男の子は強い男の子が好きなんや、それくらいわからんのかアホ」と、昨今のいじめを語る評論家やワイドショーのレポーターに毒づく、大人になった主人公の台詞に目から鱗というか…。

                『ナイフ』のお父さんも、似たようなこと言ってたけど。
                男の子とは、そんなもんなんかいなとすごく感心した。
                そして、ラストには思わず笑みがこぼれた。

                『ワニとハブとひょうたん池で』の「あたし」が選択した「孤高のハブ」は、すごく格好いいと思う。
                誰もが「あたし」ぐらい強ければなぁと。
                このお話はラストもすごくすっきりしてて良い。

                荒木大輔や長島茂雄の引退試合が出てくるところが…何か、同じ時代を生きた匂いがぷんぷんして、昔はそうだったよなぁ…とつくづく思わせてくれる。

                『キャッチボール日和』の話は、去年か一昨年ぐらいに2時間ドラマでやってたけど、お父さん役誰だったか思い出せない…。
                昔のことは思い出せるのに。

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                  『夏の滴』桐生祐狩

                  夏の滴
                  夏の滴
                  桐生 祐狩 2001年 角川書店
                  ★★★★★
                  あなたたち3組は、来たるべきバリアフリー社会にとってのすてきなモデルだったわね。……でも、『とっきーと3組のなかまたち』の映像には、いつもそらぞらしい緊張が漂ってたわ。ほがらかな3組の少年少女たち。でも子供は、決してほがらかになんか笑わないものなのよ。

                  年に一度テレビで放映されるドキュメンタリー番組『とっきーと3組のなかまたち』。
                  足の不自由な車椅子の少年、徳田を中心とする、ある小学校の4年3組の子供たちの学校生活を追った番組の撮影が今年も始まった。
                  今回のメインは、夏休みに行われる親子キャンプの模様だという。

                  しかしカメラの回る裏で、このクラスで日常的に行われていた、陰気で変わり者の、八重垣という女子に対する殴る、蹴るのいじめ…。

                  そんな4年3組のクラスメイト、読書を趣味とする仲良し4人組のうちの一人、桃山ヨハネの家族が突然、町から姿を消した。
                  この町では、町おこしの一環として一年前に開催された「伝統工芸博覧会」の失敗により、莫大な負債を抱え、倒産する企業が後を絶たず、ヨハネの一家も、借金苦による夜逃げではないかと噂されていた。

                  仲間だった、徳田と僕と紅一点の河合の3人は、ヨハネ一家が東京に引っ越したということを探り出し、元気にしている様子を一目見ようと、夏休みに子供たちだけで東京へ行くことを計画する。
                  しかし探し当てたヨハネの家は、借金苦で夜逃げをしたとは思えないほど、瀟洒な豪邸。
                  首尾よく家の中に潜入することに成功し、ヨハネを探すが、姿が見当たらないどころか、子供部屋もなく、そこはまるで夫婦二人だけの住居のようだった。

                  そして、台所で見つけた瓶の中の、腐ったぶどうゼリーのような物体…。
                  謎を残したまま、町へ戻った僕を待ち受けていたのは、急に羽振りの良くなった町の大人たち。
                  僕にあることをしてくれる、優しくなった母親…。

                  そして迎えた親子キャンプで実行される、親たちによる恐ろしい計画…。


                  読んですぐ、家に置いておくのも気持ち悪くて、人に薦めて回ったけど「ものすごく気持ち悪いよ」と言うと、みんな読んでくれなかった…。
                  第8回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

                  最初は、いたいけな少年少女のひと夏の冒険譚?と思ったけど、どうしてどうして。
                  八重垣さんが学校から姿を消したあと、みんなの鬱屈した感情が、別の人物に向けられるというのは、なるほどなぁと思った。子供って、そうかもしれない。
                  ただ、みんなちょっと小学4年生にしては、大人びてたような…。

                  あり得ないというか、想像もしたくない物語だけど、割と説得力があって(結構何でも信じる性格なので)引き込まれてしまった。
                  ラストまで、ぞぞーっとさせてもらったかも…。

                  にしても、ひいひいひいひいひいじいさんって…いくつかな。
                  0

                    『コールドゲーム』荻原浩

                    コールドゲーム
                    コールドゲーム
                    荻原 浩 2005年 新潮文庫
                    ★★★★★
                    誰だって変わるよな、四年あればさ。昨日だって、みんな中二の頃なんて石器時代の話じゃないかって顔をしてた。四年前の恨みだなんて言われても、あの頃何であんなことしてたのかなんて自分でもわかんないよ。

                    甲子園出場が夢に終わった高校3年の夏。
                    幼馴染の亮太から携帯で呼び出された光也は、中学時代のクラスメイトが次々と何者かに襲われている、という話を聞かされる。

                    襲われる前には、それぞれの元へ予告通知が送られていた。
                    その手口から、4年前、クラス全体からいじめにあっていたトロ吉の名前が浮かび上がる。
                    ちょうど、トロ吉が受けたいじめに合わせたような仕返し…中学生並みの幼稚っぽさと、高校生とは思えないほど手のこんだ計画性と行動力を併せ持った復讐。

                    トロ吉の復讐だと確信した亮太は、光也たちとともに「北中防衛隊」を結成し、夜を徹してクラスメイト達の近辺を警護して回る。
                    果たして光也の目の前に現れ、すぐに消え去ったトロ吉は、もう昔のひ弱な少年ではなかった…。

                    卒業後のトロ吉一家の引越し先を訪ねても、そこには「殺」と刻まれた文字が残っているだけで、トロ吉は現在行方不明だという。
                    昔とは別人のように変貌を遂げたトロ吉は、卒業してから4年間もの間、虎視眈々と復讐の機会を窺っていたのか…。

                    同志達で手分けをして、トロ吉を探している間にも、光也たちをあざ笑うかのように、次々と襲われるクラスメイト達。

                    トロ吉との直接対決を望む亮太。
                    トロ吉にとっては、亮太こそが最も憎むべき相手であり、おそらくその復讐は死に値すると誰もが胸の中で思っていた…。


                    過去のいじめに対する報復という、とても陰惨な話なのに、そうなってないところがすごいなぁと思った。

                    野球部の監督の言いつけをきっちり守ってた野球少年の光也もさることながら、絵に書いたような不良少年の亮太も、何だか憎めなかった。

                    何より誰より、私が一番気に入ったのは、ラーメン屋の跡取り息子のドカ。
                    「ドカベン」の「ドカ」というあだ名も素敵だけど、性格がめちゃくちゃ「つぼ」にはまってしまった。
                    腹の贅肉をつままれて悲鳴をあげているのも、「ロリコン」と決め付けられて「違うよぉ。偏見だよぉ」と言い返すところも…。
                    話の中でどんどん面白さと、存在感が増した気がする。

                    もちろんトロ吉にも少しは同情する所もあったけれど、いじめた方は、トロ吉のことなんて、すっかり忘れてしまってて、自分達がそんなに悪いことをしたとは思ってなくて…それが一番酷いことかもしれないな。忘れてしまってはいけなかったのに…。

                    に、しても犬の名前に「ペー」と「パー子」って…やっぱり「つぼ」にはまってしまった。「パー子」ちゃんは、可哀相なんだけど…。
                    0

                      『学校の青空』角田光代

                      学校の青空
                      学校の青空
                      角田 光代 1999年 河出文庫
                      ★★★★★
                      実はハルオっていじめられてなかったんじゃねえの? ほらうちのクラスの斎藤ってデブだからからかわれてるけどさ、いじめってほどでもないと思わねえ? けどきっと斎藤が自殺したら、いじめが原因ってことになるんだよ。ハルオ、きっと受験しますかしませんか、のノリで死んじゃったんじゃないかなあ。

                      たいして親しくもなかった小学校の同級生が自殺した。
                      みんなは理由をいじめだったとか、あれこれ言う。
                      けれど、「私」と友則は思う「やりたいことが、もう一つも思いつかなかったんだよ」と。
                      そして意気投合した二人は、一緒に死ぬことにした。
                      その日の計画をあれこれ考え、電車に乗り込む…『パーマネント・ピクニック』

                      女子だけの中学に上がって、「私」が最初に夢中になったことは、カンダをいじめることだった。
                      「私」の中にある電熱器にスイッチを入れるカンダ。
                      カンダが転校した後、「私」の次の標的になったのはカンダと仲の良かったカナコ。
                      けれど、カンダの転校した理由がクラスで噂になると、「私」はクラス全員からシカトされ…『放課後のフランケンシュタイン』

                      担任の「みどり先生」から、頭の弱い子のレッテルを貼られた「私」。
                      目やにをいっぱいためたびしょぬれの捨て猫を見るような表情で「私」のことをじっと見つめ、目が合うと不自然にそらす、みどり先生。
                      だけど本当の「私」は、先生が思っているようなとろくて可哀相な子なんかじゃない。
                      友達だって、そう思ってくれているはずで…。
                      けれど申し訳なさそうに授業中に当てられると、なぜか口ごもり、うまく答えられなくなる「私」。
                      そしてクラスで盗難事件が起こり…『学校ごっこ』

                      やりたいことが何一つなく、三者面談でも自分の進路にぴんとこない、高三の「私」。
                      ここではないどこか、へいつも思いを馳せていた高校最後の夏休み、別名「妊娠島」と呼ばれる、性欲をもてあました若い子たちが集まる島へ、友達3人と行くことにした。
                      気合を入れ、ナンパについて行く友達を尻目にあくまでマイペースの「私」。
                      友達に誘われるがままに、男たちの車に同乗したけれど…『夏の出口』

                      学校というある意味特殊な場所での、生き残りをかけた「私」たちが語る4つの物語。


                      角田さんの描く女の子は、みんな一筋縄ではいかない性格だと、ほとほと感心してしまう…。

                      怖かったのは『放課後のフランケンシュタイン』。
                      苛め方がハンパじゃなくて、何でそこまで…と思うけど、電熱器のスイッチ、も何となく分かってしまう気がした。

                      学校には隠れ場所、みたいな誰にも見つからない空間がいくらでもあるというのも、すごくうなづける。
                      一人ぼっちになったときに、一人で焼却炉の前でお弁当を食べてるところは何だか可哀相だったけど、だからといって全然反省とかしてなくて…。
                      実際、こんなもんかなと思えてしまう。

                      『学校ごっこ』は、小学校が舞台だけど、その年代で、先生に「こう」と決められると、本当に「そうなんじゃないか」みたいに思ってしまうのも…私にも何となく経験があった気がする。
                      そういう先生、苦手だったなぁと心がちくちくした。

                      学校なんて、長い人生の中のたかが数年間だから、そこさえ切り抜ければ、後は何とかなるような気がするけど…、そこが一番大変なんだなぁとつくづく思った。

                      同じことをもう一回やるのは面倒臭いから、二度と戻りたくはないけど、たまにこうやって思い出すのは、結構面白いかも。
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