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    『間宮兄弟』江國香織

    間宮兄弟
    間宮兄弟
    江國 香織 2004年 小学館
    ★★★★★
    心根のやさしい間宮兄弟ではあったが、現に彼らを見知っている女たちの意見を総合すれば、恰好わるい、気持ちわるい、おたくっぽい、むさくるしい、だいたい兄弟二人で住んでいるのが変、スーパーで夕方の五十円引きを待ち構えて買いそう、そもそも範疇外、ありえない、いい人かもしれないけれど、恋愛関係には絶対ならない、男たちなのだ。

    夏、
    間宮兄弟、の兄と弟は、近くの商店街の雑貨屋で、風鈴を買う。
    エアコンのきいたリビングに、二枚の茣蓙を敷き、並んでうとうととする。
    そこだけ時間が止まってしまったかのような、二人だけの空間。

    酒造メーカーに勤める兄と、小学校の校務員の弟。
    二人は、ともに30歳をとうに越え、ともに独身で、兄弟二人で住み慣れた街の、居心地のいいマンションに暮らしていた。
    「もう女の尻は追わない」と心に決めてから、安穏な生活に浸りきっていた。

    共通の趣味を持ち、時間を共有する二人だが、心の中で思うことは、まるで別のこと。
    ビールを好む兄と、コーヒー牛乳を好む弟。
    兄が、父の思い出に浸っているその隣で、弟は「ひさしぶりにソープに行きたい」と考えてたりする。

    二人の体型も、性格も正反対だった。
    綺麗好きで、淡白な兄と、大雑把で、情熱的な弟。

    そんな二人の共通の趣味の一つであるビデオ鑑賞。
    兄は、行きつけのレンタルビデオ屋のアルバイトの女の子を、ちょっと気に入っている。
    ある日弟は、ビデオ屋の彼女と、職場の女性を誘って自慢のカレーを振舞う「カレー・パーティー」をしようかと、兄にもちかける。

    計画通りにことは進み、女達はことのほか、喜んでくれたようだ。
    けれど、招かれた女達は、それぞれ恋人との関係に悩んでいた。

    そんなことは露知らず、夏も終わる頃、今度は「花火大会」を催して、またみんなを招くことにする兄弟達。

    さしたる進展もないまま、兄弟達の季節は巡り、やがて冬を迎える。


    面白すぎた…。
    最初、ギャグ小説かと思ったぐらい、とにかく面白かった。
    二人のキャラもさることながら、二人の母親のパワフルさも…。

    二人の共通の趣味の一つ「おもしろ地獄」は、私も一時熱中した。
    二人が住む町の、唯一夜に開いてる「入り口わきに熱帯魚の水槽がある、壁にビールジョッキを持った水着姿の女性の古びたポスターが貼られた、喫茶店兼スナック」というのも、昔はよく見たことあるような…。
    間宮兄弟の懐かしい過去と、自分の持っている過去の記憶は見事なくらいマッチしている。

    そういえば、こんな男の子たち、小学校や中学校の同級生にいた。
    そして、見事なぐらい、もててなかった。

    男の人は、女の人を誘うのに、こんなにも色々苦労してるのかなぁと思ったら、気の毒になった。

    ビデオ屋の女の子と、彼氏のやりとりもすごくよく分かる。
    二人でホテルにいるのに「今度二人でどっか行こうよ」と言う女と「今も二人で一緒にいるのに」と思う男…どちらの言うこともよく分かる。

    間宮兄弟は、至極まっとうで清らかに育った二人だ。
    女にもてなくても、たとえこの先結婚できなくても、二人で仲良く、これまで通り、暮らしてほしいと思ってしまった。
    これほど満ち足りて、幸せそうに暮らしている男の人達を、私はあんまり知らない。

    映画化されたけど、兄弟のイメージは、まあ合っている気がする。
    でも、兄が佐々木蔵之介では、恰好良すぎるなぁと、同僚につぶやいたら「え、ぴったり」と言われてしまった。
    好きなんだけど…。

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      『眼球綺譚』綾辻行人

      眼球綺譚
      眼球綺譚
      綾辻行人 1999年 集英社文庫
      ★★★★★
      読んで下さい。
      夜中に、一人で。

      人里離れた山中の別荘。
      外はひどい雨。
      部屋の中では、酩酊した男が一人、顔のない妻に話しかけていた。
      比喩ではなく、実際に妻の首を、男は自分で切り落としたのだ…。
      そして、男は待っている。
      妻の新しい首が生えてくるのを…『再生』

      赤ちゃんが欲しいと切実に願う妻。
      妻は、ある日夫が「呼子池」で釣ってきた、奇妙な魚に異常なほどの執着を見せる。
      水槽で飼われていた、畸形の魚の胸びれは、やがて足のようなものに変化していき…『呼子池の怪魚』

      ある人物から薦めてもらった「変わったもの」を食べさせてくれるというレストランに入ってみることにした男と妻。
      男は以前、偶然カレーの中に紛れ込んだ「あるもの」を食べてしまったことから「イカモノ喰い」に強い興味を持つようになっていた。
      最初嫌がっていた妻も、何度も店に通ううち、だんだん興味を惹かれていく。
      二人の「イカモノ喰い」は、どんどんエスカレートしていき、とうとう、その店のスペシャルメニューを食べさせてもらえることになり…『特別料理』

      クリスマス・イヴの日、20歳の誕生日を迎えた女子大生。
      サークルのクリスマス・パーティーに参加することになり、奇妙なプレゼントを買おうと、ある店に立ち寄る。
      そこにあったはずの、彼女が以前から気に入って眺めていた、アンティークなナイフが無くなっていた。
      そう言えば、昨日の夜に見た恐ろしい夢の中で、彼からプレゼントにもらった気がする。
      あれは夢ではなかったのだろうか…そして、夢の中では、彼女はそのナイフで彼を…『バースデー・プレゼント』

      夜行列車で、避暑地に向かう二組のカップル。
      四人は、怪談話で盛り上がっていた。
      そんなものは所詮作り話だと一人の男が言い出し、それならお前の言う「本物」の話をしてみろと促された男。
      これまで男が怪談話を聞かせると、その後で変なことが起こったと言う。
      怖がる彼女をよそに、話し始める男。
      そして、話し終えた後に…『鉄橋』

      妻が旅行中、久しぶりの実家に帰ってみることにした作家の男。
      そこでの仕事がはかどらず、仕方なく犬の散歩に出かけることに。
      そして河原で鎖を放された愛犬は、おかしな人形を口にくわえ、戻ってきた。
      目も鼻も口も耳も、髪の毛一本もない、のっぺらぼうの人形。
      家に持ち帰り、テーブルの上に置いたはずの人形が、彼がまどろんでいる間に、どこかに消えていた。
      奇妙に思いながら、風呂に入り、鏡を見た男には、さっきまであったはずの黒子がなくなっていた…『人形』

      東京の出版社に勤める女の元に、大学の後輩から送り付けられた小説らしきもの。
      訝しがりながらも、目を通してみることにした。
      そこに書いてある内容は、大阪万博の頃に起きた無差別連続殺人事件に関連すること。
      殺されたあと、眼球をくり抜かれるという、おぞましい事件に関わった男の体験談なのだろうか…。
      何故これが彼女の元に…『眼球綺譚』


      「妖しくも美しい7つのホラーストーリーを収録。著者の新境地を拓いた初の短篇集」だ、そうです。

      全編通して「由伊」という名の女性が出てくるけど、私には、あまりよくその意味がわからなかった…。なんとなく、しか。

      とりあえず、気持ち悪い短篇集、というか…。
      ホラーだから、当たり前か…。
      に、しても気持ち悪かった。
      嫌いじゃないけど。

      『再生』は、最後のオチ、というか、それ、想像すると恐ろしい…。
      『呼子池の怪魚』は、ほっと安心。
      『特別料理』は、無理…「ごきげんようおひさしぶり」食べるなんて、噛み切るなんて…。
      『バースデー・プレゼント』は、なんだかよくわからなかった。
      『鉄橋』も。
      『人形』は、一番わかりやすくて、一番好きな話。
      何となくこんな話、大好きな『ドラえもん』にもあったような…。
      そして『眼球綺譚』で、全体の締めなのかな。

      うーん。やっぱり気持ち悪い。
      夜中に一人で、読まないほうがいいと思う。
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        『町長選挙』奥田英朗

        町長選挙
        町長選挙
        奥田 英朗 2006年 文藝春秋
        ★★★★
        神経科がある地下に行くと、そこは薄暗く、すえたような臭いがした。おい、ここかよ。そうひとりごちてドアをノックする。中から「いらっしゃーい」という甲高い声が聞こえ、中に入るとよく太った中年の男がいた。名札には「医学博士・伊良部一郎」とある。

        『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に続く、トンデモ精神科医、伊良部シリーズ3作目。

        今回、伊良部のもとを訪れたのは、
        プロ野球界の再編問題で世間を騒がせた、日本一の発行部数を誇る「大日本新聞」の代表取締役会長であり、プロ野球・中央リーグの人気球団「東京グレート・パワーズ」のオーナーでもある田辺満雄、通称「ナベマン」。

        オーナーたちに嫌われたため、プロ野球界への参入こそ失敗に終わったが、カリスマ経営者としての名声をほしいままにした若きIT長者、安保貴明。通称「アンポンマン」。

        「中年なのに若々しい」という理由で、四十歳を過ぎてからブレイクし、今やドラマに引っ張りだこの、東京歌劇団出身の女優、白木カオル。

        プロ野球のオーナーは、暗闇や閉所に脅える「パニック障害」に悩まされていた…『オーナー』

        若きIT長者は「若年性アルツハイマー」で、幼稚園児生にもできるようなことが、できなくなっていた…『アンポンマン』

        自然体が売りの女優は、目の下の一本の小皺が気になり、精神安定剤を必要としていた…『カリスマ稼業』

        どこかで聞いたような話、の3編と、
        4年に1度の、町長選挙を控え、町をあげての壮絶な選挙戦が繰り広げられる、東京都でありながら、ある意味、治外法権の離島に二ヶ月間赴任することになった伊良部。
        伊良部の素性を知った町長候補たちは、何とか伊良部を選挙戦の味方につけようとあの手、この手で伊良部を懐柔しようとするのだが…表題作『町長選挙』の計4編から成る、連作中短編集。


        これまでとは、ちょっと趣が変わっていて、これはこれで風刺が効いてて、面白い。
        どんな有名人が相手でも、伊良部は好き放題、押さえ込み、大好きな注射を打ち、失礼な言葉を浴びせかける。

        ナベマンに往診を依頼されても「いやだよーん」で一蹴し、アンポンマンに「ぼくがネクタイ締めないの、何でか知ってます?」と聞かれれば「首が太いから?」と最もな答えを返す。

        しかも、この二人の主治医であることが世間に知られ、一躍「名医」と祀り上げられたりする。

        そして、やっぱりみんな、伊良部のもとを訪れずにはいられなくなってしまうのである。


        今回のマユミさんのキャラ、ちょっとこれまでと違う…。

        「カリスマ稼業」のラストのページは、心にぐさぐさぐさぐさ突き刺さる。
        ほんと、なんと情け容赦ない…。
        とほほ。
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          『都立水商!』室積光

          都立水商
          都立水商
          室積 光 2006年 小学館文庫
          ★★★★★
          君たちのサービスを受けた人たち、つまり、おかげでうまい酒が飲めたという人たちが、気分をリフレッシュさせて、翌日から元気に働くだろ?そこで初めて、君たちは生産に関わるわけだ。生産のないところに経済はない。君たちは直接には生産に関わらないが、誰かにサービスすることによって、間接的に生産に参加するんだ。

          「商売をやりたい子には、商業高校、技術を身につけ、工場で物を作りたい子には工業高校、農家の子や、農業をやりたい子には農業高校、船に乗って漁をやりたい子には、水産高校、があるように、水商売をやりたい子のために、水商業高校があってもおかしくないだろ?」
          という、一見無茶苦茶な、文部省内の実力者の発案によって、東京都に圧力をかけ、実験的に歌舞伎町に設立された「東京都立水商業高等学校」通称「都立水商」。

          この「都立水商」に、創立当時から関わり、この学校での10年間の教師生活を終えようとしている一人の教師がいた。
          彼は、学校を去る前に、今まで送り出してきた生徒のことを回想する。
          今でこそ、世間から認知され、入学志願者があとをたたない人気校となった「都立水商」であったが、設立当時の世間の目は、決して温かいものではなかった。

          設立当時、女子の専攻科目は「ホステス科」「ソープ科」「ヘルス科」に、男子の専攻科目は「マネージャー科」「バーテン科」「ホスト科」「ゲイバー科」に分けられ、講師には、それぞれの道のスペシャリスト達が迎えられた。

          スペシャリスト達に触発され、一般教科の教師達も、それぞれのやり方で、生徒達の興味を惹く授業を展開していく。

          実習が実にユニークで、殊に「ソープ科」の、ある実習は抜き打ちで行われるため、男子生徒たちは、高熱を出しても学校を休むことはなく、欠席率は異常に低くなるという効果をもたらした。

          こういった実習のおかげで、女子高生の売春が撲滅されるというおまけつきで…。
          しかも、校外実習で、店に出た彼らは、店側にとっても、喉から手が出るほど重宝がられる存在となり、就職率は100%を誇る。

          校長を始め、教師や講師が一丸となって、落ちこぼれたちのやる気を起こさせ、やがて彼らは、自分達の持つ、意外な才能を開花させていく。
          彼らは、中学時代、勉強で「落ちこぼれ」のレッテルを貼られ、それ以外の才能を評価されることなく、当人たちもやる気をなくしていただけなのだ。

          そして、とうとう彼らはある偉業を成し遂げ、その名を全国に知らしめることになるのだが…。


          本を買うときに、いつも参考にさせてもらっている黒夜行(通りすがりさん)のブログで知って、面白そうだったので読んでみた。

          読み始めは、モザイクだらけの展開に、どうなることやら、と思ったけど(テレビドラマでは、どうしてたんだろう?)、中盤にさしかかったところで、突如スポ根もののようになる。
          その変化もさることながら、はちゃめちゃかと思えば、真面目になったり、笑わせるかと思えば、ほろりとさせたり…。
          何とも変てこな小説。

          黒髪の生徒がいれば「何だこの髪は? 染めてこんかァ!」と、怒られる学校って…実際にこんな学校があってもいいのになぁ、と思ってしまった(実習はどうかな、と思うけど…)

          最近やたらと、歌舞伎町のホストを取り上げた番組が目に付くけど、見るとやるとでは、大違いだなぁと思う。
          若い頃、昼の仕事をしながらスナックでアルバイトをして、身に沁みた。
          甘い気持ちや、中途半端で一生やっていける世界ではないと思う。
          なので勉強すること、たくさんあると思う。

          ちゃんとした、水商売の女の人達は、結構身持ちが固かったりするし、面倒見の良い人が多かった(今はどうだか知らないけど)。
          礼儀作法にも厳しいから、なかなか社会勉強にもなると思う(そーでない店もあると思うけど)。

          子供の頃に「ぬかるみの女」というドラマを見て、憧れて入った世界だったので、結構面白かった(あのドラマみたいな、女の戦いは実際に見たことなかったけど)。

          そして、男を見る目だけは、やたらと厳しくなった気がする…。
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            『怪笑小説』東野圭吾

            怪笑小説
            怪笑小説
            東野 圭吾 1998年 集英社文庫
            ★★★★
            デビューして七年は、彼も辛うじて自制はしていた。自分の築き上げてきた作風とはあまりにもかけ離れているとの自覚があったために、なかなかそれに手を出せずにいた、というのもあるだろう。しかし、追い詰められた彼は、ついに禁断としていたパンドラの箱に手をかけたのだ。
                                      ――解説より――

            真保さんのユーモアあふれる解説にもあるように、東野さんの、一風変わった、関西人のり満載の傑作短編集。

            混み合った通勤電車に乗り合わせた乗客たち。
            彼らの心の中には様々な思いが渦巻き、座席をめぐって、目に見えない壮絶なバトルが繰り広げられていた…『鬱積電車』

            大阪生まれの超ドけちなおばあさん。
            ある大物歌手の歌謡ショーのチケットを、タダでもらったばっかりに、すっかり彼の虜になってしまい、追っかけをするため、生活を切り詰め…『おっかけバアさん』

            息子が生まれたら、プロ野球選手に育てたいと夢見ていた父。
            ようやく待望の男の子が生まれ、息子は父の望み通りに育っていくのだが…『一徹おやじ』

            二十年前、同じ学校で教鞭を振るっていた教師達たち。
            彼らは、年に一度、教師たちだけの同窓会を開いていた。
            ところが、今年は当時の教え子達を何人か呼び、説教の一つでもしてやろう、ということになったのだが…『逆転同窓会』

            子供のころ、母の実家で空飛ぶたぬきの存在を知り、それからずっと、たぬきの研究を続けてきた男。
            男は、たぬきには超能力があり、UFOとは、実は文福茶釜に化けた、たぬきなのではないかと考えていた…『超たぬき理論』

            タイタニックばりに、豪華客船が沈没し、無人島に辿りついた人々。
            彼らは救助を待つ間、退屈しのぎに、ある男の特技を利用し、賭けをはじめるのだが…『無人島大相撲中継』

            買った当時に比べ、値段がどんどん下がることに危機感を感じる「しろかね台分譲住宅」の住民達。
            ある朝、住民が住宅街の道に転がる死体を発見してしまう。
            これ以上評判が落ち、土地の値段が下がるのを恐れる住民達。
            みんなで相談した結果、死体をある場所へ運ぶことにしたのだが…『しかばね台分譲住宅』

            身寄りのない、健康だけが取り得のおじいさん。
            おじいさんには、ある手術が施されることになり、毎日日記をつけることを義務付けられる。
            おじいさんに起こる身体の変化とともに、日記の内容も日々変化していくのだが…『あるジーサンに線香を』

            家族の中でも学校でも、自己主張ができず、肩身の狭い思いをしている中学生。
            彼の目には、周りの殆どの人間が、人間以外の動物に見えていた。
            母親はスピッツに、父親はたぬきに、兄はハイエナに、姉は猫に。
            けれど、彼自身が何の動物なのか、彼にはまだ見えてはいなかった…『動物家族』


            それぞれ、タイトルそのまんま。

            『鬱積電車』の中で、人々が心の中で考えていることは、普段私もちょっぴり思ってたりすることで、もしそれを口にしたら…きっと修羅場かな。

            『おっかけバアさん』は、一時期の杉サマフィーバーを髣髴させる(古い?)。
            一途なおばあさんの、ラストの台詞が凄い。

            『一徹おやじ』も、ラストの一行が……。なるほど。

            『逆転同窓会』は、東野さんの「あとがき」に、教師に対するあまり良くないイメージが書いてあり、教師への痛烈な皮肉がたっぷり。
            ただ、これは本当にその通りだと思うし、すごく良くわかる。

            この短編集の中で、特に好きなのは、後半の3編

            『しかばね台分譲住宅地』は、死体を発見したときのみんなの台詞や動作が、昔の筒井康隆のショートショートによく出てくるような反応の仕方で「わわわ、わわわわわ」みたいなとこが好き。
            馬鹿馬鹿しいけど、住民達にとっては、死活問題で、真剣で…。
            死体もだんだん傷んできて…。

            『あるジーサンに線香を』は、タイトルからして好き。
            もちろん『アルジャーノンに花束を』のパロディなんだけど、ちょっぴり切なくて、でも可笑しい。

            そして、最後の『動物家族』は、ちょっと怖い話。
            母親がスピッツとか、父親がたぬきとか、これだけでどんな人物か分かってしまうのも面白い。
            何より、主人公自身が、一体何の動物なのか、が分かったとき「ああ」と納得。
            可哀相なんだけど…。

            読んでからあとがきを読むと、一段と面白い。
            根っからの関西人なんだなぁと、より身近に感じて、また他の作品ももっと好きになる。

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              『恋愛中毒』山本文緒

              恋愛中毒
              恋愛中毒
              山本 文緒 2002年 角川文庫
              ★★★★★
              どうか、どうか、私。
              これから先の人生、他人を愛しすぎないように。
              愛しすぎて、相手も自分もがんじがらめにしないように。
              私は好きな人の手を強く握りすぎる。相手が痛がっていることにすら気がつかない。だからもう二度と誰の手も握らないように。
              諦めると決めたことを、ちゃんときれいに諦めるように。二度と会わないと決めた人とは、本当に二度と会わないでいるように。
              私が私を裏切ることがないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。

              女のせいで、前の会社にはいられなくなり、小さな編集プロダクションに転職して間もない男。
              男は、自分の誕生日に怯えていた。
              夜逃げ同然で逃げてきた女から、会社に電話がかかってきやしないか、会社に乗り込んできたりしやしないかと。
              そして彼の会議中に、案の定会社に来た女を追っ払ってくれたのは、年齢不詳の地味なおばさん事務員、水無月さんだった。
              しかも、女に殴られてくれたらしい。

              周りからは、社長の愛人なのではないかと、密かに噂される謎の人物。
              そんな水無月さんと、社長と三人でご飯を食べることになり、社長が帰った後、男は、この地味な事務員さんの、意外な過去の話を聞くことになる…。

              今の社長との関係、そして大学を出てすぐに結婚し離婚したこと、ある著名人の下で、秘書兼愛人として働いていたこと、そして、水無月さんが彼らにしたことの全て…。

              「水無月さんのことは、聞かないほうがいいと思う」と、先輩に忠告された通り、彼女は恐ろしい女だった…。


              これ、大分前に薬師丸ひろ子と鹿賀丈史でテレビドラマ化されてたのを見てた。
              内容は全然覚えてないけど、最初彼女がお弁当屋さんで働いてたとこだけ何となく覚えてる。何となく突飛なシチュエーションだったことと。

              水無月さんは、一言で言えば「何考えてるのか分からない女」。
              他人のことは聞きたがるくせに、自分のことはあまり話そうとしない。
              男の愛人の一人のところに乗りこんで行き、男から遠ざけようとする。
              何もかも、計算ずく…。
              男と一度寝ただけで、その日から一日何回も電話をかけまくる、待ち伏せする。
              そして、別れた旦那への、毎晩のような無言電話…。

              前の男との別れを教訓に、今の男とは、ぎりぎりのところで自分を抑えて付き合うというのは、分かる気がしたけど…。
              想像するだけでも、やっぱり恐い、嫌な女だと思った。

              そして、ラスト近くの一言で、ああ、この人はまだ…という感じ。
              この人の性根は、一生変わらなそう…。

              にしても、ぽんと以前の3倍以上の給料もらえたり、ビジネスクラスで海外旅行に何度も連れて行ってもらったり、高価な車をもらえたり…何とも、羨ましくなるようなお話だったりした。
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                『陰日向に咲く』劇団ひとり

                陰日向に咲く
                陰日向に咲く
                劇団ひとり 2006年 幻冬舎
                ★★★★
                男は窓際に腰かけ、手入れのされていないアパートの小さな露地庭を見下ろした。日当たりとは無縁のその場所に、板で出来た塀の隙間から陽が差し込み、陰日向を作っていた。そこに、ひっそりと咲いた名前の知らない花を男は見つめた。

                ホームレスの放つ「自由」の匂いに惹かれ、ホームレスに憧れる、人生に疲れたサラリーマン。

                マイナーなアイドルの追っかけをし、彼女のためなら死んでもいいと、全財産をつぎ込み、彼女を応援し続ける、地味で目立たない青年。

                夢がないのが恥ずかしいから、とりあえずみんなに「カメラマンになりたい」と口走ってしまった、20歳のフリーターの女の子。

                400万円からの借金を抱える、35歳で独身、キャバクラ好きのギャンブル狂いの男。

                本当の自分、を見つけるため、鳥取から東京へ上京してきた18歳の少女。
                そして彼女が三年前に一目ぼれした、売れないお笑い芸人の男。

                そんな彼らが、それぞれ主人公となって、自分達のストーリーを語り、どこかで誰かと繋がる『道草』『拝啓、僕のアイドル様』『ピンボケな私』『Over run』『鳴き砂を歩く犬』の5編から成る、心暖まる連作短編集。


                それぞれの主人公の繋がり方が、すごく面白い。
                「ああ、あの時の…」と納得。

                どのお話も良かったけど、特に良いなと思ったのが、アイドルの追っかけをする男の話『拝啓、僕のアイドル様』。

                握手会のイベントに、たった四人しか集まらないアイドルのために、必死で演出したり、テレビ出演の後、一晩かけて掲示板に書き込みしたり、それが面白くて、すごく笑える話なのに…。
                男の、彼女を思う気持ちが、必死で応援したくなる気持ちが、すごく良く分かったから、感動してしまった。

                カメラマンを目指す女の子の話『ピンボケな私』は、女の子の心理がすごく良く描けてて、驚いた。
                面倒くさい女とか、思われたくなくて、相手に間違った気を遣いすぎて、結局こうなっちゃうって…すごくよく分かる。

                ギャンブル狂いの男の話『Over run』の男の言うことも、すごく良く分かる。そして、すごく良い人だ…。

                最初の『道草』の男の台詞「自由に憧れていたのではなく、自由に憧れる人に憧れていたんだ。」というの、何か良く分かる気がする。

                最初から、最後まで、すごく良く出来たお話だと思った。
                売れてるの、分かる。

                何ヶ月か前にテレビでやってたウッチャンナンチャンの司会の「イロモネア」で、賞金も一人だけ獲ってたし、今年は「劇団ひとり」の当たり年なのかな。

                いつも笑わせる「泣き芸」は、人を泣かせることもできるんだ…。

                「電車男」のオタクの役は、すごくはまってて、とうとうスペシャルでは彼の物語、までできてたもんな…。役者としても、作家としても、楽しみかも。
                0

                  『四十回のまばたき』重松清

                  四十回のまばたき
                  四十回のまばたき
                  重松 清 2000年 幻冬舎文庫
                  ★★★★
                  誰かが誰かになにかを伝える郵便物を飲み込みつづけ、巡回する郵便局の収集係がやってくると吐き出していく。ポストは毎日それを繰り返している。街じゅうの伝えたいことがこのポストに集められ、それぞれの目的地へ散っていく。けれど、ポストはなにも代弁してはいない。もちろん、演出も、だ。
                   できるなら、ぼくは、ポストのような存在でありたい。

                  SAD(季節性感情障害)という特殊な欝病のため、冬が来ると一日の殆どを眠りの中で過ごす「ぼく」の義理の妹。
                  冬の間、一日二時間を除いて、眠り続ける義妹は、そうでなくても、生まれ故郷では、みんなのやっかいものだった。
                  誰とでもすぐに寝る女…。

                  自分の同級生も何人か、その相手の中に含まれているらしく、同窓会にも出られなくなったと嘆く「ぼく」の妻である彼女の姉。
                  両親も失くし、親戚にも見放されてしまった義妹のために、毎年冬の間だけ「ぼく」達夫婦のマンションの、日当たりの良い一部屋が用意されている。

                  外に出て、バリバリ働くキャリアウーマンの妻は、家事を一切放棄していた。
                  一日中家にいる、下手くそで売れない翻訳家の「ぼく」が家事全般を引き受けて、何とか夫婦のバランスは保たれている、と思っていた。

                  そして「ぼく」の翻訳した新作本が店頭に並んだ日、妻は交通事故を起こし、この世からいなくなってしまった。
                  突然の出来事に、現実感のないまま葬儀をやりこなし、悲嘆に暮れていた「ぼく」。
                  事故の夜、実は彼女はホテルで不倫相手と会っていたのだと、妻の同僚達から聞かされるまでは…。

                  それから「ぼく」は妻を許すことが、どうしてもできない。
                  妻のために泣いてやることが、できない。
                  そして、男は傍らの義妹に、救いを求めてしまった。
                  これで、終わりだと思っていた。

                  ところが、義妹はいつもの年のように、ふたたび「ぼく」のマンションにやって来た。
                  しかも、彼女は誰の子かもわからない子を、お腹に宿し、どうしても産みたいという。

                  そして、「ぼく」と義妹の不思議な生活が始まり、やがて、冬がやって来る…。


                  文庫化されていた重松さんの作品の中で、あまり触手が動かなかった本。
                  あらすじだけ見て「冬眠する義妹と、妻を失くした男との同居生活」みたいなことが書いてあったので、てっきりSFか何かだと誤解して、つまんなそう、と思って避けてた。馬鹿だった…。
                  冬眠て…きちんと病名もある鬱病だし…。

                  誰とでも寝るという、義妹の気持ちも、読み進めて行くと、わからなくはない。
                  赤ちゃんができてからの義妹の気持ちは、よくわかる気がした(産んだことないけど)。

                  何よりも「ぼく」が翻訳を手がけて、ベストセラーとなった作品の、アメリカ人作家、通称「セイウチさん」が、ものすごく魅力的で、いっぺんで好きになった。
                  ボブ・サップか、ブッチャーのイメージなんだけど、よく考えたら白人さんかな?(あんまりごつい白人さんて、イメージが浮かばないから、ブッチャーでいいや…)

                  動物園の、大好きなオラウータンの檻の前で、彼らを見つめるセイウチさん、気に入らない編集者を殴りつけ、返り血を浴びるセイウチさん、亡き妻を想って咆えるセイウチさん…。セイウチさんの切ないストーリーが、この小説の中で一番好きだった。

                  そして、セイウチさんの教えてくれた「四十回のまばたき」の意味も…。

                  セイウチさんの、本の一文として出てくる言葉の一つ一つに感動した。
                  豪快で、そしてあまりにも哀しい、セイウチさんとの出会いが主人公の心を解きほぐしていく。

                  あんまり期待していなかった分、良かったのかも。
                  「欠落感を抱えて生きている全ての人へ」と書いてあるから、きっとこれを読んで心に沁みた私は、そうなのかも…。

                  そして料理の得意な主人公が、義妹のために食事のしたくをするシーンがたくさん出てくるのだけど、それが、どれもすごく美味しそうで…。
                  スパゲッティに、マヨネーズとおかかと醤油をまぶしたの、って…試したくなる。

                  に、しても、妻の不倫相手の男の風体、どこかで見たなと思ったら『流星ワゴン』で、ホテルから出てきた妻の不倫相手も、貧相な中年おやじ、だったような…。

                  男の人は、妻の浮気相手が、そんな奴なら許せるのか、それとも、もっと腹立つのか?どっちなんだろ…。
                  0

                    『13階段』高野和明

                    13階段
                    13階段
                    高野 和明 2004年 講談社文庫
                    ★★★★★
                    どうしてあんな馬鹿どもが、次から次に出てくるんだろうな?あんな奴らがいなくなれば、制度があろうがなかろうが、死刑は行われなくなるんだ。死刑制度を維持しているのは、国民でも国家でもなく、他人を殺しまくる犯罪者自身なんだ

                    死刑執行の日を、怯えながら待つ一人の男がいた。
                    彼には事件当時の記憶が失われたまま、刑は確定していた。
                    残されているのは、わずかな時間。
                    執行の日がいよいよ近づいた日、突然、男が思い出した事件当時の、ある「階段」の記憶…。

                    そして別の場所には、喧嘩が原因で相手を殺害してしまい、傷害致死罪で服役し、一年八ヶ月で仮出獄していく一人の青年と、密かにその光景を見送る一人の刑務官がいた。

                    父親に付き添われ、二年ぶりに家に帰った青年は、家族の暮らしぶりのあまりの変わりように、愕然とする。
                    元の家は売り払われ、父親の経営する工場も、機材などが売り払われ、それらは全て被害者への、多額な賠償金に当てられていた。
                    それでも、明るく出迎え、贅沢な料理を食卓に並べてくれる、昔より数段やつれてしまった母。
                    服役中の青年には、何も知らされてはいなかった…。

                    そして、弟の口から聞かされた真実を目の当たりにし、両親に迷惑ぱかりかけてはいられないと、父親の工場で働くことを決めた青年の元に、退職を決めた、あの日、彼を見送っていた刑務官が訪れる。
                    刑務官は、青年にある仕事を依頼するためにやって来た。

                    その仕事とは、死刑執行の迫った殺人犯の、冤罪を晴らすこと。
                    そのための報酬は、ある人物から支払われるという。
                    成功報酬は、一人に付き一千万円。
                    両親のためにと、青年はこの仕事を引き受ける。

                    そして、刑務官と、前科者の青年との奇妙な関係の二人の調査は開始され、十年前に起きた、老夫婦が頭を手斧で割り殺されるという、残忍な強盗殺人事件とともに、青年の過去の事件の全貌も明らかになるのだが…。


                    第47回江戸川乱歩賞受賞作、だそうです。
                    帯には、宮部みゆき氏絶賛!!! と大きく書いてあるように、文庫版の解説でも、そのようなことが書いてある。

                    確かにラストまで一気に読めてしまうし、日本の死刑制度に対する難しいこともたくさん書いてあって、勉強になったし、細かい伏線もきちんと生きてて、納得もしたけど…。
                    この終わり方が…。
                    何か納得したくない、というか。
                    まあ、私のただの希望なんだけど。
                    この物語としては、これでいいんだろうけど。
                    切ないなぁ、と思ってしまった。

                    序章の、死刑囚の死刑執行を待つ心境というか、その日、の状況は、すごく真に迫っている気がして、圧巻だった。
                    そして、途中で刑務官が、過去の自分の「殺人」について語った話には涙が出た。
                    人を人が裁けるのか、というか、殺人犯を処刑するのも、やはり「殺人」なのか、と。
                    そして、誰かがそれをやらなければいけないというのが、本当にやり切れない仕事なのだなぁと思い知らされた。

                    ただ、13階段のあった場所というのが、全然頭にイメージできない…。
                    想像力が働かないというか、その中で行動できるのかな?とか思ってしまう。
                    なので、きっと映画を見ればよく分かるのかも。

                    けど、反町隆史ではかっこ良すぎる、かな。
                    もう少し、泥臭い青年のイメージがあるんだけど…。
                    もしかして、青年の役でなかったのかな?
                    0

                      『11文字の殺人』東野圭吾

                      11文字の殺人
                      11文字の殺人
                      11文字の殺人
                      東野 圭吾 1990年 光文社文庫
                      ★★★★★
                      『無人島より殺意をこめて』――これだけだった。そして、これがすべてだった。

                      「命を狙われている」
                      バーのカウンターで、バーボンを飲みながら、冗談のように彼が言った。
                      彼には、思い当たることがあるという。
                      「命を狙われたとして、心当たりが全くないと断言できる人間なんているのかな…」と。
                      「あたし」がその夜、最後に聞いたのは「気が小さいのさ」という彼の言葉…。

                      そして「あたし」の恋人は殺された。
                      それもただの殺され方ではなく、最後にはまるでゴミのように、東京湾に捨てられていたという。

                      「あたし」と彼を引き合わせたのは、推理作家である「あたし」の担当編集者であり親友でもある女。
                      彼とは「大人同士」の付き合いを続けて、二ヶ月が過ぎていた。
                      その間、二人で旅行もしたし、結婚の話が出ても、おかしくはなかった。
                      けれど葬儀の席で、彼の仕事関係の人達の話を聞くうちに「あたし」は彼のことを何一つ知らなかったのだと、思い知らされる。

                      そして、遺品の中から、彼のスケジュール帳を形見として分けてもらった「あたし」は、そこに書いてある不思議な記述に違和感を覚え、そこに記された人物に会ってみるため、各方面に顔のきく、親友に助けを求める。
                      親友は言う「少し意外よ。あなたがそんなふうに一生懸命になるなんて」と。
                      「あたし」は答える「彼のこと、好きだったのよ」と。

                      そして「あたし」と親友は、一年前に起きた、クルーザーの転覆事故に彼が居合わせていたという事実をつきとめる。
                      その事故で、一人の男が亡くなっていた事を知り、そのクルーザーに乗り合わせていた全ての人物に、会って話を聞くことにするのだが、誰も彼も何かを隠しているようで、当時の様子を話そうとはしてくれない。

                      唯一、事故で亡くなった男の弟だけが口を開く。
                      「泳ぎの得意だった兄だけが死んだということがあきらめきれない」と。

                      そして、事故当時クルーザーに乗っていた人物が、次々に殺され「あたし」の身にも危険が迫ってくるのだが…。


                      あんまし記憶に残っていない作品、というのが正直なところ。
                      犯人の動機には、あんまし納得できない、というか、一年前の事故で死んだ男に、ここまでしてやるほどの価値があったのか…。

                      そして、その場に居合わせた人達の考えも、あんまり納得できなかったのは、私には別に失って困るものとかが、ないからなのかもしれないけど…。
                      そこら辺がこの本に出てくる「価値観」の相違なのかな。

                      いくら前から想いを寄せていたとしても、あんな所で、あんな時に、そんなこと考えるものなのかな。

                      これは、私が女だから分からないのかもしれないけど…。
                      犯人が勿体ないな、と思った。

                      そして、ここにもアカザ・クリスティが…無人島が…。
                      アガサ・クリスティの映画とかいっぱいやってたの、何十年前だったかな。

                      あの「ミステリーナイル」のフレーズだけ、やたらと頭にこびりついてるんだけど…。
                      0


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