中学2年の照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。彼はある日、頭部大の石を見つけ、それを「神」とし、自らの血を捧げ、いじめグループの中心人物・是永の死を祈る。結果、是永は死んだ。しかし、収まらないいじめに対し、次々と神に級友の殺人を依頼する。生徒の死について、警察は取り調べを始めるが……。各章のタイトルにも曲名がつけてあるそうで、ビートルズとどう絡んでくるのか、ビートルズにあんまり詳しくないので、その辺はファンならもっと楽しめたのかも。
神様、今度はあいつを殺してください。
いじめられる中2男子が「神」の力で次々に怨みを晴らす――。衝撃の結末が襲う長編ミステリ。
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。 内容(「BOOK」データベースより)司法試験に落ち続け、なかばやる気を失くした健太郎は、ある日フリーライターの姉からの依頼を受けて母でさえ顔も知らない戦死した実の祖父の生涯を調べることに。
学校が突然崩壊。取り残された生徒たちの運命は――!?午前11時30分、閑静な住宅街の中心部にある私立高校の校舎が突如崩壊し、生徒500名、教職員約60名が校舎内に取り残された。
私たちは閉じ込められている。夢じゃないぞ。
友情、恋愛、いじめ、家族……それぞれに問題を抱えた生徒や教師が生と死のはざまで見つけたものは――!?
瓦礫の下で何かが生まれる――感動の傑作サバイバル小説!
心に突き刺さる、極限状況の青春小説。ほんとうのヒーローがここにいる!
「このミス」大賞作家の最新傑作
「……きっかけは一九九五年に韓国で起きた三豊百貨店崩壊事故だ。(中略)
瓦礫に閉じ込められ、悲劇に見舞われた彼らではあるが、
そこで先ほどまでつづいていた生活がなくなってしまうわけではない。(中略)
彼らは悲劇の象徴ともいえる巨大な瓦礫と向き合いながらも生活をつづけ、
抱えたままの問題や自分自身とも向き合ったのではないか。
…そして、そういう物語を書きたくなった。
――山下貴光(月刊J-novel2012年8月号より)」
評価:
辻村 深月 講談社 ¥ 780 (2012-04-13)
Amazonランキング:
7950位
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事件を起こすなら私のほうだと思ってた。母親を殺害し、逃走している幼馴染の行方を捜すため、フリーライター(になるのかな?)のみずほは、彼女と親交があった、故郷の「かつての友人たち」に連絡を取り、手がかりを掴もうとする。
母を殺してしまった娘と、母との確執を抱える娘。どんな母娘にも起こりうる悲劇。
地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。
彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。
美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―― 意地悪目線が、じわじわ怖い…!!しばらく湊さんの本を読んでなかったけど、これは表紙の絵からして何となく面白そうな気がして、早く読みたかったので、久々に定価で本を買ってしまった…。
ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、女同士の「噂」が暴走する――
ヒットメーカー・湊かなえによる、傑作ミステリ長編!
八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。そこで明かされたのは、ある男性との凄絶な恋愛の顛末だった―。 絶筆した美人作家が隠し通した半生とは?貫井徳郎のあらたなる傑作誕生!内容(「BOOK」データベースより)作家となる以前の、本名の後藤和子は全く自分に自信がなくて、人間関係も上手くなくて、そのせいでせっかく就職した大手の会社を辞めざるをえなくなって、たまたま就職試験を受けた小さな会社の社長の眼鏡に適い、外見ではなく、中身を認められたことで、初めて他人から受け入れられたことで、男に傾倒していく。
ある善良な家族の上に降りかかった一つの殺人事件。被害者の遺族、そして加害者の家族がその運命を狂わされていく様を、多感な年頃の少女・真裕子を主人公にして描いた社会派問題作。(内容「MARC」データベースより)ここに出てくる高浜家とは家族構成が一緒だし、私も子供の頃はかなりのお母さんっ子だったので、母の死を受け入れられず、裁判が始まってからもなお、犯人を有罪にしてほしいのではなく、ただ母を返して欲しいと、それだけを願い自らも命を絶つことだけを考えて生きる高浜家の次女、真裕子に感情移入しまくってしまった。