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    2014年9月〜12月に読んだ本


    名刺ゲーム名刺ゲーム感想
    息子を人質にとられたテレビ局の辣腕プロデューサーに課せられたのは、以前に会ったことのある相手から渡された名刺を正確に相手に返すこと。相手の顔をろくに覚えてもいない男は誰からどんな恨みを買っているのかも知らず、頼りない記憶の糸を辿り、ヒントを頼りに次々と正解を重ねていくのだが…。テレビ局ってこんなところなの〜、と全てをそう思い込むわけじゃないけど、いかにもありそうな話ばかりで、そりゃ恨みも買うだろうなぁと思えてしまった。売れないタレントさんの話はなかなか面白かったし、結構先が気になって一気読みでした。
    読了日:12月30日 著者:鈴木おさむ
    5人のジュンコ5人のジュンコ感想
    そう言えば小学校の同級生の「じゅんこ」ちゃんも、男の子たちからそういうあだ名で呼ばれていたなぁとしみじみ。今思えばかわいそうだけど…。「ジュンコ」という名前の女による連続不審死事件を発端に、同じ名前の「ジュンコ」さんたちに次々と訪れる悲劇?社宅の順子さんのお話が一番怖くて印象に残っているけど、読んでから何日も経ってしまったので、正直他の内容はほぼ忘れてしまった。結局木嶋佳苗の顔しか浮かんでこない…。
    読了日:12月28日 著者:真梨幸子
    乙霧村の七人乙霧村の七人感想
    過去に惨殺事件が起きた村を訪れた大学生たちが次々と斧を持った男に襲われ…というあらすじで、岡嶋さんの『クリスマスイブ』みたいなものかと読み始めたけど、なるほど、これはこれで、意外性があって面白い。事件の真相は切なくもあり…。ただ、登場人物の大学生たちがあまりみんな魅力がないというか、だからこうなんだろうけど。「おとぎり」はやっぱり「弟切」なのねと、昔『弟切草』のゲームにはまっていたので懐かしくもあり…。
    読了日:12月25日 著者:伊岡瞬
    毒殺者 (文春文庫)毒殺者 (文春文庫)感想
    過去に起きた事件をモチーフに、というお話がとても好きなので読んでみた。実際の事件はすっかり忘れてしまったけど「トリカブト」という名前だけはものすごく覚えているのが不思議。どう騙されるのかなとわくわくしながら読んだけど、後半の、ご主人が姿を消してからマンションに居座る人たちが、何だか尼崎のあの事件を髣髴させるようでものすごく怖かった。最後までじめーっと怖かった。そしてこのシリーズもっと読んでみたくなりました。
    読了日:12月19日 著者:折原一
    土漠の花土漠の花感想
    子供の頃から大好きな映画『戦国自衛隊』(もちろん千葉さんの)と『七人の侍』を足してごっちゃにしたような。決して戦闘しに行ったわけではない任務地で、たまたま紛争に巻き込まれて命を落としていく自衛隊員たち。ひとりひとりのキャラやエピソードが割ときちんと描かれていて、そのたびに涙してしまった。最後のそれは、ちょっと私には余計かもと。そこまでは今年読んだ中で一番かもと思えていたんだけど…。ともあれ、新開さんと梶谷さんと由利さんの活躍を映像で見てみたいので、ぜひ映画化してもらえたらなぁと思うほど心に残る作品でした。
    読了日:12月17日 著者:月村了衛
    仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
    65人も入院患者さんがいるのに、同じ建物内にいるという気配が感じられなかったのが不思議…たとえ寝たきりだとしても。コンビニで強盗に撃たれて連れられてきた彼女が、主人公のことを下の名前でいきなり呼ぶのが気持ち悪くて読むのをやめようかなと思ったけど、とりあえず読んでみて、最後の方の畳み掛けるような展開は面白かったです。あと、字が大きくて読みやすかった。
    読了日:12月15日 著者:知念実希人
    その女アレックス (文春文庫)その女アレックス (文春文庫)感想
    こんなにころころ人の印象って変わるもんなんだなぁと感心。ただ終始一貫して彼女は強くて逞しい。心が折れなかったのは、そのためだったのかと思うと悲しいけど。「真実よりも正義」はちょっとしびれる。
    読了日:12月13日 著者:ピエールルメートル
    狂う (幻冬舎文庫)狂う (幻冬舎文庫)感想
    猟奇的な殺人事件と、かつての同級生たちとの関係がどう繋がっていくのかと思ったら…おおっすごい!と素直に感心してしまいました。そういう動機ね、なるほどなるほとど、どいちいち納得させられました。最後は切ない…。
    読了日:12月10日 著者:西澤保彦
    家族趣味 (廣済堂文庫)家族趣味 (廣済堂文庫)感想
    20年前ぐらいの作品の新装版だそうですが、大して今と変わらないなぁという感じ。どれも結構私には想像できなくて好きな終わり方だったけど、『デジ・ボウイ』は悲しすぎる。最近読んだ『死にたくなったら電話して』と考え方が少し似ている気がして、やっぱり時代ってそんなに関係ないのかなと。
    読了日:12月10日 著者:乃南アサ
    死にたくなったら電話して死にたくなったら電話して感想
    感想が難しい本。そういう書物はたくさん読んで、映画とかもいっぱい見たかもしれないけど、じゃあ実際にそう思えるほどのいったい何があったのか。何もなくてこんな風に死にたくなるものなのか、何故他人を巻き込むのか…よく分からないまま読了。未知の世界なのではらはらしながらページをめくったけど、やっぱり自分とは別世界のお話だったのか。マンション代、どうしてるのとか、その事実いつ知ったのとか、本筋とは関係ないところばかりが気になった。私がもっと若ければ、この世界観に引きずり込まれたのかな?うーん、でも主人公情けなすぎ。
    読了日:12月6日 著者:李龍徳
    後妻業後妻業感想
    「後妻業」なる「生業」があるとは全く知りませんでした。そういう目的で近づいたとして、少しでも情のようなものはわかないものなのでしょうか。小夜子の心の中をもっと知りたかったです。そしてきっと寂しいからこんな女にころっと騙されてしまった男の人たちの本心とか、そういうのももっと知りたかったです。悪巧みをする人たちのあくどい会話ばかりで、肝心の事件のことも誰がどこで死んだとかそういうのだけなので、誰にも感情移入もできないまま。途中から新堂冬樹さんのヤクザ小説張りの濃いキャラの人たちのお話に変わってしまったような。
    読了日:12月6日 著者:黒川博行
    通り魔通り魔感想
    コミュニケーション障害のため、周囲の人間からは理解されにくく、たった一人の肉親である母親もあてにできず、それでも一生懸命に真面目に働いていた少年が、あることをきっかけに坂道を転がるように転落していく様は読んでいて本当に辛くなりました。野ぱらさんらしい淡々とした美しい文章でそれがすらすらと綴られていくので余計に悲しくなります。だけど、その怒りの矛先を向けるのは母親や、彼をそこまで追い込んだ人たちにであって、無関係な人たちでは決してないはず。そこから這い上がれないような社会のシステム、何とかならないのかなぁ。
    読了日:12月1日 著者:嶽本野ばら
    はぶらし (幻冬舎文庫)はぶらし (幻冬舎文庫)感想
    それ程仲良くもなかった、ただの同級生というだけの間柄で、突然幼い息子ともども家に泊めてほしいと言われて家に招き入れられる主人公はすごいなぁと感心してしまった。恵まれてると、付け入られてもしょうがないような…。しょっぱなの歯ブラシの件で水絵の無神経さからその人となりを想像できてしまうし、その後の展開も読めそうだけど…本当に終始いや〜な感じで読めてしまった。ラストにああやっぱりそういう人だったのかと、そしてちょびっとほっとしたような。
    読了日:12月1日 著者:近藤史恵
    アイネクライネナハトムジークアイネクライネナハトムジーク感想
    久しぶりに「伊坂さん読んだなー」という感じ。登場人物の繋がりとか時系列が頭の中で整理しきれなくて、まとめてあるサイトを覗いてやっと理解できたかな。相変わらずの「ゴキブリ」嫌いも、そういえば『魔王』だったかで、名前を呼ぶのも嫌だから「ごきげんよう、おひさしぶり」と呼んでいたりというのを思い出して懐かしかったり、ボクサーといえば、『終末のフール』だったかで「あなたはあと何年生きるつもりの生き方をしているのですか」という名台詞を言ったのはボクサーの人ではなかったかしら?とか、色々考えながら楽しめたかな。
    読了日:11月28日 著者:伊坂幸太郎
    私の命はあなたの命より軽い私の命はあなたの命より軽い感想
    うーん。大阪の実家で、友達や家族との会話が全部標準語なことに違和感を抱いて、そっちが気になってしまった。久しぶりに帰った実家で、みんなの態度がよそよそしくて、買ったばかりの新築の家をもう売却しようとしていて…嫁に行ったとはいえ、姉がここまで知らないなんてことが有り得るのかなぁ。タイトルの意味も、私には今イチピンと来ないというか、自分の愚かさや迂闊さを棚に上げて、そこをそう取られても…と思えてしまった。珈琲好きさんのコメント、おっしゃる通りと思いました。
    読了日:11月28日 著者:近藤史恵
    水やりはいつも深夜だけど水やりはいつも深夜だけど感想
    4歳の保育園児を持つ母親の身としては「これは私のことかいな」と思える描写が次々出てきて何だか怖かった、と同時に、みんなそうなんだと改めて安心したというか。毎朝保育園に連れて行くまでの苛立ちや、食事前におやつを食べてしまってごはんが食べられないから叱ってしまうとか、ともすれば私ってひどい母親なのかなと、悩みがちなところが本当に…。妻の愛情が薄くなっていると思う夫のよろめき(?)も、確かにほったらかしなので、反省しないといけないなと。
    読了日:11月28日 著者:窪美澄
    二千七百の夏と冬(下)二千七百の夏と冬(下)感想
    2700年というのが、30回人生を繰り返す長さと言われれば、なるほど大したことないように思えてしまったし、こんな時代から人が変わらないというか、歴史の教科書で1ページとかで済んでしまう話が、確かに人間が生きて、暮らして、現代の自分に繋がっているということを実感させてくれる本でした。里中満智子さんの『海のオーロラ』が大好きなので、そこまでのロマンスを期待したけど、そこより、ヒグマとの死闘が勝ってしまったかな。
    読了日:11月25日 著者:荻原浩
    二千七百の夏と冬(上)二千七百の夏と冬(上)感想
    あまりに壮大すぎて読むのをためらっていたけど、やっぱり今年中に読んでおこうと思って読み始めたら一気読み。ダムの建設予定地から発掘された縄文時代の少年と弥生時代の少女のものと思われる2体の人骨。およそ2700年前にこの地で一体どのような暮らしが営まれていたというのか…。聞きなれないカタカナに苦労することを覚悟しながら読んだけど、ああ、これは「栗」なのか、これは「犬」なのかと、分かっていく過程もなかなか面白く、父親を死に至らしめたヒグマとの死闘が待ち受ける下巻へ続く。
    読了日:11月25日 著者:荻原浩
    遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? (光文社文庫)遠海事件: 佐藤誠はなぜ首を切断したのか? (光文社文庫)感想
    80人もの人間の殺害を自白した元書店員の佐藤誠。これまでの殺害の痕跡は完璧に処理してきたはずの佐藤誠が、なぜこの事件だけは処理できなかったのか…。たった一人で、そんな処理が可能なのか?とそちらにばかり気が行ってしまった。本人は飄々としているだけにそんな凶悪犯と思えないところが余計に怖かったりするのかな。全部の事件の詳細も知りたかったような。
    読了日:11月25日 著者:詠坂雄二
    肉小説集肉小説集感想
    坂木さんの書くおじさんはおじさんに思えないような…。やっぱり私はひきこもり探偵シリーズがもう一度読みたい。
    読了日:11月25日 著者:坂木司
    テミスの剣テミスの剣感想
    今年読んだ中で1番かも。昭和という時代背景故の冤罪。真犯人の自白によって暴かれた過去の真実、組織的な隠蔽体質と正義を貫こうとするが故に苦悩する若き刑事。そして時代は平成へと移り、過去の事件を蒸し返す殺人事件が発生し…と、(『どんでん返し』の帝王が満を持して「司法制度」と「冤罪」という、大きなテーマに挑む)の帯に偽りなしの傑作と思います。感動なのか、何だろう何度も涙があふれてくるし、被害者遺族の言葉も重く「死んで当然の人間がこの世には存在する」というのも理解できるし、とにかく深くて苦しくて辛くて面白かった。
    読了日:11月19日 著者:中山七里
    ナオミとカナコナオミとカナコ感想
    DVに苦しむ親友のために、二人で夫殺しを画策し、それは成功したかに見えたのだけど…というと、やっぱりOUTを思い浮かべてしまうけど、こっちは二人とも何となくお気楽な感じ(それも悪くないけど)、なので後半のカナコの章では読んでるこっちのほうが焦ってしまうぐらい。最後の方は生きた心地もしないというか、ドキドキハラハラで手に汗握るとはまさにこういうことかと。そして最後の最後まで、どっちに転ぶかまったく読めなかったし、でもすごく心の中で「逃げきって〜」と応援してしまった。
    読了日:11月17日 著者:奥田英朗
    小野寺の弟・小野寺の姉 (幻冬舎文庫)小野寺の弟・小野寺の姉 (幻冬舎文庫)感想
    残りページが少なくなるにつれ、読み終わりたくないなぁと思えてしまうほど面白かった。間宮兄弟も好きだったけど、こっちの方がもっと好きかも。もう、姉は片桐さんで弟は向井さんしか絶対ないほど嵌まっていたし、二人を思い浮かべながら読んだから余計に面白かったんだと思う。でもこの二人これからどうするのかなぁとちょっと心配なので、是非続編もお願いしたいです。私が買った文庫は、表紙が映画版のになっていて、普通の表紙のももう一冊買おうかなと思ったら、カバーの下に通常の表紙が隠れていたのでちょっと嬉しかったり。
    読了日:11月17日 著者:西田征史
    笹の舟で海をわたる笹の舟で海をわたる感想
    疎開先で一緒だった二人が戦後偶然ばったり出会い、お互い行き来するようになって、同じように結婚をして、でも方や子供たちのことで悩み、方や仕事をばりばりこなし著名人となって…と、何十年間にも渡る二人の女性の物語。主人公がほぼ母親と同年代なので、かなり母親を重ねて読んでしまった。なので、うちは何の確執もなく、仲良し親子で良かったなぁと…。過去と現在を行き来するので、ああ、そんな時代だった、そんな出来事があったと、娘世代の私もうっすら覚えている時代時代の象徴が懐かしくて、すっかり過去に浸ってしまいました。
    読了日:11月11日 著者:角田光代
    名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)感想
    今回のは大筋のテーマがちょっと難解だったので、読むのに時間がかかってしまった。登場人物たちの心の動きも複雑すぎて、私には理解できない行動パターンなので、余計に難しかった…。珈琲大好き人間なので、お草さんみたいにおいしい珈琲が淹れられたらいいなぁと思いつつ次回作は文庫化されるまで待とうかな。
    読了日:11月8日 著者:吉永南央
    出版禁止出版禁止感想
    どういうように読めばいいのか予備知識のないままに普通に読んでみたけど、最後の章で説明があって、ああそういうのを探しながら読まなきゃいけないのか面倒くさいと思えてしまった。なので読み終わってすぐにネタばれサイトへ。なるほど、そこにもそんな仕掛けが…と、驚愕。いちいちそういうの考えて書くのってすごいなぁと思えたけど、小説としてはいたって普通。昔「呪怨」を読んだときの読後感と似た感じ。
    読了日:11月4日 著者:長江俊和
    夜また夜の深い夜夜また夜の深い夜感想
    生まれた国も、父親も、自分自身のことも何も知らないまま、整形を繰り返す母親と、様々な国を渡り歩き、様々な人種が集う街を転々とするマイコ。常に底辺の暮らしを強いられ、時に長期間不在になる母親の謎。ナポリで一人の日本人と出会ったことから運命の歯車が動き出す。母親の「謎」が、おーそうきたかと、納得も大納得。言われてみればそれしか有り得ないかも。そしてマイコが出会った2人の仲間の女の子たちの話も、日本から離れてみればこういう惨たらしい現実があるのだろうと…。せめてエリスに平穏を与えてほしかった、表紙の三人のまま。
    読了日:11月4日 著者:桐野夏生
    鴨川食堂おかわり鴨川食堂おかわり感想
    大切な思い出の「食」を再現してもらうため、たった数行の広告を頼りに京都の東本願寺近くの小さな食堂を訪れる人々。大切な「食」は海苔弁だったり、クリスマスケーキだったり…特別な物は何もないのに、ひとつひとつに込められた作り手の思いが紐解かれた瞬間に私の涙腺はゆるゆるになり、全ての章で涙してしまいました。あえてどうやってその味に辿り着いたかというような細かい過程がないからせっかちな私にはいいのかもしれません。北大路橋の「グリルはせがわ」(美味しいから休みの日にはいつも行列)が登場したのがちょっと嬉しかったり…。
    読了日:11月4日 著者:柏井壽
    イノセント・デイズイノセント・デイズ感想
    罪のない幼子2人と母親の命を奪った罪で死刑が確定し、その日を待ちわびる田中幸乃という女。事件前に整形していたことや子供の頃からの虐待や非行歴から世間からは「ああ、いかにも…」と思われていた彼女の過去は、実はすべて……。彼女の姉妹やかつての親友、元彼の親友達から語られる彼女の過去は可哀想だけど、なぜそこまで卑屈なのかがよく分からなかった。いかにもな犯人像の裏側というのは面白かったけど、慎一の役割はちょっと首をひねるし、期待を持たせて読者を奈落の底に突き落とすようなお話としか思えなかった。
    読了日:10月29日 著者:早見和真
    Nのために (双葉文庫)Nのために (双葉文庫)感想
    著者初の純愛ミステリーということで、いっさい興味をもてず、全く読む気がなかったのに、あまりにドラマの出来が素晴らしいので先が気になってしまってついつい読んでしまった…。原作ではそんなに純愛が分からなかったけど、ドラマでは二人の気持ちが切なくてぼろぼろ泣いてしまいました。原作には登場しない駐在さんも、重要な役どころで話に深みが出ていると思います。先が分かってしまっても、演技力のある役者さんがそろったドラマなので、どう演じてくれるのか、ますます楽しみになりました。
    読了日:10月27日 著者:湊かなえ
    絶叫絶叫感想
    一人の女がマンションの一室で死体となって発見された。孤独死なのか、それとも事件なのか…。『嫌われ松子の一生』みたいなものかと思ったけど、こっちの人には同情も共感ももてない。でもひきこまれるように読んでしまった。途中までは「こんな風に悪い方へ悪い方へ転がっていくものかもしれないな」と思えたけど、途中からはあまりにも短絡的すぎて「おいおい」とつっこみたくなってしまう。どこかでやり直せたような気がするんだけど…。まあそれもこれも本人の選んだ結果だからいいのかな。にしてもこんな事件実際に何件もありそうで怖い…。
    読了日:10月24日 著者:葉真中顕
    その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)感想
    今回も結構テーマが重くて、何だか範囲が広いというか。私の息子も今4歳なので、そんなかわいい盛りの年ごろに別れなければならなかったお草さんのその後の人生というのが、考えるととても辛いだけのもののように思えてしまう。でもお草さんは立派に生きて、60過ぎてからお店まで持って、すごいの一言。変に情に流されないところも、でも情に厚いところもすごいなと思う。久美ちゃん、幸せになってほしいなぁ。
    読了日:10月18日 著者:吉永南央
    代償 (単行本)代償 (単行本)感想
    伊岡さん、数年前に読んだ『145gの孤独』以来、名前だけは覚えてたけど、まさかこんな面白いの書いてたなんて…。両親の死によって鬼畜の親子と暮らすことになり、不遇な少年時代を送る圭輔。大人になり弁護士となった圭輔に弁護を依頼してきたのは、二度と関わりたくないはずだった鬼畜の息子、達也。圭輔のただ一点の曇りに付け込み、再び圭輔を翻弄し、裁判さえも愚弄するかのような容疑者、達也の目的をはいったい…。子供の頃の達也が乃南さんの『晩鐘』の大輔みたいだと思ったけど、根っこが違うかな。達也は性根から腐りきってた。
    読了日:10月14日 著者:伊岡瞬
    クリーピー (光文社文庫)クリーピー (光文社文庫)感想
    主人公の隣人の、娘への虐待疑惑、刑事となったかつての同級生からもちかけられた一家三人の失踪事件。そして刑事が訪れた直後に起きたお向かいの家の出火。と、何だか不気味な謎がてんこ盛りで、ぐいぐいと惹きつけられて一気読みでした。前に読んだ『アトロシティー』よりも断然面白かった。でも主人公のおじさんはやっぱり好感持てず。全作読んでみようかな…。
    読了日:10月14日 著者:前川裕
    七色の毒 (単行本)七色の毒 (単行本)感想
    『カエル男』しか読んだことなかったからこういう普通の事件ものも書かれるんだとちょっと驚いた(カエル男はグロそうなところをところどころ飛ばして読んだので…)。どのお話も結構覚えてるニュースが元ネタみたいで、角田さんの『三面記事小説』同様、事件の裏の真相がぞっとするものが多くて、とても面白かった。驚いたのは水〇ヒロさんのような作家さんのお話。話題になった小説を読んでないからかえって読みたくなってしまった。はじめと最後のお話の繋がり方も良かった。
    読了日:10月6日 著者:中山七里
    神様の裏の顔神様の裏の顔感想
    生徒からも教師仲間からも隣人からも誰からも慕われていたという中学校の元校長、坪井誠造の通夜の席。参列したかつての教え子、かつての同僚、そして坪井が退職後始めたアパートの住人、隣人、それぞれがそれぞれの思いを胸に故人を偲び、涙にくれながら故人との思い出を辿り始め、ある違和感に気付いてしまい…。装丁とタイトルが素敵。内容は、もっとダークなのかと思いきや、元お笑い芸人さんらしく随所随所で「くすっ」とさせつつ話が進むにつれ「えっまさかそんな!」と驚きの連続で面白かったです。尾崎ネタは特にツボ。
    読了日:10月6日 著者:藤崎翔
    萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)感想
    読メがなかったら全く知らなかった存在の本。なのに登録数が多くてびっくり。人気のシリーズだったのですね。表紙のほのぼのと違ってビターというのに惹かれて読んでみたけど、本当にのっけから重い話で。お草さんのこれまでの人生も、これからも、なかなか大変そう。モップの魔女やぶたぶたさんや猫の正太郎シリーズ同様、全作追いかけたくなりました。
    読了日:10月6日 著者:吉永南央
    蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ)蟻の菜園 ―アントガーデン― (『このミス』大賞シリーズ)感想
    初読みの作家さん。二章から引き込まれて一気読み。婚活サイトを利用した結婚詐欺と殺人、一見あの事件を髣髴させるけど、こちらの容疑者は「誰が見ても美女」なのでそこから違うかな。どこまでも重く暗いテーマに途中までは『白夜行』を一瞬思い浮かべたけど、彼女の借金の理由にちょっと「うーん」となってしまった。結局あの父親の娘ってことかな…。
    読了日:10月4日 著者:柚月裕子
    離陸離陸感想
    絲山さんの本で200ページ以上のって読んだことないからちょっと躊躇してしまったけど長さをあまり感じず読了。何となく桂さんの文体と似通っている気がして、内容は全然違うんだけど、桂さんの『嫌な女』の男性版のような感じ。ちょっと頼りない男の人の長きに渡るお話で、その間に出会いがあって別離があって、淡々としているようでそうでなくて。「離陸」という捉え方が結構いい感じ。私もひとの「死」が怖いので。そして登場人物がみんな魅力的。「プツゾウ」の恋が実ることを願わずにいられない。
    読了日:9月30日 著者:絲山秋子
    そこへ行くな (集英社文庫)そこへ行くな (集英社文庫)感想
    最後の『病院』以外はどれもラストがすっきりせず。話が大人すぎるのか、そういうのは苦手。唯一良かった『病院』の母親と自分を重ねてしまって、自分がこうなったらと思うとちょっと悲しくなってしまった。
    読了日:9月25日 著者:井上荒野
    月蝕楽園月蝕楽園感想
    借りてから、恋愛ものか〜とちょっとがっかりしていたけど、読み始めたらただの恋愛ものでなく(朱川さんだからそれも当然といえば当然かな)、叶えられることのない思いの詰まった短編集でした。「指」に恋したのお局様の話はある意味ハッピーエンドといえるのではないかと。あとはひたすら暗くて切なかった。トカゲの彼女はどうなってしまうのでしょうか、とても心配です。ラストのタケルの話は愕然としました。一生懸命生きてるだけなのに理不尽すぎる。
    読了日:9月24日 著者:朱川湊人
    復讐復讐感想
    加害者の家族として追われるように東京から北九州の小さな町に赴任してきた中学校教師と、未成年者による殺人事件の被害者遺族である男子中学生との二人による独白形式(?)のお話。描写がさすがに作者が映画監督らしく、情景が目に浮かぶように丁寧で、導入部がそのためにやや読みづらかったけど、二人の事件の詳細が明かされてからはもう「ずんっ」と本そのものも内容も重たくなったような感じ。母親が哀れすぎる。こういった犯罪ものの結末で、今まで読んだ中で一番共感できたかも。これで良かったんだと思う。胸は苦しくなったけど。
    読了日:9月22日 著者:タナダユキ
    やわらかな棘 (幻冬舎文庫)やわらかな棘 (幻冬舎文庫)感想
    4人の女の人たちによる連作短編集。1人目の彼氏に突然去られた女の復讐は、げげげって読みながらひいてしまうほど恐ろしい。社会人にとってそれは致命的でしょう、駄目でしょう、と思ったけど相手が相手なのでまぁそれやっても仕方ないかと思えてしまったし、2話めに再び出てきた1話目の最低男は一生そこで苦しめばいいのにと思えてしまった。4話目も何とも苦しい話で、読んでるこっちまで何だかしんどくなってしまった。みんな痛々しい。
    読了日:9月16日 著者:朝比奈あすか
    アトロシティーアトロシティー感想
    6人のスーツ姿の男の人がぞろぞろと集団で訪問販売って…見たことないし、見たらそれだけでも威圧感あって怖いし。なんでお金もなさそうな大学生宅にわざわざ行くのかも、もう強盗目的でもなんでもなくただただそれだけ?と思うと本当に怖いし、そんな世の中嫌だし。竜之介のキャラ設定の意味も、その歌のジャンルを選ぶ意味も、緑川さんの派手な服の意味も、何だか何もかもが訳がわからなくてそこも気持ち悪かった。
    読了日:9月16日 著者:前川裕
    エデンの果ての家エデンの果ての家感想
    殺害され、山林に遺棄された母親の葬儀の日、警察に連行されたのは母親に溺愛されていたはずの出来の良い弟。弟の無実を信じて奔走する父親。さらにもう一件の殺人事件で再逮捕された弟。過去の弟にまつわるエピソードを紐解くうち、弟の無実を疑いはじめる兄。そして裁判が始まり…。短いページの中によくこれだけ詰め込めたなぁと感心。最後の方はなぜか涙が止まらなかった。こんなことでもないと分かり合えなかったというのも悲しいけど。
    読了日:9月13日 著者:桂望実
    赫獣(かくじゅう)赫獣(かくじゅう)感想
    『シャトゥーン』が好きだったので、そういう系かなと読み始めてみたけど、そういう獣かぁ…。にしてもどんだけ強いのか。ただただ残虐に殺したいだけの獣、がそういうことだったのか、というのがなかなか納得できて面白かった。最初ちょっと文体が読みづらいから読みきれるかなぁと思ったけど、婚約者を殺されて復讐を誓う先生と、誠君とおじいちゃんにはらはらしながら読了。最後の戦いのシーンはスローモーションの映像を見ているような錯覚に陥るほど。韓じいちゃん体力ありすぎ。
    読了日:9月12日 著者:岸川真
    寄居虫女 (単行本)寄居虫女 (単行本)感想
    新堂さんの『殺しあう家族』みたいなのだったらどうしよう…とドキドキしたけど、全然エグさが違って、ちゃんとしたお話だったのでほっとした。とはいえ、姉妹同士をこんなふうに疑心暗鬼にさせて…というやり口や、眠らさずに…というのが人をこんなに変えてしまうのかと恐ろしかったし、死体の処理の仕方も実際の事件と重なって十二分に恐ろしかった。櫛木さん、『避雷針の夏』を読んだだけだけど、これからも読んでみたい作家さんの一人かも。
    読了日:9月7日 著者:櫛木理宇
    災厄災厄感想
    パンデミックもの好きなのに、どれだけ数で何万人が…とか言われても、その人たちがどこでどうしてとか、全く描かれていないから恐怖心が伝わってこなくて残念。お偉い人たちが会議室で言い争ってても仕方ないし…。半沢っぽくしたかったのか、でも主人公が最低なので肩入れできず。宮野さん、いい人すぎ。『災厄』ならやっぱり篠田さんの『夏の災厄』の方が断然読み応えがあった。
    読了日:9月7日 著者:周木律
    ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)感想
    テレビドラマとかなら楽しめたかも。でもなぜか宝子さんを『嘆きの美女』のドラマの主人公の森三中の黒沢さんにしか脳内変換できなくて…。
    読了日:9月5日 著者:柚木麻子
    そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)感想
    私も他の方の感想にあるように、序盤の主人公の自分の恵まれた境遇自慢に読むのをやめようかと思うほどいらっとさせられたので、その後の展開にある意味すっきりしてしまったかも。でもそう思わせるのは作者が上手なのか、ただ単に私が意地悪なのか。ブログに注目して欲しいからって、話を盛るって…。ピヨピヨって…。それにこのラスト…。やっぱりこんな人周りにいたら嫌かな。
    読了日:9月4日 著者:明野照葉
    日本一の女日本一の女感想
    装丁のいかにも明るく楽しそうな大家族とは全く逆で、あまりのギャップに読んだ後なんだかなぁとため息。結局サダに心はなかったのか。感情が乏しいのか…良く分からないけど、お腹をすかせた他人に対する仕打ちはひどいし、仮にも最初の精米所を何とかしてくれた兄に対しても、ただ綺麗に生まれただけなのに妹に対する妬みもひどい。非道さの日本一ならわかる。「こんな家にもらわれるより」と息子の一人が猫を拾わずにおいたこと、そのまま自分たちのことかと思えた。その時代に息子たちを全員大きくなるまで育て上げたのは立派だとは思うけど…。
    読了日:9月4日 著者:斉木香津
    罪の余白罪の余白感想
    これがデビュー作?とびっくりしてしまった。妻を病気で失くし、父子二人で生きてきたのに今度は高校生の娘まで…。すっかり生きる気力を無くした父親が、娘の日記を見つけ出し、そこに書かれていた事実に怒りがこみあげ…という展開で、父のパート、娘の友達のパートに分かれていて、娘の友達関係はものすごくいまどきっぽい。でも何でそこまで嫌われなきゃいけないのか理由が明確でないというか、そこがリアルすぎて怖いなぁと思えた。父親の職場の同僚の早苗さんのキャラがすごく良かったので、この先彼女が主役の話をぜひ読んでみたいなぁ。
    読了日:9月1日 著者:芦沢央
     
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