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    『モンスター』百田尚樹

    評価:
    百田 尚樹
    幻冬舎
    ¥ 760
    (2012-04-12)
    Amazonランキング: 2266位

    田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―― 。
    「美」の価値観を根底から覆す、『永遠の0』の著者、最大の問題作!

    百田さんの『永遠の0』を、読もうかなどうしようかなと本屋さんで手にとって迷っては元に戻し、を繰り返して早2年。
    とりあえずあまり考えずに読めそうなこちらから先に。

    物語は、誰もが振り返るような美貌の持ち主である主人公が、生まれ故郷に戻ってくるところから始まり、醜かった頃の彼女の壮絶な半生が語られる。

    高校生活の最後に、ある事件を起こして町を追われ、整形という手段に辿り着いた彼女が言葉通り身を粉にして稼いだお金を全て整形につぎ込み、何度も何度も手術を繰り返した末に、ようやく人並みの幸せを手に入れたかに見えたものの…。

    そして美貌によって大金を手にした彼女は、故郷でレストランをオープンし、ただ一人の客を待ち続け……。

    読んでる間中、ずっと誰かをイメージしようとしたけど、全く思い浮かばなかった(ちょっと前なら松坂慶子?)。
    ただ『嫌われ松子の一生』の主人公だけがなぜか頭をちらちらとよぎる。

    醜いからと誰にも相手にされずに幼少期を過ごし、それでも思春期は訪れ、恋もする。
    まだ物心つく前の、かすかな希望だけを胸に秘めてきた主人公が、過去をすりかえられて絶望してしまうというのもまあ分かるけど、その後の行動がちょっと理解に苦しんでしまう。
    それか、恋とはそういうものなのか。

    過去に出会った人物たちへ復讐を企んだり(出てくる男はみんなしょーもなすぎるけど)、顔はどんなに綺麗かしらんが、性格は決して褒められたものじゃなくて、整形をオープンにしながら、同じ職場でずっと働き続けられるのもすごいなと思ったし、その開き直り方もすごいなと。

    途中までは面白くて食い入るように読めたけど、最後の何ページめかでトーンダウンしてしまった。
    そんなに乙女だったのか…と、がっかりしたというか。
    もっと強い人だと思ってたのになぁという感じ。

    あまりに整形の描写がリアルなので、そんなに安くて簡単に済む手術ならと、ふと整形がしたくなってしまうような。
    ここまで綺麗だと不幸になりそうなので、ちょっとだけ。
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        こんにちは! 百田尚樹さんの「モンスター」の感想です! モンスター (幻冬舎文庫
        • 嶋津球太のブログ
        • 2013/09/05 11:43 PM

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