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    『聖女の救済』東野圭吾

    聖女の救済
    聖女の救済
    東野 圭吾 2008/10/25発行 文藝春秋 P.378 ¥1,700
    ★★★★
    私はあなたを心の底から愛しています。それだけに今のあなたの言葉は私の心を殺しました。だからあなたも死んでください――。

    妻、綾音の帰省中、自宅で変死体となって発見されたIT関連会社社長、真柴義孝。

    真っ先に疑われたのは、人気のパッチワーク教室を開く妻、綾音の愛弟子でもあり、義孝の不倫相手でもあった、遺体の第一発見者、宏美。

    夫との関係を知りながらも、必死に弟子の宏美を気遣い、かばおうとする綾音の様子に不信感を抱いたのは、警視庁捜査一課の若きホープ、女性ならではの鋭い視点を持つ内海薫。

    捜査が進むうち、綾音が犯人ではないと確信する先輩刑事、草薙をよそに、綾音の鉄壁のアリバイを解くために内海が訪れたのは、草薙の友人の物理学者、これまで数々の難解な事件の捜査に協力してきたガリレオ先生こと、湯川。

    あの事件(『容疑者xの献身』)以来、捜査に協力的でなくなっていた湯川を動かしたのは「草薙の恋心」?

    そして天才物理学者、湯川をもってしても「完全犯罪」と言わしめた、「理論的には考えられても、現実的にはありえない」虚数解のトリックとは――。

    『ガリレオが迎えた新たなる敵……それは女
    おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。
    「ガリレオ」シリーズ2冊同時刊行 情念の長篇』だ、そうで。


    2冊同時刊行とは、なんと強気な…(そして懐にやさしくない)。

    これまで文庫で読むものと思っていた短編集、ガリレオシリーズの新作、短編集のほうの『ガリレオの苦悩』で、初めて登場した内海刑事がこちらでも大活躍(結構男二人のコンビが気に入っていたので、最初はなんだか違和感を感じたけど…イメージもすっかり定着してしまってるし)。

    まあでも、草薙刑事がそういうことになったなら…こういう展開も致し方ないのか。
    ただ、最近は疎遠になっていたといっても、やっぱり友人は友人なので、草薙の真意を知る湯川が語る、草薙の大学生の頃のエピソードがなかなか良くて、「それがどうした」の台詞はかっこよかったなと。

    最近の東野さんの作品の中では、一番読み応えがあったし、トリックも、ただただ「すごいなぁ」と感心した(「虚数解」なんて言葉すら知らなかったし…)けど、ここに出てくる容疑者(のような)の女性たち、何だか皆おかしいような…。

    こんなことをのたまう男を好きになるのも、結婚したがるのも、こんな男のために人生を棒に振るのも…、まさか金目当てじゃあるまいし…て、もしかしてやっぱりお金なのかな。

    たぶん、トリック重視のシリーズ(『容疑者xの献身』は、そうでもなかったかな)なので、仕方ないんだろうけど、女性たちの性格が悪いというか(いったいどこに聖女がいるのか…)、動機的に、そこはそうでなくて、こうであってほしかった…みたいな、もやもや感が若干残ってしまったかも。

    そして、本文中に不自然に(たぶん)あの方の名前が二度も出てくるのは、東野さんのサービスなのか…映画の宣伝のための無理矢理なのか…(たぶん前者だとは思うけど)。

    JUGEMテーマ:読書


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        コメント
        >捜査に協力的でなくなっていた湯川を動かしたのは
         これは内海の熱意というところでしょうか。『ガリレオの苦悩』の一話目参照です。

        >あの方の名前が二度も出てくる
         二度も出てきましたっけ?
         これと『ガリレオの苦悩』五話中三話は雑誌で読んでるんですが、今週末に二冊まとめて借りて(「買って」ではない (^^;)くるのでチェックしとこう。
        *higeru*さん、こんばんわ(^^)
        そういえば、内海が一人で頑張って実験しようとしてたから手を貸す気になった、みたいな話だったかな?あっちが先でしたね(^^;
        そして、あの方の名前はp.310とp.312に出てくるのです(まあ、同じ使い方なんだけどあまりにもとってつけたようなので、それがまた面白かったです)。
        私は姉と一冊ずつ買いました。二冊同時は苦しいです(^^;でも、バカ売れなんでしょうね、きっと。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2008/11/11 6:19 PM
        uririnさん こんばんは。
        書店は東野圭吾祭り状態ですね。
        うんうん。最近の仲では一番読み応えがありました。
        それにしても旦那アホ男です。
        福山君はかっこええので、大好きですが(*^_^*)
        • naru
        • 2008/11/13 9:43 PM
        *naru*さん、こんばんわ(^^)
        『流星の絆』、本よりドラマの方が、はじけてて結構好きかも。脚本ってすごいなぁと感心してしまいました。こんなに面白い話だったのねと。で、実際の本の方ではやっぱり最近のものではこれですよね。『ガリレオの苦悩』も面白かったけど、これは文庫で読みたかったかなと(^^;本屋さんでは売れて売れて笑いが止まらないのでしょうね。きっと。そして、本当に旦那の良さが全く分かりませんでした。ドラマでも映画でもいいから、是非映像化してもらいたいですね。では、では〜。

        • uririn
        • 2008/11/17 9:57 PM
         確かに「二度」でしたね。(^^
         再読だったけど、素直に面白かった!
        こんばんわ。TBさせていただきました。
        「ガリレオの苦悩」の方が先なんですね〜。
        こちらが先に来たので読んでしまいました。
        確かに、ちょっと気になった点がありました。
        失敗したなぁ^^;
        トリックも面白かったです。
        福山さんの名前、2回も登場させる意味はあったのでしょうか。
        すっごくその文章、違和感を感じたのですが^^;
        • 苗坊
        • 2008/12/12 9:57 PM
        higeruさん、こんばんわ(^^)
        東野さんの本は、何度読み返してもあきないのが多くて好きです(^^)

        苗坊さん、こんばんわ(^^)
        『ガリレオの苦悩』から先に読んでも、内海刑事は唐突に出てきたから、あんまり変わらなかったよ。多分どっちから読んでも全然OK。
        そして福山さんの名前、違和感ありすぎだけど、やっぱり東野さんのしゃれっ気なのかなと…東野さんのそういうお茶目なところがとても好きです(^^)。
        • uririn
        • 2008/12/16 11:47 PM
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        小説「聖女の救済」を読みました。 著書は 東野 圭吾 あのガリレオ 湯川シリーズ 長編であります やはり 読みやすく 最後まで飽きることなく さすが ベテランです トリックの方は 驚きでしたが・・・ 何か引っかかるなぁ...
        • 笑う学生の生活
        • 2010/06/18 10:07 PM
        聖女の救済クチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2008/10/23) # ISBN-10: 4163276106 評価:89点 馬鹿みたいに仕事が忙しいというのに、少しでも睡眠時間を確保しなければ明日がきついとわかっているのに、読み始めるとやめられず、夜中の2時過ぎまでかかって
        • デコ親父はいつも減量中
        • 2009/06/06 10:28 AM
         「おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。」(聖女の救済) 「聖女の救済」(東野圭吾:文芸春秋)、「ガリレオの苦悩」と同時発売の際に両方買っていたのだが、こちらもやっと読了することができた。○「聖女の救済」(東野圭吾:文芸春秋)  
        • 時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)
        • 2009/04/04 11:36 AM
        聖女の救済/東野 圭吾 ¥1,700 Amazon.co.jp 会社社長が自宅で毒殺された。女性刑事・内海薫は離婚を切り出されていた妻を直感で疑うが、妻には鉄壁のアリバイがあった。捜査が難航するなか、湯川が推理した殺害方法は、「虚数解」。非論理的ともいえる思考
        • 映画な日々。読書な日々。
        • 2008/12/24 7:04 PM
        「聖女の救済」/東野圭吾(文芸春秋刊)  映画『容疑者Xの献身』の余韻がまだ少し残っているのだが、かみさんがブックオフでこの本を買って来たので便乗して読んでみた。 東野圭吾は今年の年間ベストセラーランキングで「容疑者Xの献身」、「聖女の救済」、「流星の
        • 京の昼寝〜♪
        • 2008/12/21 8:39 AM
        聖女の救済 男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。 草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。 湯川が推理した真相は—虚数解。 理論的には考えられても、現実的にはありえない。 ネタバレあ
        • 苗坊の読書日記
        • 2008/12/12 9:54 PM
        「ガリレオの苦悩」 「聖女の救済」 
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        • 2008/12/10 4:17 PM
        『ガリレオの苦悩』とほぼ同時に『聖女の救済』を読みました。ガリレオシリーズの長編第二弾です。 とても面白かったです。読み始めてから読み終わるまで釘付けになってしまいました。『容疑者Xの献身』と比べて、ラストはそこまで盛り上がらないような気がしたけど
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        • 2008/11/19 2:30 AM
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        • 2008/11/13 9:43 PM

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