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    『鹿男あをによし』万城目学

    鹿男あをによし
    鹿男あをによし
    万城目 学 2007/4/10発行 P.394 ¥1,575
    ★★★★
     確かにおれはこの奈良という土地のことをほとんど知らない。知っていることといったら、せいぜい寺と大仏と鹿がいることぐらいだ。ひょっとしたら、おれが知らないだけで、堀田の言うように、本当に鹿に乗るなんていう習慣があるのかもしれない。何だか急に自信がなくなってきた。まるで異国に迷いこんだ旅人の気分だ。……

    助手との関係がぎくしゃくしていることを理由に「きみは神経衰弱だから」と、教授にうまく言いくるめられ、大学院の研究室から追いやられるかのように、二学期の間だけという期限付きで奈良県にある女子高に常勤講師として出向くことになった、研究員の「おれ」。

    女ばかりの女子高で、担任を受け持つことになった「おれ」は、赴任して早々クラスの女生徒「堀田イト」から嫌われてしまい、トイレに駆け込む日々を送ることに。

    けれども、与えられた講師の仕事をまっとうしようと心に決め、教頭から剣道部の顧問を任された「おれ」に、さらなる受難が。

    何の因果か「シカるべきときに、シカるべき相手から渡される」という「神宝」の運び番に選ばれたものの、重大な任務をしくじってしまい、印をつけられた「おれ」が、朝、鏡を見るとそこには鹿の耳が…。

    『「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。二学期限定で奈良の女子高に赴任した「おれ」。ちょっぴり神経質な彼に下された空前絶後の救国指令!?「並みの天才じゃない」と金瑞人氏激賞!』だ、そうで。


    奈良が舞台なだけあって、何とも壮大なスケールのお話で、その発想も、歴史的背景も、全ての繋がり方が、流石としか言いようがないかな。

    しかも読んだこの日に、まさに大きな地震が起こったりしてるし、まんざらなさそうな話でもないように思えたし、そんなことが本当にあるのなら、あったらいいなと思えるお話で。

    大好きな干支のお話(なんで猫が十二支に含まれなかったかという…)も出てきたし、奈良が「寝倒れ」というのは初めて聞くお話で、何だかとても勉強にもなったし、何よりもおっさんの声で話す雌鹿に…もうやられまくりかも(登場人物には、あまり魅力を感じなかったけど、その分、神や動物たちの偉大さが活きていたような)。

    恋心一つで1800年もの間、約束を守り続けるというその想いに、最後は涙してしまったし。

    中学生の頃、遠足で行った奈良公園では、わらわらと近寄ってくる鹿さんたちにお弁当を横取りされて悔しい思いもしたし、二ヶ月ほど前に遊びに行ったときにも、鹿せんべい目当てに寄ってきた鹿さんたちに、背中から角でぐりぐりされたり、さんざん鼻水をなすりつけられたりもしたけど、鹿の純粋無垢(そうな)大きな黒目はものすごく可愛いし、人懐っこいし、こんなに鹿に触りたい放題できる奈良ってやっぱりいいなぁと、無性に奈良に住みたくなってしまった。

    ぽろぽろのふんさえも何故か可愛いし…。
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        コメント
        こんにちは☆
        わたしは中学の修学旅行以来行った事が無いのであまり印象に残ってない奈良なんですが行きたくなっちゃいました。住んだら遊びにいって?いいですか
        でも、鹿にお弁当取り上げられちゃったんですか・・・つぶらな瞳でなんてことを・・
        uririnさん、最後の一行には噴いてしまいました。
        去年、万灯篭に行きましたが、夜の鹿は目が光って怖かった。
        それにあれを避けて歩くのは難しかったです。
        こんにちわ。
        このストーリの展開は、大胆で面白そうですね。
        奈良県民は大好きです。
        野球観戦のとき、7回阪神攻撃で、部屋でフーセンを飛ばすくらい遊び好きなのと、おっとりした
        奈良県民性、、、憎めないです(微笑)
        musagoroさん、こんばんわ(^^)
        もちろん、奈良に住んだら遊びに来てね☆京都でもよければ、いつでも大歓迎(^^)。
        お弁当、鹿に奪われて泣きそうになってたら、先生がサンドイッチを買ってくれたのでとても嬉しかったです。私のお弁当を狙ったのは、きっと私がとろかったせいでしょう(^^;くくくっ何て人を見る目がある鹿め……でもやっぱり可愛いから許せちゃいますね。では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/18 12:21 AM
        しんちゃん、こんばんわ(^^)
        鹿のふんと言えば、ひょうきん族で一時期流行ってた「ふん、ふん、ふん♪」の歌が頭に…(って、古すぎたかな?)。まるでモンゴルの住宅の下に敷き詰められたふんのように、公園中に転がってるもんね。全く気にせず踏みつけてました(^^;そして一緒に行った子の車のマットにこすりつけて帰りました。がはは。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/18 12:27 AM
        ダシイさん、こんばんわ(^^)
        私も奈良の人、とても好きです。この先住むとしたら、奈良か滋賀県がいいなと密かに考えているのですが…。そうそうこの本には「奈良健康ランド」も出てくるのですよ〜。そこは爆笑でした。タジイさんも好きそうな世界観なので、是非是非。一応直木賞候補だったのですが、今回は残念でした。でも、いつかは獲りそうな人だと思います。これからにも期待大の作者さんです。では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/18 12:33 AM
        京都に続き奈良のお話で
        はぁ〜、行きたい・・・と思わせてくれました。
        奈良には修学旅行で行ったっきり。
        鹿にも会ったけど、
        あまり記憶にない・・・。
        今度はしっかり記憶に残るようなたびがしたいなぁ〜と
        この作品を読んで思いました。
        しかし万城目さん、すごいな・・・。
        こんばんは!

        マイシカ、乗りたいですねぇ(笑

        次から次と、いろんな疑問がでてきて、なかなか核心がつかめない。
        じれったいけど、面白かったです。
        • juzji
        • 2007/07/18 11:20 PM
        す〜さん、こんばんわ(^^)
        す〜さんも鹿に鼻水なすりつけられたりしてたら、ばっちり記憶に残ってたのかもなのに…残念!
        奈良が舞台の本は内田康夫さんぐらいしか読んだことなかったから、目のつけどころが良いなぁと思ったりしました。
        次回作、かなり楽しみですね(^^)滋賀県も、個人的には大好きなので、どうかな?なんて。
        では、では。
        PS.す〜さんのとこのTBのURLが出てこなかったので、TBできなかった…。なんでだろう?
        • uririn
        • 2007/07/19 12:35 AM
        juzjiさん、こんばんわ(^^)
        でも鹿って足がか細そうなので、何だか乗るの気がひけてしまいそうです(^^;飼ってみたいけどね。
        にしても、奇抜なアイデアというか、きちんとベースがあってのこの発想がすごいなぁと…ますます万城目さんから目が離せないですね。
        そういえば、mixiでたまに覗きに行ってるのですが、やっぱりあれはjuzjiさんなのかな?確信がないので何も残さなかったのですが…。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/19 12:45 AM
        >mixiでたまに覗きに行ってるのですが…

        「じゅずじ」は自分です (^^ゞ
        まだ参加したてで、右も左もわかりませんが。
        今度はぜひコメントを残してください。
        よろしくお願いします m(__)m
        • juzji
        • 2007/07/19 10:09 AM
        uririnさん、こんにちは
        はい、「オレたちひょうきん族」を知ってる世代がやってまいりました(笑)。
        「ふん、ふん、ふん♪」の歌、明石屋さんまさんが「笑っていいとも」で流行らせた、吉永小百合さんの「奈良の春日野」ですね(笑)。
        あらら、奈良の「寝倒れ」、初めて聞かれたのですね。
        作品は、発想と歴史の繋げ方が絶妙でした。
        juzjiさん、こんばんわ(^^)
        やっぱりそうでしたか。これで安心してmixiでもコメントできます(^^)
        よろしくです。
        • uririn
        • 2007/07/20 12:16 AM
        藍色さん、こんばんわ(^^)
        「ふん、ふん、ふん♪」の後が出てこなかったのですが「黒豆や〜」でしたね。今朝歩いてて思い出した(^^;って、気付けば口ずさみながら歩いてました。「笑っていいとも」でしたか。かなり懐かしいですね(^^)。そして「寝倒れ」有名な話なのですね。お恥ずかしい、へへへ。こういうの教科書とかで取り上げたらすごく覚えやすそうで面白くて良いのにね。では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/20 12:23 AM
        こんばんわ。
        TBさせていただきました。
        予約していて、ようやく読めました。
        「鴨川ホルモー」を挫折してしまったので、読めるか不安だったんですが、こちらは一気読みでした。
        面白かったですね。
        奈良へ行って神社めぐりしたくなりました。
        あと、しかせんべいを買って鹿にあげたいとも思いました。
        1枚だけ残しておいて、食べてみたいとも思いました^^;
        最後が可愛らしかったですね。とても好きな終わり方です。
        きゅんとしちゃいました。
        今更ながらドラマを観たいと思いました^^;
        • 苗坊
        • 2008/02/28 9:44 PM
        苗坊さん、こんばんわ(^^)
        私も「鴨川ホルモー」は、そんなに…だったけど、こちらはとても好きです。でも奈良の鹿って本当に怖いのよ〜(お目めが可愛いから鼻水なすりつけられても、つのでつつかれても、何されても許してしまうんだけど…)。
        ドラマもなかなか良いですよ。特に、鹿さんのおっさん声が何ともぐーです。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2008/02/29 11:27 PM
        こんばんは。
        最初はいろいろ意味不明なことも多かったのですが、そのさりげなくちりばめられていた謎もきちんと最後には納得いくようになっていて上手かったですよね。
        私は歴史は苦手なのですが、この本を読んで少し勉強にもなりました。
        ラストもすごくよかったですよね〜。
        masakoさん、こんばんわ(^^)
        ほんと、ラストがすごく感動的で、その気高さに涙が出てしまいました。京都に住んでるけど、京都が舞台の『鴨川ホルモー』よりも、こちらの方が断然好みで、奈良に住みたいとさえ(毎日鹿さんと遊べたらなと(^^;)。ドラマのラストもなかなかで、そして私も歴史の勉強になりました。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2008/03/28 11:36 PM
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