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    『夜明けの街で』東野圭吾

    夜明けの街で
    夜明けの街で
    東野 圭吾 2007/6/30発行 角川書店 P.336 ¥1,680
    ★★★★★
     不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。快楽だけを求めて、せっかく手に入れた幸せな家庭を壊すなんて、大馬鹿家郎だ――。
     でも、一つだけ間違っていたことがある。不倫は快楽だけを求めているのではない、ということだ。元々はそうだったかもしれないが、ひとたび始まってしまえば、そんな生ぬるいことはいっていられない。
     これは地獄だ。甘い地獄なのだ。そこからどんなに逃れようと思っても、自分の中にいる悪魔がそれを許さない。

    「世間から見れば、俺たちはおやじ。男ですらない。そのことを自覚しろ」
    大学時代の仲間で集まって飲んでも、もう女の話で盛り上がることも出来ない自分たちを多少寂しくは思いながらも、何の不満もない安定した家庭を人並みに大切にしてきたごく普通のサラリーマン、渡部。

    不倫の末に家庭を壊し、何もかも失った友人を思い「不倫する奴なんて馬鹿だ」と常日頃から言い聞かせていた渡部が、思いもかけず社内の派遣社員、秋葉と不倫の恋に堕ちてしまった。

    二人の仲が急速に進展していくなか、15年前に秋葉の実家で起きた殺人事件のことを知った渡部に、次々と近づいてくるのは、時効を目前に控え、真相を探るために秋葉の周囲を嗅ぎ回る刑事と、被害者女性の妹と名乗る女、そして秋葉の父親。

    妻に嘘をつき、秋葉との逢瀬を重ねながらも、時効成立までは事件のことは何も話せないという秋葉の言葉に、渡部の心も揺れ動いていくのだが……。

    「幸福な家庭で起きた殺人事件。
    まもなく時効を迎える。
    僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。
    この恋はどこまで続くのだろうか。
    緊迫のカウントダウン。衝撃のラストシーン。
    著者渾身の最新長編小説 東野圭吾の新境地にして最高傑作」だ、そうで。


    帯にある「新境地にして最高傑作」の謳い文句にちょっと疑問が…。
    たぶん40代以上の家庭持ちの方なら共感しまくりなんだろうけど、まったくもって誰にも感情移入もできなければ、面白くも何ともなかった。

    東野さんの本を読んで、こんなに面白くないと思ったのは初めてかも。

    不倫の始まりも、この男のどこに惹かれたのか理解できないし、そうなってからの行動も、何だかなぁと。

    だいたい、クリスマスたら、バレンタインたら、ホワイトデーたらを恋人と一緒に過ごさなければ…という思い込み(そこまで必死にその日に賭けるかなぁと…)は、いったい何なんだろうと理解できないし、不倫なのに、色気がないというか(そもそもベッドシーンを書くのが苦手なはずの東野さんが、不倫をテーマにって…そこからして無理があるような)。

    二人の関係があまりにも馬鹿ばかしく思えてしまったので、時効を迎える殺人事件の方も、なんだかどうでもいいやという感じになってしまった。

    ラストの何ページかだけに、ようやく東野さんらしさを感じられて、最後は溜飲が下がったかな。
    番外編の『新谷君の話』はすごく面白いし。

    この本を読むと、男側から見ての、結婚に対する後悔みたいなものがひしひしと感じられるので、そこはかなり笑えてしまうかも。
    きっとこれは男性読者のことだけを考えて書かれたものなのかもしれないなと。

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        コメント
        こんばんは。
        どうしちゃったんですか、東野さん!?でした。
        これがエッセイから完全撤退までして書きたかったこと?って考えて
        疑問符が飛び交いました。
        こういう作品は、これっきりにしてほしいですね。
        トラバさせていただきました。
        藍色さん、こんばんわ(^^)
        これは本当に出版社に書かされたと思いたくなるような…ちょっと東野さんらしからぬ本でしたね。こんな方向にこれから行ってしまわないでくださいと祈りたくなるような…。
        帯の文句に文句たらたらですよ。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/07/23 11:30 PM
        こんばんは。
        「新境地にして最高傑作」だったのか。
        気づかんかった。はは。
        期待せずに読んで良かったです。
        おっしゃるとおり、時効を迎える殺人事件
        なんだかどうでもいいと思いました〜(笑)
        • naru
        • 2007/08/18 11:31 PM
        naruさん、こんばんわ(^^)
        本当にいったいこれで何を書きたかったのか…と、思わず本当に東野さんの小説なのか疑いたくなってしまいました(私の苦手な白石さんっぽいというか…)。
        大好きな東野さんだからこそ、こういうのはもう書いてほしくないなぁと(^^;
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/08/19 9:51 PM
        あけましておめでとうございます。
        元旦からお邪魔します。

        この作品、本当、15年前の真相なんてどうでもよかったですね〜〜。同感です。逆に、もうこの男、とことん不幸になっておしまい!っていうくらい見放してました。
        • じゃじゃまま
        • 2008/01/01 10:01 PM
        じゃじゃままさん、あけましておめでとうございます(^^)。本年もよろしくお願いいたしますm(__)m
        本当にこれは男の人のためだけのお話という感じがして好きになれなかったです。東野さんの本でこんなに嫌悪したのはじめてかも…というくらい(^^;
        本当にバカな男としか言いようがないかもですね。
        では、では〜。


        • uririn
        • 2008/01/07 1:12 AM
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        一体どんなテイストの物語かと・・・読み始めた。最初はちょっと分からなかった。不倫にハマる男性の、「危険な情事」的な展開になっていくの?それもハラハラ。やっぱサスペンス?? 秋葉の過去にあった殺人事件の真相。真犯人は誰なの? やっぱりミステリ? 東野氏だ
        • じゃじゃままブックレビュー
        • 2008/01/01 9:58 PM
        装丁は高柳雅人(角川書店装丁室)。写真は(c)TOMOYOSHI OSHIYAMA。「野性時代」2004年9月号〜2007年4月号掲載を加筆修正。 主人公で語り手の僕:渡部は派遣社員の仲西秋葉と以前は軽蔑していた不倫の恋に。でも彼女は15年前、父親
        • 粋な提案
        • 2007/07/23 9:55 AM

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