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    『正義のミカタ〜I'm a loser〜』本多孝好

    正義のミカタ―I’m a loserAmazonで購入livedoor BOOKS書評/国内純文学
    ★★★★★
    正義に打ち勝てるのは、恐怖しかないのだろうか。正義をふりかざしてくる相手が怖くて怖くて、どうしようもなくなって反撃する、その自暴自棄ながむしゃらさしかないのだろうか。
    見てろよ、と僕は思った。きっといつか、僕はそれを見つけてやる。きっといつか……。

    希望に胸を膨らませ、あまり名の知られていない三流大学の門をくぐった蓮見亮太、18歳の春――。

    人呼んで「スカ大」であろうとも、ここには、正真正銘筋金入りの「いじめられっ子」だった「僕」のことを知る人間がいないのだと、これから始まる薔薇色のキャンパス生活に思いを馳せ「大学って素晴らしい!」と浮かれる亮太の前に現れたのは、そこにいるはずのない、かつての「いじめっ子」。
    「幻覚か…」と、ありえない光景を受け入れられないでいる亮太。

    そのままひと気のない場所へとひきずられるように連れて行かれ、理不尽な暴力を受けながら「もう大学はやめよう…」と、今後のお先真っ暗な生活を考えはじめていた亮太は、一人の男の出現によって救われることに。

    そして、亮太の隠れた才能に目をつけた男からスカウトされ、ついていった部室には「正義の味方研究部」の看板が。

    そこでは「正義」について研究し、学内でそれを実践するらしいのだが…。あまり要領を得ないままに、亮太も部員の一人として「正義の味方」になることを認められ、その日から亮太の世界は一変することに……。

    「いじめ、リストラ、格差。こんな社会で生きていかなきゃならない、将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説!」だ、そうで。


    どんな風に「いじめられっ子」から「正義の味方」へ変身していくのか…と、わくわくしながら読んだけど、「正義の味方」の活動がしょぼい…(というか、地味?)。

    結局最後は人数や暴力に頼って、これの何が「正義」なのかと(まあ、その辺の事情は、おいおい分かってくるんだけど…)。

    そもそも「正義の味方」って何だろう?と考えると、耳に馴染みのある言葉「弱きをたすけ 強きをくじく」(タケちゃんまんの歌詞は「強きをたすけ 弱きをくじく」だったかな?これって今の日本の政策の象徴みたいな歌詞だなぁと、今さらながら感心したりして…)が、真っ先に浮かんでくるし、私の中での「正義の味方」は、金持ちからお金を奪って、貧しい庶民にばら撒くという「ねずみ小僧」なので、倫理には反するのかもしれないなと。

    なので、この本に出てくる「正義の味方」の敵とされる一人の男が、私には何故か一番の「正義の味方」に思えてしまった(例え、警察に捕まるようなことをしていたとしても…弱者には優しいというか…)。

    まあ「正義」云々よりも、「不公平」感を口にする亮太の気持ちは、分からなくないけど、マイナス思考すぎて、いらいらしてしまった(こういう考え方の男の人、私の周りにも多いけど、何か違うんじゃないのかなぁと…)。

    そしてなんやかんやあっての、亮太の感じる「正義の味方研究部」に対する違和感は、最もなことで…、しかも最後のそれって、まるきりヤクザ屋さんの世界みたいな展開で、仮にも「正義の味方」を名乗る人間が、無抵抗な人間にそんなことしていいのか?と(みんなエゴエゴだし)。

    疾風のように現れて、疾風のように去ってゆく、元祖「正義の味方」の「月光仮面」のおじさんは、あまり記憶にないので、SMAPの初期の頃の歌「正義の味方はあてにならない」の方が、読んでいてしっくりきたかも…。

    大義名分ふりかざすより、どこにでもいる普通の人間の、ごくごく当たり前の行動であってほしいというか。

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        コメント
        いろんな本があるのですねー
        読みたい気もしますが、、正義がマイナス思考では
        疲れるような感じもしました。
        正義あるとダメージくらう場合も多く、、つまり私のなかでも正義のイメージは、ねずみ小僧に石川ゴエモン、、あとは架空のアニメなどの北斗の拳のケンシロウをイメージしています。
        本多孝好って舞台設定やキャラクターがうまいんですが、いつもいちばんの見せ場やラストの帰着が「???」なんですよね。この本にも感じました。
        「正義の味方クラブ」設立の過程はいいのですが、結局、「正義の味方」も学生のお遊びの延長になってしまった感がありますね。
        かつきさん、こんばんわ(^^)
        私はまだこれが本多さん2作目なのですが、なるほど、それものすごく感じました。
        最初のつかみが面白かっただけに、なんだか中盤から説教臭くなったというか、結局何が言いたいのかが盛りだくさんすぎて、薄れてしまったような。
        そして、所詮大学のサークル…という感が拭えなかったかもです。
        この本のプロモーションは凄そうだけど…。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/05/25 12:55 AM
        タジイさん、こんばんわ(^^)
        おお〜、やっぱりねずみ小僧に石川ゴエモンですか、悪党と呼ばれる人が、弱者には「正義の味方」だったりするのかな(^^;
        「正しい」ことは、時として人からウザがられたりしてしまうような…なかなか難しいですね。弱者というのもあいまいだし。結局は自分自身が信じる「正しい道」を、自分で生きるしかないのかもと。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/05/25 1:04 AM
        uririnさん、こんにちは。
        正義って何だろう?と考えさせられました。
        「弱きをたすけ 強きをくじく」のが「正義の味方」のはずなんですけど、
        そのまま当てはめると、敵のはずの間先輩は…?になっちゃうし。
        みんなエゴエゴなのは、ギャグとして読んだりもしちゃいましたけど…。
        人それぞれに、押し付けず実践するのがいいのかも、です。
        藍色さん、こんばんわ(^^)
        ほんとに考え始めると「正義」ってなかなか難しいものですね。月光仮面の「正義の味方」って、いったい誰の味方だったんだろう…。あそこまで解りやすい悪者がいないからかな。「正義」=思いやりや優しさ、だったら誰にでも実践できそうですね(^^)
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/06/07 11:47 PM
        こんばんは。

        なんだか、漫画っぽいスタートでだんだん小説になってきたという感じの本でした。
        正義のミカタ、必殺ぽかったですね。確かにしょぼいといえばしょぼいかも…

        トモイチとのやりとりが一番ほっとできました。
        ちきちきさん、こんばんわ(^^)
        確かに漫画っぽいスタートでしたね。そしてドラマ化されたら見てみたいかも…(関ジャニのメンバーでやったらものすごく面白いかも…って、これは単なる願望ですね(^^;)。
        トモイチは格好良すぎて、性格良すぎて、ウブ過ぎて、たまりませんでした(^^)。
        では、では〜。


        • uririn
        • 2007/08/08 12:57 AM
        面白いという意見が多い中、uririnさんのところにきて少しホっとしました。
        亮太のマイナス思考や、鼻につく妹がなんだかなあ。
        このことに触れている方がほとんど居なかったのに、ビックリしました。
        これぐらいは当たり前なのかな。
        しんちゃん、こんばんわ(^^)
        ホッとしていただけてよかった(^^)
        正直、いまいちだったような覚えが…。
        こんなにマイナス思考の人周りにいたら、ストレスになってしまいそうで。
        タイトルからもう少し期待したんだけどね(^^;
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/09/19 12:06 AM
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        • しんちゃんの買い物帳
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        • 粋な提案
        • 2007/06/07 3:01 PM
        本多孝好双葉社価格未定円Amazonで購入livedoor BOOKS書評/国内純文学_uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();
        • A's - note.
        • 2007/05/28 7:24 AM
        400字詰めの原稿用紙で約775枚。(あの『百年の孤独』は約940枚)その全編に
        • みかん星人の幻覚
        • 2007/05/25 11:25 PM

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