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    『愛妻日記』重松清

    愛妻日記
    愛妻日記
    重松 清 2007/4/13文庫化 講談社文庫 P.252 ¥540
    ★★★★★
    それでも、早智子は決してわたしに弱音を吐かない。甘えてもこない。心の芯を、きついガードルや矯正下着でいつも締めつけているようなものだ。テレビのバラエティ番組に声をあげて笑ったり、ワインに酔ったりしているときでも、自分のすべてをゆるめてしまうことはない。昼間背負っているものを真夜中のベッドでかなぐり捨てることも、もちろん。
    人生のパートナーとしての彼女に対してはなんの不満もなくても、そこが、わたしには少し寂しい。   〜『ホワイトルーム』より〜

    新築のマンションを格安で手に入れた、結婚して3年目のお互い30歳になる夫婦。
    マンションに遊びに来た同僚のひと言から、この部屋がAVの撮影に使われていたことを知り、密かにビデオを借りて見た夫は、そこからヒントを得、妻を縛り付けているものから解放することを思いつき…『ホワイトルーム』

    中学受験のための合宿に出かけた息子の留守中に、子供が生まれてから初めて夫婦二人だけで、それぞれの田舎に帰省した40歳になる夫婦。
    70歳になる両親を前にして、改めて「夫婦」の意味に気付き…『童心』

    忘年会のビンゴゲームでおもちゃの「手錠」を手に入れた、真面目で小心者で、面白みのない夫。
    自分と同じように真面目で清楚な妻を幸せにすることだけを考えて、尽くしてきたと自負する夫は、妻が本当に喜ぶ顔を初めて見てしまい…『愛妻日記』

    夫が何気なしに家に持ち帰ってしまった「ショートホープ」が、歳の離れた若い妻の、おぞましい過去の記憶を呼び覚まし…『煙が目にしみる』

    歳を取りぶくぶくと太り始め、お互いの肉体の醜さを嫌悪しあうようになってしまった夫婦が手に入れる、魂の交わりとは…『饗宴』

    妻の一度の過ちを許すためには、裏切りの報いを受けてもらわなければ、と考える神経質なまでに潔癖症の夫。
    夫はインターネットのサイトで、妻をもっともっと汚す相手を募集し、妻も夫に素直に従ううちに…『ソースの小壜』

    の、およそ重松さんのイメージからかけ離れた、少々変態ちっくな「官能小説」6編と、どうしてこのような「官能小説」を書くに至ったかを「納得」させられてしまう「文庫版のためのあとがき」から成る短編集。

    『直木賞作家による匿名の官能小説として大反響を呼んだ表題作のほか、夫のゆがんだ情欲を描いた全6編。「家族と夫婦の物語を書き続けたいから」こそ書いた、著者初の狡競ぅ鵐皀薀襪吻畧愛小説集が今、その禁断の扉を開く!』だ、そうで。


    賛否両論というのは、まあそうだろうなと。
    想像通りというか、以上というか、かなりのエログロかも。

    こういうの受け付けない女性も、もちろんいるだろうし、「重松さんの本」ということで、お子様がこれを手にしてしまったら、とんでもないことになってしまいそうだし…。

    ただ、きちんと「こういう本ですよ」と踏まえたうえで読む分には、なかなか面白いし、いかにも男の人の考えそうなこと満載で…(合意でなければ、犯罪すれすれというか、そういう願望あっても実際には出来なくて、もんもんとしてる男の人多そう…)。

    夫婦とはそういうことするもんだから、お互いに良いなら、好きにすればいいとは思うけど、相手が本当にこういうの嫌な人なら(て、友達には何人かいたりするので)、「最悪」ってなり兼ねないなぁと…まあ、ここに出てくる妻たちはそんなことなくて幸いなのかな。

    これって、杉本哲太がこの話のどれかに主演して映画になってるみたいなので、そちらもちょっと見てみたい気もしないでもないような…(こういうの読んでも、ふんともすんとも思わなくなってしまった…何と言っても銀蝿世代なもので)。
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        コメント
        なんとなく納得いくストーリーが多そうで
        面白そうです。
        抵抗ある派とない派に分かれそうですね。
        私はスターリン(←パンクバンド)からあの浮かれたバブルの洗礼まで受けた年代なのか、、何が異常か普通か分かりにくくなっています(苦笑)
        タジイさん、こんばんわ(^^)
        女の人はこれ読んで「げげっ」となるかもです。男の人なら、こういうの一度はやってみたい願望あるのかも…。私は結構刺激を求めてしまうので、あんまり抵抗ない派です(実際やられたらどつき回すかもだけど(^^;)。
        是非読んで感想聞かせてください。では、では〜。
        • uririn
        • 2007/05/17 1:23 AM
        エロかったですね。。。
        さすがにこれは子供たちには薦められません。

        が、
        これはこれで「あり」な世界かと。
        しかし、ノーマルな夜の生活ではなくて
        かなりアブノーマルな部分もあって
        これはやはり、普通には薦められませんね(笑)
        嫌いじゃないですけどね、こういう話も。
        す〜さん、こちらにもこんばんわ(^^)
        男の人の、こうしたいって願望みたいなのはなかなか分かる気がします。これ、妻以外にやられるとちょっと困るので、そこは夫婦でなんとか納めてもらえないかなと…。性の問題ってなかなか難しいですね。でも、家族を描くうえで、性の問題を書かないわけにはいかないという重松さんの試みには、拍手を送りたい気持ちです。きれいごとだけじゃないのだしと(でも、こういうの結構好きなので、『なぎさの媚薬』も読んでしまいそう)。
        では、では。
        • uririn
        • 2007/05/19 12:57 AM
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        え〜っと、エロいです。 重松さんが描く夫婦の性愛。 ただ、不倫とかそんなものではなくて、本当に夫婦間の性のお話。 妻に抱く夫の異常なほどの性愛。 綺麗さを想像してたらいけません。 これはまさしくエロです。
        • My Favorite Books
        • 2007/05/18 10:26 PM

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