スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『ニート』絲山秋子

    ニート
    ニート
    絲山 秋子 2005/10/31 発行 P.169 ¥1,260
    ★★★★★
    キミがバッグに荷物を詰めるのを見ながら、自分で思っていたよりずっとキミのことが好きだったことに気がついた。だんだんに好きになっていたのだ。でもだんだんに忘れていって元に戻るのだ。そんなことを伝えても何にもならない。〜『2+1』より〜

    本人のブログで、ひきこもりの男友達の今にも死にそうな現状を知った、駆け出し作家の「私」。
    作家になるという夢があっただけで、元はニートと変わりない生活を送っていた「私」は、男の窮地を救うために、どうにかして金を受け取ってもらおうと…『ニート』

    婚約者を失った友人の引越しの手伝いをするうちに、友人の決意に気づいてしまう…『ベル・エポック』

    『ニート』の続編、電話も電気も止められてしまったニートの友人を、ルームシェアしている自分のマンションに住まわすことにした「私」の話…『2+1』

    遠距離恋愛中の彼女と、育ての親との間で揺れ動くホテルマンが、品川駅から新幹線に乗り込み、降り立つ先は…『へたれ』

    久しぶりに会った、自称「ムショ帰り」の昔の知り合いを家に上げてしまったことから、どんどん「寄生」されてしまう女の話…『愛なんかいらねー』の五篇から成る短編集。

    「どうでもいいって言ったら、
    この世の中本当に何もかもがどうでもいいわけで、
    それがキミの思想そのものでもあった――。
    洗練と節度を極めた文章からあふれ出す、切なくも甘やかな感情。
    川端康成文学賞受賞、気鋭の作家が切り取った現代の生のかたち、珠玉の五篇。」だ、そうで。


    「ニート」なのに、親から借金をするのも気がひけて、食事は週3回、そのうち一回は具なしのインスタントラーメンで、あとの二食は調味料だけのチャーハン…という話を聞いてしまったら、それが友人なら、愛がなくても、私でも何とかしてあげたくなってしまう(ポンとあげるだけの金はないから、ご飯とか作りに行ってしまう…)かな。

    なので、まあ、こういう男を助けたくなってしまう女の心理は理解できるけど…これまで読んだ絲山さんの中では、この短編集は、いまいちどれもピンと来なかったかも。

    『へたれ』の中の「僕には自信がない。僕は自分のことを信用していない。来年も再来年も同じように一緒に過ごしていけるのか、一年、二年の積み重ねが、五年、十年の積み重ねになっていくのか。変わらぬ気持ちや育ち続けるものが本当にあるのか。
    僕は疑うことを覚えてしまった。僕はへたれだ。」と言うのは、結構切実に胸に迫りくるものがあったけど。

    「へたれ」は、てっきり関西弁だと思ってたけど、全国的に通じる言葉なのかな?

    タイトルから期待していたのとは少し違っていて…そして『愛なんかいらねー』の、新堂さんや小川さんを凌ぐような、げろげろな性描写には、少々げんなり(そっちの趣味は全くないもので…)。
    らしいと言えば、らしいのかも知れないけど、新堂さんの漫画ちっくな表現とは異なる「臭い」とかがリアル過ぎて…き、汚い。

    絲山さんの作品に慣れてる方には、そうでもないけど、初めて読むのがこれ、という方には決してお薦めはしたくないかも。
    0

      スポンサーサイト

      0
        • -
        • 23:09
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        読んだ事ないですが書評をみてるとたしかに私の想像するニートって感じの本じゃないですね…気になるんで読んでみたいです。
        ちなみにへたれは岡山でも普通に使いますよ☆
        かずくんさん、こんばんわ(^^)
        おおっ「へたれ」は全国的な言葉だったのですね(^^;教えていただいて有難うございます。
        表題作の『ニート』は、想像してたのとは違うけど、面白くてなかなか良いお話でした。
        絲山さんの描く男女の関係は結構好きです。ぜひ読んで見てください。では、では。
        • uririn
        • 2007/02/23 12:26 AM
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック

        calendar

        S M T W T F S
        1234567
        891011121314
        15161718192021
        22232425262728
        2930     
        << November 2020 >>

        読書メーター

        uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

        新刊チェック

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          uririn
        • 『痺れる』沼田まほかる
          uririn
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          uririn
        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          いちれん
        • 『痺れる』沼田まほかる
          くり
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          智広
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          uririn
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          苗坊
        • 『永遠の0』百田尚樹
          uririn
        • 『永遠の0』百田尚樹
          苗坊

        recent trackback

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        悪人
        悪人 (JUGEMレビュー »)
        吉田 修一
        読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

        recommend

        しずく
        しずく (JUGEMレビュー »)
        西 加奈子
        サイン本買っちゃった。

        recommend

        recommend

        たぶん最後の御挨拶
        たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
        東野 圭吾
        猫なんです…。

        recommend

        recommend

        recommend

        ねこの肉球 完全版
        ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
        荒川 千尋,板東 寛司
        たまらん。

        recommend

        ニャ夢ウェイ
        ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
        松尾 スズキ, 河井 克夫
        たまらん…

        recommend

        recommend

        僕たちの戦争
        僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
        荻原 浩
        とにかくお薦め。

        recommend

        出口のない海
        出口のない海 (JUGEMレビュー »)
        横山 秀夫
        たくさんの人に読んでほしい…

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        みんなのブログポータル JUGEM

        使用素材のHP

        Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

        PR