スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『Sweet Blue Age』有川浩、角田光代、坂木司、桜庭一樹、日向蓬、森見登美彦、三羽省吾

    Sweet Blue Age
    Sweet Blue Age
    有川 浩,角田 光代,坂木 司,桜庭 一樹,日向 蓬,森見 登美彦,三羽 省吾
    2006/2/20発行 角川書店 P.374 ¥1,470

    ★★★★★
    賢くはなっていないかもしれないが、私たちはたしかに大人になった。もうあんなふうに人を好きになることはないだろう。傷を負うとわかっている場所にわざわざ足を踏み出すこともないだろう。              〜『あの八月の、』より〜

    あの頃から倍も年を重ねてみて、わかったことがあるとすれば、それは大人が決して賢くも強くもないということだ。                 〜『涙の匂い』より〜

    夜の大学に忍び込み、学生時代にサークルで製作したビデオフィルムを鑑賞する、夏紀と弥生。
    フィルムを回せば、10年前の、サークル内での入り組んだ恋愛関係がありありと映し出され…角田光代『あの八月の、』

    頭数合わせに急遽呼ばれたやる気のない合コンで、「好みの顔」の男、冬原に持ち帰られることになった、平均的小市民で地味なOL、聡子。
    冬原の職業柄、デートもままならず、電話やメールさえもやり取り出来ない状況の、究極の遠距離恋愛に不安になった聡子は、久しぶりに会った冬原に、言ってはいけない一言を口にしてしまい…有川浩『クジラの彼』

    他、日向蓬『涙の匂い』、三羽省吾『ニート・ニート・ニート』、坂木司『ホテルジューシー』、桜庭一樹『辻斬りのように』、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』の、超、超豪華なアンソロジー。 

    「有川浩 角田光代 坂木司 桜庭一樹 日向蓬 三羽省吾 森見登美彦  できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語。   
    いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集」だ、そうで。


    三羽さんと、坂木さんのを楽しみにして読んだけど、意外なめっけ物が…。
    あちこちのブログで目にして、気にはなっていたけど、まだ手を付けてない『図書館戦争』の有川さんの『クジラの彼』がすごく良くて。

    こんなに物語に惹き込まれて、まるで自分自身が恋をしているかのような錯覚に陥るとは…(それ程、冬原さんが好みのタイプだったもので、聡子が本気で羨ましくなってしまった、というより嫉妬してしまったかな。『図書館戦争』のシリーズも、単行本の『クジラの彼』も絶対読もうと…)。

    こういう相手を好きになってしまって、不安になる聡子の気持ちも手に取るようにわかるし、何か本当に「恋愛」してるなぁと…。

    そして名前も知らなかったけど、日向蓬さんの『涙の匂い』も、ストライクゾーンど真ん中というか。

    ここに出てくる、ものすごい田舎の中学生、保君にも、かなり心を奪われてしまった。
    多分、この子を好きにならない女の子はいない、と断言できるぐらいに、ほとんどの女性の理想中の理想のタイプなのではないかな。

    「いっぱい恋愛する必要はないから、若いうちにうんと不器用な男の子、一人だけ好きになんなさい」という台詞は、大人なればこそで…本当にその通りだと、ものすごく納得。

    しかも、このラスト…かなり好きな陰鬱さかも。
    「R−18文学賞」大賞の『マゼンタ100』も読みたくなってしまった。

    桜庭さんの『辻斬りのように』は、タイトルから全く想像できなかった展開で、これってタイトルだけは知ってる『少女七竈と七人の可愛そうな大人』の母親の話なのかな。

    「男などどれも同じだと思いこむまで。けして立ち止まるな。…」の迫力に圧倒されてしまったというか、これも、若い頃にはそうやって自分を傷つけたかもなと…かなり心痛む話で。

    角田さん、三羽さん、坂木さんのは、すごく「らしい」話で、はずれはないし、森見さんの『夜は短し歩けよ乙女』は、先に単行本読んでたので、もちろん面白くて。

    どんな青春物を読んで感動しても、面倒くさいから、もうあの頃には戻りたくないなーと思っていたけど、この本を読んでる間は「ああ、戻れるものなら、今の記憶を持ったまま、戻りたいあの頃に。そしたら失敗しないのに…。」と、切実に思ってしまった。

    やっぱり若いっていいな…と。
    0

      スポンサーサイト

      0
        • -
        • 00:43
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        こんばんわ^^TBさせていただきました。
        私も最近、読んだんですよ。
        とても良かったですね。
        私は「クジラの彼」目的でした。
        最近読んだ「地の底」の続編って聞いたので^^
        いや〜良かったです。やっぱり有川さんは良いですね。
        坂木さんの作品も「シンデレラティース」と関連があったので驚きでした。
        他作品の作家さんはほぼ初読だったので、違う作品も読んでみたいと思いましたね^^
        • 苗坊
        • 2007/02/10 1:02 AM
        うわー!! めちゃ豪華な顔ぶれでは
        ないですかっ。uririnさんの感想
        を読むと、とっても読みたくなりました。
        『クジラの彼』は図書館で予約済み。
        早く来ないかな〜。
        • naru
        • 2007/02/10 8:34 PM
        苗坊さん、こんばんわ(^^)
        このアンソロジーは本当に豪華で、お宝がつまっている感じがしました。有川さん、これからどんどん読もうかなと、坂木さんのも「両A面」みたいな感じで良いですね(^^)
        三羽さん、もし未読なら是非是非『イレギュラー』を読んでみてくださいませ。ものすごくお薦めです(^^)
        元気が出ますよ。では、では。
        • uririn
        • 2007/02/11 12:56 AM
        naruさん、こんばんわ(^^)
        でしょ、でしょ(^^)
        私の予約した『図書館戦争』は、当分まわって来なさそうです。人気あるのですね(^^;気づくの遅すぎたと後悔してます。『クジラの彼』の感想書かれるの、楽しみに待ってますね。では、では。
        • uririn
        • 2007/02/11 1:12 AM
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        出版元の角川書店HP曰く”青春文学ベスト・トラック集”(ってどうだろ?)の「Sweet Blue Age」読了いたしました。 amazonリンク 有川 浩, 角田 光代, 坂木 司, 桜庭 一樹, 日向 蓬, 森見 登美彦, 三羽 省吾 Sweet Blue Age
        • 流石奇屋〜書評の間
        • 2007/03/08 12:51 AM
        Sweet Blue Age できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語――。 有川浩、角田光代、坂木司、桜庭一樹、日向蓬、三羽省吾、森見登美彦。 いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集。 はい〜アンソロジーです^^ 有川浩さんの「地の底
        • 苗坊の読書日記
        • 2007/02/10 1:00 AM

        calendar

        S M T W T F S
          12345
        6789101112
        13141516171819
        20212223242526
        27282930   
        << September 2020 >>

        読書メーター

        uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

        新刊チェック

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          uririn
        • 『痺れる』沼田まほかる
          uririn
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          uririn
        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          いちれん
        • 『痺れる』沼田まほかる
          くり
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          智広
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          uririn
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          苗坊
        • 『永遠の0』百田尚樹
          uririn
        • 『永遠の0』百田尚樹
          苗坊

        recent trackback

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        悪人
        悪人 (JUGEMレビュー »)
        吉田 修一
        読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

        recommend

        しずく
        しずく (JUGEMレビュー »)
        西 加奈子
        サイン本買っちゃった。

        recommend

        recommend

        たぶん最後の御挨拶
        たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
        東野 圭吾
        猫なんです…。

        recommend

        recommend

        recommend

        ねこの肉球 完全版
        ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
        荒川 千尋,板東 寛司
        たまらん。

        recommend

        ニャ夢ウェイ
        ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
        松尾 スズキ, 河井 克夫
        たまらん…

        recommend

        recommend

        僕たちの戦争
        僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
        荻原 浩
        とにかくお薦め。

        recommend

        出口のない海
        出口のない海 (JUGEMレビュー »)
        横山 秀夫
        たくさんの人に読んでほしい…

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        みんなのブログポータル JUGEM

        使用素材のHP

        Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

        PR