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    『優しい音楽』瀬尾まいこ

    優しい音楽
    優しい音楽
    瀬尾 まいこ 2005/4/30 発行 双葉社 P.194 ¥1,260
    ★★★★★
    当然のように手を繋いで、人目さえなければ、タケル君のどこにでも自由にキスができる。そういうことがこんなにも気持ちよいことだとは思いもしなかった。
    「こうしているときが一番幸せ」
    タケル君と手を繋いでいるとそう思う。……
    〜『優しい音楽』より〜

    ある朝突然、見知らぬかわいい女の子からキラキラとした瞳でじっと見つめられ、思わず声をかけてしまった僕。
    最初はキャッチセールスか、はたまた宗教の勧誘かと訝しがる僕と、しぶしぶながらも、恋人として付き合うようになった女子大生の千波。
    ようやく招かれた彼女の家で、彼女が僕に近づいた理由が分かってしまった僕は…『優しい音楽』

    不倫相手の平太が妻と旅行をしている間、一人娘の佐菜を押し付けられてしまった深雪。
    思いの外躾の行き届いた妻似の佐菜の、子供らしくない態度に感心し、置いてけぼりにされた憂さ晴らしに「豪遊しよう」と誘う深雪に、佐菜がどうしても行きたい場所があると言い出し、二人が向かったのは、佐菜のおじいちゃんの家、つまりそこは不倫相手の平太の実家で…『タイムラグ』

    マンネリ化した同棲生活を送っていた章太郎とはな子。
    好奇心旺盛で、ガラクタを集めてきては部屋を無秩序に飾り立ててしまうはな子が、今回、特別おかしなものを拾ってきた…『がらくた効果』

    「受けとめきれない現実。止まってしまった時間――。だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いてしみわたる。希望に満ちた3編を収録。『小説推理』掲載。」だ、そうで。


    優しい…みんな何て良い人たちばっかりなんだ…。
    そして正直だし。

    『優しい音楽』の千波の、出会った頃のタケル君に対する複雑な気持ちと、付き合いだしてからの本当に幸せな気持ちが、すごく面白いなぁと。

    恋人って、本当に何て特別な存在なんだろうと改めて感じさせられてしまった(そこに薬塗るって…確かにそれって親や兄弟には出来なくても、彼氏ならできることなのも…)。

    痴漢に触られたら「殺してやる〜」と思うのに、彼氏になら同じことされてもいいという当たり前のようなことが、前から不思議で仕方なかったけど、そういうの良く描かれていて、なんだかこそばゆくなるというか。

    そして千波の家族と、自分自身のために、一生懸命にがんばれる、タケル君みたいな人と結婚できたら、きっと幸せがずーっと続くんだろうなと。

    『タイムラグ』も素敵な話だけど、これから深雪さんは、平太とこれまで通り付き合っていけるのかどうか…、気持ち的にどうなんだろう…と。

    『がらくた効果』は、拾ってきたもののインパクトの強さに思わず吹き出してしまったし、はな子のおおらかさと、章太郎のオトボケぶりが良くて、これもまたお似合いの二人だなと。

    何かそんな風に安心しきって全てを任せられる相手がいるって、本当に幸せなことなんだなと、つくづく考えさせられてしまうというか、羨ましいというか。
    恋の力の偉大さを思い知らされてしまった…。
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        コメント
        良い作品ですよね〜
        どの作品もあったかいなぁと思います。
        最初の作品は、展開に驚きましたが。
        今までの瀬尾さんの作品とはちょっと違う感じがしましたが、やっぱりあったかさは変わらないですね。
        • 苗坊
        • 2007/01/30 9:48 AM
        こんにちわ☆
        美雪さんと平太のその後の関係を疑問に思ったひとりです^^
        「がらくた効果」のかきぞめの文字が私はとっても好きです♪
        『タイムラグ』の美雪が好きです。
        普通そこまではしないだろう?って思うんですけど、
        その行動が気に入りました。

        ほんと心優しい人たちばかりの作品でした。
        苗坊さん、こんばんわ(^^)
        瀬尾さんの本は、安心して読めますね。心の底からじんわりと暖かくなって、私まで良い人になってしまいそうです(^^)
        毒気が抜けていきそうな、そんな力があるのかな。
        瀬尾さんみたいな先生、増えてほしいですね。
        では、では。
        • uririn
        • 2007/01/31 1:28 AM
        musagoroさん、またまたです(^^)
        私なら絶対もう会えないなと…好きになった人達を裏切りたくないというか…どうなんでしょうね。
        「全門福来」?「輝く初春」?どちらも良い言葉ですね(^^)来年は書初めしようかな…て、一年先ですね(^^;
        では、では。
        • uririn
        • 2007/01/31 1:33 AM
        す〜さん、こんばんわ(^^)
        ほんとそこまでするかって言うか、そこまでさせる男の神経が理解できませんでした(^^;
        でも、親の反対を押し切ってまで結婚したということは、きっと平太も優しい人なんだろうし…、うーん複雑。
        悪い人出てきませんね。そこが好きなんだけど…。
        では、では。
        • uririn
        • 2007/01/31 1:37 AM
        こんにちわ^^
        TBさせていただきました♪

        この作品ちょっと物足りない感はあったのですが
        表題作の「優しい音楽」はとても気に入りました。
        千波ちゃんとタケルくんの間に流れる、ほんわかした空気や時間が本当に微笑ましくて・・。
        恋人同士っていいなぁ〜と遠い過去を振り返ってしまいました^^;
        主婦歴○年となった今では、そういう感覚は忘れてましたからね・・(笑)
        じゅりんさん、こんばんわ(^^)
        本当「恋人」って、何て特別な存在なんだろうと、改めて考えさせられたというか、そういう相手がいるって幸せだなぁと…。いやいや、それよりも「旦那さん」が欲しい私には、じゅりんさんはもっとうんと幸せそうに思えてしまいました(^m^)。
        では、では〜。
        • uririn
        • 2007/12/01 1:01 AM
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        受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。軽やかな希望に満ちた3編を収録。 「優しい音楽」、「タイムラグ」、「がら
        • *precious memories*
        • 2007/11/28 11:32 AM
        優しい音楽 この本は「待ち合わせは本屋さんで」のnaruさんにオススメしてもらいました。 ありがとうございました。 ■やぎっちょ書評 タイトルが優しい音楽ですが、連なる優しい文章の瀬尾ワールド全開な本でした。な〜んかほっこりして、読みやすいんですよね
        • "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!
        • 2007/02/04 12:11 PM
        どの登場人物も優しいよね。 タイトルどおりだ。 『優しい音楽』のタケル。 『タイムラグ』の深雪。 『がらくた効果』の章太郎とはな子。 自分のためではなく、なぜか人のために頑張ってしまうその姿は ほほえまし
        • My Favorite Books
        • 2007/01/30 8:51 PM
        優しい音楽 瀬尾 まいこ たたたーんたたーん・たたたたたたたーん 彼女のピアノと彼女の母の歌と彼女の父のギターと彼のフルートで奏でた曲 本当に優しい音楽だと思う。「優しい音楽」を読み終えてどんな曲だろうと夫に聴いたらいつも練習してる曲だと教えてく
        • 柚子すき毎日
        • 2007/01/30 11:46 AM
        優しい音楽 オススメ! 「優しい音楽」 彼女、千波との出会いは不思議なものだった。 たいしてかっこいいわけでもないのに、千波はじっとタケルを見つめていた。 それが、始まりだった。 不思議な女の子だけど、可愛くて、一気に好きになってしまっていて、告白を
        • 苗坊の読書日記
        • 2007/01/30 9:47 AM

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