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    『デブになってしまった男の話』鈴木剛介

    デブになってしまった男の話
    デブになってしまった男の話
    鈴木 剛介 2006年 求龍堂 P.208
    ★★★★
    デブは哀しいな、と大介は思った。デブであるというだけで、自分の存在意義が否定された気分だった。もう、僕には女の子を口説き落とすことはできないだろう。愛は金で買えるかもしれないけど、デブにはいくら金があっても、恐らく愛は買えない。多くの女性は、デブを生理的に嫌悪する。

    「ナヨ」と呼ばれ、女子にも相手にしてもらえなかった、マッチョな男がもてはやされた高校時代。

    ところが流行が変わり、俄然フェミ男がもてはやされるようになった大学時代。
    「ナヨ」から「だいちゃん」と親しみを込めて呼ばれるようになり、常に女の子からモテモテになり、どんどん自意識過剰になっていく稲葉大介。

    完璧すぎる彼女がいるにもかかわらず、軟派なサークルに入り、次々と女を口説き落とすことを楽しんでいた大介。

    社会人になり、チビだけど親が大金持ちの同僚、鉄平とつるみ、好き放題にナンパを続けていた大介は、ある日事故で大怪我を負い、気がつけば病院のベッドの上に。
    お気楽な入院生活を送ってひと月後…鏡に映った自分に愕然とする大介。

    そこにいたのは、小林亜星にそっくりな、変わり果てた大介の姿。
    そして退院後出社した大介に、周囲の視線はどこまでも冷たく感じられ…。

    「人生を狂わせてくれる恋をひとつください。
    コンプレックスと戦いながら生きていく全ての男女に贈る、切なくも元気をくれる恋愛小説!
    『THE ANSWER』『自殺同盟軍』の鈴木剛介最新作!!」だ、そうで。


    これは結構好きかも。

    モテモテだった頃の大介もすごく嫌な奴(彼女との別れ方の最低さとか)だし、勘違いも甚だしかったけど、デブになってからの卑屈になってしまった大介も、最初は何とも始末におえない…。
    でも、だんだん愛しく思えるようになってしまった。

    デブが社会的弱者とは、考えたこともないけど(アメリカなら差別されそうだけど、日本はそこまでじゃないような)、実際そんなに肩身の狭い思いしてるのかな?

    まあ、卑屈になって、ひきこもりがちになって、余計に食べて…の悪循環はわかる気がする。

    大介は、よっぽど自分自身に自信がなかったのかな(友達と話してて、同じデブキャラでも、許せるタイプと許せないタイプがいることはいるんだけど…ちなみにみんな、ホンジャマカの石塚さんは好きと言うので、やっぱり中身なんじゃないのかなと。私は何でも美味そうに食べる内山君も好きだし)。

    デブにならなければ、きっと一生気付かなかったようなこと、気付けて本当に良かったねと、言いたくなる(コンプレックスのない人間なんて、多分いないとは思うけど)。

    「作者の実体験を元にした…」と書いてあるだけあって、作者の経歴がまた人生いろいろという感じで…。

    装丁も挿絵も可愛いくて、中身も良いから、すごく満足してしまった(クリスマスっぽいし)。

    なるほど、太った人は「ハマちゃん」を見てこう思うのか…と、「釣りバカ日誌」が大好きな私には新しい発見(そこ、かなりツボに嵌ってしまった)。

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        コメント
        大介のキャラ好きじゃありません。
        やせていても太ってしまっても
        結構自己中だったね。
        でもその上を行く面白さがあったからまだ良かった。
        しかし、そんな簡単に太るのか??
        入院してて??
        それが疑問でした。
        す〜さん、こんばんわ(^^)
        確かに、たかが一ヶ月ほどでそこまで?…ですね。
        途中で誰かが「太ったね」と教えてあげればとも思ってしまいましたが(^^;
        失恋した後の大介の気持ちは分かるような気がしました。
        事故の後いなくなった女の人は一体どうなっちゃったのか、少し気になります。
        では、では〜。

        • uririn
        • 2006/12/19 12:28 AM
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        装丁がアルミ箔みたいな銀色で、まぶしく派手な本。 作者の経歴も変わっているが、この本は 作者の実体験を元にしているらしい。 「デブになってしまった男の話」   鈴木 剛介:著   求龍堂/2006.9.25/1200円 ? 人生を狂わせてくれる恋をひとつく
        • 月灯りの舞
        • 2007/05/11 11:56 AM

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