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    『ボトルネック』米澤穂信

    ボトルネック
    ボトルネック
    米澤 穂信 2006年 新潮社 P.248
    ★★★★
    〈グリーンアイド・モンスター〉
    ゴーストけい
     ねたみのかいぶつ。
     生をねたむ死者のへんじたもの。
     一人でいるとあらわれ、いろいろなほうほうで生きている人間の心にどくをふきこみ、 死者のなかまにしようとする。

     心のどくを消すほうほうはない。

    恋していたノゾミの死から2年が経ち、ようやく彼女の最後の場所、東尋坊を訪れることができたという、主人公、高校一年生の嵯峨野リョウ。

    そこへ母からの電話で急遽家に呼び戻されることになり、母の機嫌を損ねないようにと、手にした花を海へと投げ込み、急いで帰ろうとしたその時、突然の眩暈に襲われ、崖から転落――、そして、気が付けばリョウの眼前に広がるのは、何故か見慣れた金沢の街並。

    不可解に思いながらも、とにもかくにも、辿り着いた自宅でリョウを迎えるのは、見ず知らずの女の子…。

    どうやら「サキ」と名乗るその女の子は、リョウの世界では「産まれることのなかった姉」であるらしく、ここは、リョウが「産まれてこなかった世界」らしい。

    そして、サキと行動を共にし、元の世界へ戻る手がかりを探すうちに、リョウが知ることになるのは、あまりにも残酷な現実…。

    「懐かしくなんかない。爽やかでもない。
    若さとは、
    かくも冷徹に痛ましい。
    ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない――。」なるほど、そうかも…。


    これは、感想を書くのがものすごく難しい(こんなに悩んだのはじめてかも…)。
    面白いと言えば、ものすごく面白いけど…面白いとは言えないというか。

    東尋坊には、若い頃一度だけ訪れたことがあるけど、何か、「死にたくなくても、死にたくなるような」…何かに引き摺り込まれてしまいそうな、そんな場所だなぁという印象が…。

    いろんな方のブログを読んでいて、いったいどんな最後が待ち受けているのかと、おそるおそる読んだけど、半分ぐらいのところで、「ああ、こりゃ本当に痛々しい…」と感じてしまった。

    現実として、そんな世界があると知ったら、それを思い知らされるのは、残酷すぎるのかも。

    多分私はどうやっても、うまくできないと思うので、気付いた時点で、心にドロドロした塊が溢れて、ものすごく嫌な人間になると思う(でも、これって特別な世界でなくても、他人に対して持つ感情かも)。

    主人公は、何かいまどきの若者だなぁと言うか、その考え方はどうなのかなぁと(こういう両親だから仕方ないのか、それとも本人の問題なのか…)。

    最後の何ページかは、何度も何度も読み返してみたけど、これはやっぱり救いがないのかな…。

    ただ、米澤さんの本は、初めて読んだので良くわからないけど、単なる怪奇現象?とも思えてしまった(全くの見当違いなら、ごめんなさい…)。

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        コメント
        こんにちは。
        面白いけど、面白いといえないって分かります^^
        面白いっていったら、可哀相なんですもん。
        でも、内容は良かったですね。
        すっごく痛いんですけど、引き込まれましたねぇ。
        米沢さんは私もまだあまり読んでいないのですが、読んでいきたいと思ってます。
        uririnさん、こんばんは。
        読んだことは言えても、おすすめにはできない内容です。
        面白さに毒があるというか、悪意があるというか・・・。
        痛々しさが伝わってきましたね。
        読んだ後、ダメージが大きくてしばらく何も手につきませんでした。
        グリーンアイド・モンスター、やっぱり物語の象徴みたいです・・。

        東尋坊、表紙イラストではよくわからなかったのですが、そんな雰囲気なのですね。
        たぶん、行くことはないでしょう(笑)。
        苗坊さん、こんばんわ(^^)
        何かやけになってTBし続けてますが失敗…。
        悔しくなってきた。ごめんね、できなくて。
        読後感の悪さに逆に惹き付けられて…私もこれを機に、米澤さん作品読んでみたいと思えてしまいました。お薦めがあれば是非、教えてくださいね。では、では。
        • uririn
        • 2006/12/06 1:08 AM
        藍色さん、こんばんわ(^^)
        何度も最後を読み返したのは、読み方間違ったのかな?と思って…。
        でも、読めば読むほど…でした。
        東尋坊はなかなかの絶景なのにね。日本海の持つ暗さのせいかな…。
        悲しい演歌しか浮かばないし…。
        では、では。

        • uririn
        • 2006/12/06 1:12 AM
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        ボトルネック 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕
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        装画はフジモト・ヒデト。装幀は新潮社装幀室。書き下ろし。 主人公で高校一年生の語り手の僕、嵯峨野リョウは2年前に事故死した恋人、諏訪ノゾミを弔うため東尋坊を訪れます。強い眩暈に襲われ崖下へ落ちてしまったはずが、
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