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    『悪党たちは千里を走る』貫井徳郎

    悪党たちは千里を走る
    悪党たちは千里を走る
    貫井 徳郎 光文社 2005年 P.409
    ★★★★
    目標は、裕福な生活だった。それも、異常なほどの超高級な生活。そんなものは会社でこつこつ働いたところで、死ぬまで実現しないだろう。どうせドロップアウトしたなら、目標は大きい方がいい。大きな夢には、規格外の道を歩まなければ届かないのだ。

    三千万円の当たりくじを落としたことをきっかけに、社会からドロップアウトすることを決め、姑息なカード詐欺を繰り返していた高杉。

    そろそろ、ちんけなカード詐欺に見切りをつけ、一攫千金を目指し、有り余っているところから、ごっそり大枚を頂戴することにした高杉は、彼を「兄貴」と慕い、崇拝する舎弟の園部を引き連れ、カモと目をつけたある成金男の豪邸を訪れた。

    成金男に持ちかけたのは「徳川幕府の埋蔵金」の発掘費用の援助。
    もっともらしく、古銭商から買ってきた小判まで用意し、どう見ても品のない舎弟の園部の先祖を、小栗上野介の直属の部下に仕立て上げ、カモの瞳が、一千億円の埋蔵金にキラキラと輝きだした時、思わぬ邪魔者が現れた。

    ひと目で小判を偽者と見抜き、高杉と園部を豪邸から猛ダッシュで逃げ出すように仕向けたのは、同業者である美人女詐欺師、菜摘子。

    一攫千金の夢をあきらめきれない高杉たちは、疫病神の園部のナイスなアイディアを採用した新たなターゲットの豪邸で、またもや菜摘子とかち合い、気が付けば、三人は手を組むことに…。

    そして三人+一人の計画は、そのまま何者かによって乗っ取られ…。

    『真面目に生きることが嫌になった3人が企てる、
    「人道的かつ絶対安全な」誘拐ーーー?
    「慟哭」の著者がユーモアとスピードたっぷりに贈る、誘拐ミステリの新境地!』だ、そうな。


    あまりに面白かったので、ページ数の割には、あっという間に読めてしまった。
    会話のテンポが良くて、三人の会話は、まるで掛け合い漫才のよう。
    高杉と園部の、優しすぎる性格に思わず涙が…。

    三人のキャラもさることながら、ターゲットとなるドけちの夫婦の性格がまた、なんともせこくて良い。
    年収ウン千万もありながら、食器が全部100均て…。

    母親とレックスとの会話は、かなりツボにはまってしまった。

    息子の巧君も、母親も見惚れるほどに整った顔立ちで、おりこうさんで、生意気で、優しくて、ものすごく良い子。

    に、しても「ガチャポン」で、そんなことができるとは…。
    あまりにもせこすぎて、その労力、他で使えよ、と思ってしまったけど。

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        コメント
        uririnさん、こんばんは。
        これまでの貫井さんのイメージからは考えられないような、
        軽快で楽しい作品で、びっくりされたのでは?。
        三人のキャラもいい味出してました。
        あるサイトで、まるで「タイムボカンシリーズの三悪人」というのを読んで、
        ビックリ&感心しました。
        また、次はどんな面を見せてくれるんでしょうか。
        楽しみです。
        藍色さん、
        なるほど、「ヤッターマン」で言うと、ボヤッキーとトンズラーと、ドロンジョですね。
        懐かしい…大好きでした。
        ぴったりかも。
        • uririn
        • 2006/07/31 12:20 AM
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        読書感想「悪党たちは千里を走る」 悪党たちは千里を走る 【評価】★★★
        • 三匹の迷える羊たち
        • 2006/08/12 7:33 PM
        著者:貫井徳郎 ケチな詐欺師の高杉と、その舎弟・園部。今日も、すんでの所で同業者
        • たこの感想文
        • 2006/07/30 7:13 AM
        イラストレーションは佐々木啓成。 詐欺師になって4年の主人公、高杉篤郎は舎弟(?)の園部と金満家の屋敷を訪れ、徳川埋蔵金のネタでカモにしようとした矢先、一足先にリトグラフを売ったゴージャス美人の詐欺師、三枝
        • 粋な提案
        • 2006/07/30 3:29 AM

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