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    『145gの孤独』伊岡瞬

    145gの孤独
    145gの孤独
    伊岡 瞬 2006年 角川書店
    ★★★★★
    落ち込んだ人間を元気づけるには、壁に突き当たった人間を立ち直らせるのには、もっと惨めな人生を見せるのが手っ取り早い。
    ある日突然カクテル光線の下に立てなくなった人間がどうやって自分を慰めているか。それを見せたいのではないか。年収が二十分の一に落ちぶれた男がどうやって這いつくばっているのか、それを見せたいのではないか。友人を再起不能に追いやった人間が、どう自分をごまかしているのか。それを……。

    たった一球のせいで、華やかなプロ野球界を後にしなければならなくなった、剛速球ピッチャーの倉沢修介。
    引退してからは、自宅の一階に小さな事務所を構え、主にお年寄りを顧客とする「便利屋」として、引越しやゴミ捨ての助っ人、雨樋の掃除や犬の散歩といった、倉沢からすれば「面白くない仕事」を、アシスタントの晴香と手分けをしながら、淡々とこなしていく日々を送っていた。

    そこへ今回、親会社のオーナーから持ち込まれた新規事業、ただそばにいるだけでいいという「付き添い屋」。
    最初の依頼は、小学生の息子と一緒にサッカー観戦をしてもらいたいという、奇妙な仕事だった。
    そしてその依頼は次の週も、また次の週も、決まって水曜日に、息子をどこかへ連れ出してほしいというもの…。

    首をつっこむなという、周囲の忠告にも耳を貸さず、依頼人の真意を確かめようとする倉沢が辿り着いた真実は、救いようのない現実であった…。


    一見、連作短編集のようでいて、実は長編なのか…。
    しかも、ミステリだったとは…、意外な展開。
    そう言えば帯に「第25回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作」と書いてあったか。

    最初の依頼人の息子との会話や、今も現役のプロ野球選手の、村越との会話はなかなか面白かったし、「えっ」と驚く場面もしばしば。
    近所の「高木さん家」の話も。

    でも、どうにも意味ありげなアシスタントの晴香さんとの関係が、イマイチ…。

    何を食べても美味しくないから、ちょっとしか箸をつけないとか、花屋の二代目の若旦那とのやりとりとか、気持ちは分かるけど…最後まで主人公のこと、あんまり好きになれなかった。
    それだけ根が深いんだろうけど…。

    ハナちゃんのことだけは、良かったかな。
    食べないでほしいけど。

    最初に本のタイトルをぱっと見たとき「ああ、145圓竜雋舛涼砲里劼こもりの孤独な話か…」と思ってしまった。

    まあ、ひきこもりと言えなくもないかも、ある意味。

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          コメント
          こんにちは。
          本のブログ「"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!」管理人ののやぎっちょと申します。
          今回ブログにてリンクを紹介文つきで新しく作りましたので、ご確認いただけないかと思いコメントしました。
          こちら↓
          http://blog.livedoor.jp/bestbooks/archives/50517687.html

          もし、不都合、紹介文の変更希望などございましたらご一報いただけると幸いです。
          リンクを貼らせていただいた皆様に、この同じ文を送らせていただいています。ぎこちないところはどうぞご容赦ください。
          やぎっちょさん、
          こんな良く出来たリンクにのお仲間に入れていただいてありがとうございます(^^)
          私も参考にさせていただきますね。
          • uririn
          • 2006/07/17 11:38 PM
          巨漢の引きこもりの話だったらユニークで読みたくなります。どこか個性の光るもの、、ぶっちゃけ言いかえますと変なモノ好きの私には、多少、変わったものでないと受け付けなくなっている体質です。uririn さんは、仏映画とか見てはりますか。つ、ついに、、「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」でおなじみのパトリスルコント監督の新作「親密すぎるうちあけ話」?とかいう映画が先日から上映で、今から見るのが楽しみで楽しみで。。。「髪結い」を超えることを期待してまーす。
          タジイさん、
          おフランス映画は、子供の頃に見た「禁じられた遊び」がトラウマとなって、残念ながら今も見れません(^^;
          アラン・ドロンは好きでしたが…(おフランスの人でしたよね?)
          • uririn
          • 2006/07/21 12:22 AM
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          角川書店 (2006/06) ISBN-13: 978-4048736923 評価:80点 145グラムというのは、野球の公式ボールの重さ。 思ったよりも軽い。 作品の中に書いてあるとおり、108の縫い目で覆われた牛革を外すと、中はコルクの芯にひたすら糸が巻いてあるだけだ。 貧乏な公立
          • デコ親父はいつも減量中
          • 2007/02/06 1:32 AM

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