スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『SPEED』金城一紀

    SPEED
    SPEED
    金城 一紀 2005年 角川書店
    ★★★★★
    俺がどうしたいかじゃなくて、おまえがどうしたいかだ。自分から逃げようとするな

    少女マンガのキスシーンごときが問題になるような、とある有名お嬢様学校に通う女子高生。
    一流会社に勤めるパパと、とっかえひっかえ優雅な趣味に没頭するママを持つ、裕福な家庭に育った世間知らずの女子高生。
    そんな何不自由ない環境で育った彼女の、大好きだった家庭教師のおねーさんが突然この世からいなくなってしまった…。
    彼女との約束を果たさないまま。

    「ある証拠」から、家庭教師の自殺に、どうしても納得できない彼女は、真相を探ろうとし、危険な目に遭いそうになるのだが…。
    そんな彼女の「救世主」として登場したのが、「ゾンビーズ」の面々。

    進学校の激戦区、新宿区にぽつんと存在するオチコボレ男子高。
    脳死と判定される血圧値ぐらいしかない、偏差値。
    生ける屍、に近い存在。
    殺しても、死にそうにない「ゾンビ」と呼ばれていたことから、命名された彼ら「ザ・ゾンビーズ」

    そして、彼らとの出会いから、彼女の生まれて初めての冒険譚が始まる。


    今回は、南方がいつも「抱かれてもいい」と思うほど、男から見ても、ほれぼれする、日本人とフィリピン人のハーフ(フィリピン人の母は、スペイン人と中国人のハーフ)という四カ国分のDNAを保有する超ハンサムな、アギーが主として活躍する。もちろん、大好きな朴舜臣もたくさん出てくる。

    「救世主」として登場する場面での、その動きだけでも誰が誰だか、よく分かる。
    やっぱりヒキの弱い山下は、山下だ。爆笑してしまった…。
    自己紹介の場面でも…。

    山下をスペインの牛追い祭りに連れて行く計画は、ぜひとも次回に書いてもらいたい。

    彼らは、よく空を見上げる。飛行機を見つめる。
    空の向こうに、ヒロシがいるみたいに…。

    ヒロシを思って、山下が「ひっくひっく」しゃくりあげる場面では、私も泣かされた…。
    アギーの台詞のひとつひとつも、深い…。

    南方の台詞「俺たちはいまだにどうやって世界を作り直せばいいのかなんて分かってないけど、とりあえず正しいと思うことをしながら、ほんの少しずつでもまえに進んでいきたいんだ。」南方らしくて、素晴らしい…。

    何故こんなに「ゾンビーズ」に惹かれてしまうのか…。
    作者の年齢を見て、ちょっと納得。
    同じ時代、同じ空気を、たぶん吸って生きてきたからかもしれない。
    だから、台詞のひとつひとつがものすごく真っ直ぐに心に、くる。
    大げさでなく、魂が揺さぶられてしまう…。

    文科省のいう「生きるちから」を本当に考えるのなら『ゾンビーズ』の本を教科書で取り上げてもらいたいぐらい…。

    にしても、「スケキヨ」って…。
    また、つぼにはまってしまった。
    0

      スポンサーサイト

      0
        • -
        • 22:43
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        コメント
        「SPEED」ゲットいたしやした、師匠。近いうちに、読まさせていただきやす!
        • 通りすがり
        • 2006/04/11 2:05 PM
        くれぐれも、周囲に人のいるところで読まないようにね。一人で爆笑して、変な人だと思われるから(^^;山下、最高。
        • uririn
        • 2006/04/11 11:31 PM
        こんにちは〜
        この作品もいいですよね〜。
        私も笑っちゃいそうになりました。さすが金城さんです。
        この作品は「フライ、ダディ、フライ」の女バージョンっていう印象ですね。
        フライダディフライのことが、ちょっと載ってたりして、にまにましながら読んでました。
        アギーがたくさん出てきましたが、素敵なんですねぇ。。。
        お近づきになりたいです・・・
        苗坊さん
        ゾンビーズシリーズ、もっともっと読みたいですね。
        アギーのこと、たくさん知れて良かったです。お母さんも素敵でしたね(^^)
        • uririn
        • 2006/05/11 11:51 PM
        金城一紀さんにはまってしまったようです。私もカナコちゃんのようにゾンビーズにおまえ呼ばわりされてみたい。アギーに頬をさわられて意識が遠のきそうになるのを堪えてみたい。どんな緊張する場面でも落としてくれる生山下を見てみたい。ありえないけど。でも本の中でとても生き生きしてて心臓の音まで聞こえてきそうな生命力を感じる。うん。魂をゆさぶられる。uririnさんの言われるように世代も関係あるのかもしれません。
        • jackjackjack
        • 2006/07/13 6:10 PM
        jackjackjackさん、
        もっともっと読みたいと思っても、金城さんの著書、少ないのですよね…。
        アギーに「抱かれてもいい」と思ってしまいましたか(^^)
        小さい頃、手作りのヌンチャクでブルース・リーごっことか、しませんでしたか?
        • uririn
        • 2006/07/13 11:51 PM
        一番のタイプは朴舜臣なんですけどね。ヌンチャク〜(・・;)どこかで見てた?って感じですね。uririnさんの記憶力には驚かされます。言われて思い出しました。ダッコちゃん人形は買ってもらいました?
        • jackjackjack
        • 2006/07/14 9:03 AM
        おおっ、やっぱり朴舜臣ですか。私も彼が一番好きです。
        ダッコちゃんは、姉の世代でした(^^;
        ちなみにフラフープも、やってないです〜。
        • uririn
        • 2006/07/15 12:02 AM
        コメントする








           
        この記事のトラックバックURL
        トラックバック
        -
        管理者の承認待ちトラックバックです。
        • -
        • 2009/11/01 8:27 PM
        SPEED ■やぎっちょコメント なんて楽しい本なんだろう♪というすっきり読後感。これはまいった!! 金城さんの「対話篇」を以前読んで、淡くちょっと切ない三編の物語に空気感を感じていたけれど、この本はjuneさんの言うとおり、全くカラーが違いました。 本のあ
        • "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!
        • 2006/07/03 6:16 PM
        SPEED オススメ! 岡本佳奈子、16歳。 ついこの前までは、普通の高校生のはずだった。 しかし、今は違う。 家庭教師だった彩子さんが亡くなってから・・・ 佳奈子は彩子の死に疑問を持つ。 もしかしたら、何者かに殺されたのではないだろうか。そんな想い募る
        • 苗坊の読書日記
        • 2006/05/11 6:27 PM

        calendar

        S M T W T F S
          12345
        6789101112
        13141516171819
        20212223242526
        27282930   
        << September 2020 >>

        読書メーター

        uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

        新刊チェック

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          uririn
        • 『痺れる』沼田まほかる
          uririn
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          uririn
        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          いちれん
        • 『痺れる』沼田まほかる
          くり
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          智広
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          uririn
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          苗坊
        • 『永遠の0』百田尚樹
          uririn
        • 『永遠の0』百田尚樹
          苗坊

        recent trackback

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        悪人
        悪人 (JUGEMレビュー »)
        吉田 修一
        読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

        recommend

        しずく
        しずく (JUGEMレビュー »)
        西 加奈子
        サイン本買っちゃった。

        recommend

        recommend

        たぶん最後の御挨拶
        たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
        東野 圭吾
        猫なんです…。

        recommend

        recommend

        recommend

        ねこの肉球 完全版
        ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
        荒川 千尋,板東 寛司
        たまらん。

        recommend

        ニャ夢ウェイ
        ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
        松尾 スズキ, 河井 克夫
        たまらん…

        recommend

        recommend

        僕たちの戦争
        僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
        荻原 浩
        とにかくお薦め。

        recommend

        出口のない海
        出口のない海 (JUGEMレビュー »)
        横山 秀夫
        たくさんの人に読んでほしい…

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        みんなのブログポータル JUGEM

        使用素材のHP

        Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

        PR