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    『サウスポー・キラー』水原秀策

    サウスポー・キラー
    サウスポー・キラー
    水原 秀策 2005年 宝島社 P.338
    ★★★★★
    パ・リーグでおれは百勝したんだぞ。だけどおれのことなんて誰も知らない。クイズ番組に出てもへぼタレント風情と同格扱いだ。そんなもんなんだよ。ところがな、ここに来るだろ、そうすると次の日には公園で寝ているおっちゃんにまで声をかけられるんだからな。

    日本一の人気球団であるセ・リーグの「オリオールズ」の中枢を担うピッチャーの沢村。
    アメリカの大学リーグで投げていた沢村には「オリオールズ」でプレーするという状況がいまいち把握できず、ドラフトで指名されたときにも嬉しそうな顔一つしなかったという。

    沢村の獲得を強硬に主張したのは、現役を引退して何十年経ってもファンから熱狂的な支持を受け続ける「オリオールズ」の現監督の葛城。

    葛城の寵愛を受ける沢村だが、そのおかげで監督のローテーションという概念を無視した投手起用、先発もすれば、日を置かず押さえにも回されるという、監督の〈野生の勘〉による采配に振り回されていた。

    そういった経緯で入団した沢村は、独身寮に入ることも拒否し、子供の頃からの「思ったことをつい口にしてしまう」という悪癖が原因で、先輩やコーチとも常に衝突し、チームからは浮いた存在でもあった。

    その日、デイゲームだったにも係わらず、取材や写真撮影やらで夜遅くに自宅のマンションに戻った沢村は、見知らぬ男に声をかけられ、突然殴りかかられる。
    男は「約束は守れ」と、沢村には身に覚えのない言葉を残して去っていった。

    間もなくして球団に送られた告発文と、写真によって、八百長疑惑が生まれ、オーナーによって謹慎処分を言い渡される沢村。

    このままでは来期には、最悪クビにもなりかねない沢村は「自分は誰かにはめられたのでは」と、疑惑を抱き、自らの手で告発文を送った犯人を見つけ出そうとするのだが…。

    第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
    オーソドックスなハード・ボイルド、だそうな。


    モチーフは、あの球団のことで、あの監督のことで、あのオーナーのことなんだろうけど、結構辛辣。

    ミステリーとしては、先が読めてしまったというか…。
    ハード・ボイルド、だから別にいいのか。

    旧式のトレーニングを押し付けるコーチの言うことを「はいはい」と聞き流し、チームメイトを見下したような態度の、主人公の沢村が、あんまり好きになれなかった。

    むしろ、先に入団しているのに、先輩扱いされない塩崎に同情してしまった…。

    彼女らしき女性のことも、いつの間にそんな仲になっていたのか…。
    最初じらされた意味は…何だったんだろう?

    最後の試合のシーンも、いくら身体を鍛えてる野球選手といっても、あんな目に遭って、ここまで投げられるかいな…とか。

    台詞も何だか、いまひとつ。
    ハード・ボイルド故なのかな?

    前半の方は結構面白いかなと思ったけど、中盤ちょっとだらけて、後半無理矢理盛り上げた感じがしてしまった。

    これ読んで、子供の頃好きだった、西村京太郎の『消えた巨人軍』を思い出させてもらったのは、有難かったけど。
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