スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『先生と僕』坂木司

    先生と僕
    先生と僕
    坂木 司 2007/12/25発行 双葉社 P.239 ¥1,470
    ★★★★
    「本の中では、犯罪にも理由やロマンがある。正義を守る人もいれば、スケールの大きな悪をもくろむ犯人もいる。なのに現実は、お金お金お金。そればっかり。殺人にも理由がなくて、被害者だって殺され損だと思わない?どうせ殺されるなら、ものすごい愛や憎しみをぶつけられた方が、生きてるって感じがするよね」

    大学に入って初めてできた友達に誘われるままに「推理小説研究会」に入部する破目に陥った、想像力が逞し過ぎるが故に、人が殺される小説は怖くて読めない、伊藤二葉。
    押しにはとことん弱い、受け身の18歳。

    一人暮らしを始めた東京で、「怪しい人物に声をかけられたら目を見ずにダッシュで逃げること」という田舎のばあちゃんの言いつけを忠実に守ろうとする、流されるままに生きる気弱で「イケてない」大学生。

    そんな小心者の二葉がスカウトされ、顔はジャニ系、頭脳明晰の中学生、瀬川隼人のかなり「オイシイ」家庭教師を引き受けることになったものの、推理小説マニアの隼人は身近で起こる「小さな事件」に首を突っ込みたがり、二葉の唯一の特技を生かして二人で次々と謎を解いていくことに……。

    二人が入った本屋さんで、女子高生たちの万引きを未然に防いだ隼人。
    そんな正義感溢れる(というわけでもないけど)隼人の目に留まったのは、若い女性をターゲットに絞った雑誌の特定のページに貼られた電話番号が書かれた付箋。
    訝しがる隼人が付箋の番号に電話をかけてみると…『先生と僕』

    他、カラオケBOXで忽然と姿を消した二人の女子高生の謎…『消えた歌声』

    友達からもらったタダ券で、区民プールに遊びに来た二人が気になったのは、区の職員らしき男の謎の行動…『逃げ水のいるプール』

    隼人から、あらゆる「詐欺」の手口を叩き込まれ、キャッチには人一倍敏感になっていた人の好い二葉が声を掛けられて思わず入ってしまった店は…『額縁の裏』

    最近飼い始めたハムスターのためにヒーターをネットで探していた隼人が目に留めたのは、掲示板での怪しい取り引き…『見えない盗品』の5編から成る連作短編ミステリ。

    「都会の猫は、推理好き。
    そして田舎のネズミは……?
    あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。(ホントに!?)
    大学生になった少し怖がり屋の僕は、ひょんなことからミステリー研究会に入る。同時に家庭教師のアルバイトを始めるが、その教え子は大のミステリー好きだった。身の回りで起きるちょっとした事件を二人で解決していくライトミステリー。」だ、そうで。


    遅まきながら、新年明けましておめでとうございます。
    本年も宜しくお願いいたしますm(_ _)m

    珍しく「食べ物」が焼き芋とクリームパンぐらいしか出てこずに、代わりに(多分)有名どころのミステリ本がてんこもり出てくる(読んだことないのばかりだけど)。

    ジャニ系中学生、「イケてる」ことを充分自覚してる都会っ子の隼人と、田舎から出てきたばかりの「イケてない」大学生二葉の男二人のコンビは、「ひきこもり探偵シリーズ」や「切れない糸」のようでもあり(この二人の関係は中学生と大学生なだけに、全く怪しくはないけど)、やっぱり坂木さんのは男の人(子)が主人公の方が俄然面白いなと。

    「犯罪はエレガントであるべきだ」という持論から、「馬鹿な犯罪」を見るのが嫌だという理由で、様々な「謎」に首を突っ込みたがる隼人の世渡り上手な処世術はなかなか(特に年上の女性に対しての?)で、こんな中学生に見つめられたら私も「ぽっ」となってしまいそうな。

    隼人の世間を分かりきった「天使と悪魔」的な二面性もなかなかよろしくて、それとは対照的に人を信じるお人好しの二葉とのコンビ(人が殺されるミステリが苦手なのは、もしかして坂木さん自身もそうだったりするのかな)は、続編もありかなと。

    二人が入ったマンガ喫茶で、二葉が隼人に薦めてた「人情野球マンガ」というのがものすごく気になるんだけど…「ドカベン」か「野球狂の詩」あたりかな(これは古すぎ)?

    JUGEMテーマ:読書
    0

      『ホテルジューシー』坂木司

      ホテルジューシー
      ホテルジューシー
      坂木 司
      JUGEMテーマ:読書

      2007/9/30発行 角川書店 P.355 ¥1,470
      ★★★★★
      「正しい」ことはいいことだ。そう教えられてきた。だから正しさを守りたいし、他の人にも守ってもらいたいと思う。でも、それをしようとすると必ずどこかで嫌な顔をする人がいる。ていうことはつまり、私の方が間違っている?

       ねえ。私の「正しさ」は、間違ってるのかな?

      大家族の長女として育ち、物心ついた頃から下の子たちの面倒を見ることばかりに時間をとられていたせいで、自分のことはいつでも後回しにしてしまうという、働き者で面倒見が良くて、しっかり者で、「だらしない人間が大嫌い」という、少々融通の利かない女子大生、「ヒロちゃん」こと柿生浩美。

      同じ大学に通う親友の「サキちゃん」との卒業旅行の資金稼ぎの為、少しの空いた時間も無駄に過ごすことができない「ヒロちゃん」が夏休みに選んだのは、東京から遠く離れた「石垣島」のホテルでの住み込みのアルバイト。

      ところが、仕事にも慣れ「このままここに就職しても…」とまで、リゾート全開の石垣島でのバイトを気に入っていた「ヒロちゃん」は、皮肉にもその真面目な働きぶりをオーナーに買われ、人手の足りない那覇市内のC級ホテルに「派遣」されてしまうことに…。

      狭い路地裏の雑居ビルの5階から7階までが客室という、一風変わった『ホテルジューシー』で、いきなり一人きりのフロント業務、雑務全般を任されることになった、責任感の強すぎる「ヒロちゃん」。

      昼間と夜とではまるで別人、そして昼間は全く役立たずの、変わり者のオーナー代理や、室内清掃担当、かなりのご高齢なのに、元気で豪気な双子の姉妹「クメばあとセンばあ」。料理だけは石垣島のホテルより上と「ヒロちゃん」も絶賛の調理人「比嘉さん」。いかにもな沖縄体質のあたたかくて一見呑気な従業員達。

      そして次から次へとやってくる「ヒロちゃん」には理解不能な「お客様」たち。
      よせばいいのに、「正しいこと」が大好きで「おせっかい体質」の「ヒロちゃん」は、「お客様」のプライベートに踏み込んでしまい、業務を超えてあれこれ奔走することに……。

      「柿生浩美20歳。しっかり者ですが、それが何か?
      路地裏ホテルの名物は、がんばる女子と日常の謎!!
      職場は沖縄C級ホテル、冷暖房一応完備、掃除アバウト、朝食激うま、そして……
      注目の覆面作家がおくる、ひと夏の青春&ミステリ」だ、そう。


      去年発売された『シンデレラ・ティース』の姉妹版ということで、お友達の「サキちゃん」との電話のやり取りも出てきたりなんかして、そう言えばその頃「サキちゃん」の身に、そんなこともあったかなと(あんまり覚えてないけど)…。

      甘えたでべたべたの可愛らしいタイプの「サキちゃん」とは正反対の、アネゴ肌タイプの「ヒロちゃん」というイメージだったけど、これを読む限り、実はただの「わがまま」と思えなくもないし(全て自分の思い通りにならないと気が済まないというか…)、周囲にこんなタイプの人いたら、しんどいなと(こういう世話焼きタイプも必要なんだろうけど、とても「いい加減」で「だらしない」私は確実に叱られそうなので、ちょっと苦手かも)。

      まあ、正義感が強くておせっかいな「ヒロちゃん」が、みんなに「正しいこと」を押し付けようとして、勝手に右往左往して悩んだりしてるだけで、『ホテルジューシー』の常連客の「子供を失くした」おじいちゃんも、『越境者』の典型的なギャル二人も、『等価交換』の骨董品屋のおじさんも、『嵐の中の旅人たち』の非日常のスリルを求めて危険な旅を続ける若者も、『トモダチ・プライス』の夢を叶えに沖縄にやってきた女性も、『≠(同じじゃない)』の人前で平気でべたべたする仲の良すぎる夫妻も、お客さんには、お客さんの事情がきちんとあって、それぞれにそれなりに「正しく」なくても、当たり前にちゃんと生きているのに(それぞれの話は、結構ほろりとさせられるのもあって、なかなかなんだけど)…頭の固い、若すぎる「ヒロちゃん」のあまりの経験不足というか、自意識過剰が鼻につくというか、読んでいて結構「イラっ」としてしまった。

      なので、最後のオーナー代理の台詞にガツンとやられてしまうところは、ちょっと胸がすっとしたかも。

      そして、その後に続く台詞「いなくてもなんとかなるけど、いたらもっと楽しい。…」というのには、世の中きっと、みんなそんなもんでいいんじゃないかなと(自分は特別な人間だとか考えて、驕ったり、何もかも背負い込んだりしないで、もっと軽く生きられれば楽なんじゃないのかなと、「適当」という言葉と高田純次さんが大好きな私は、そう思う)。

      沖縄にはうんとこさ若い頃に一回行ったきりだけど、この本を読むと当時を思い出して、ものすごく沖縄に行きたくなってしまった…ぐらい、沖縄、沖縄した物語ではあるし、沖縄料理も食べたいし、「スパム缶」も食べてみたいし(て、この前スーパーで見つけたら、意外と高かったので驚いた)、「クメばあ」の作る「指ハブ」も欲しいし。

      ただ、坂木さんの、女性が主人公の物語は、クセのある男性が主人公のこれまでのに比べると若干面白みがないかも…と、思えてしまう(『シンデレラ・ティース』には、大好きな鳥井さんっぽいのがいたのでまだ良かったのに…)。

      まあ、ただ単に「ひきこもり探偵」シリーズが、好きすぎるからそう思えてしまうのかもだけど。
      絶対あのシリーズの続編が読みたいし。

      0

        『ワーキング・ホリデー』坂木司

        ワーキング・ホリデー
        ワーキング・ホリデー
        坂木 司 2007/6/30発行 文藝春秋 P.285 ¥1,550
        ★★★★
         俺がまだヤンキーになりたての頃、朝帰りをするたびに親は俺のことをひどく叱った。帰る時間が数時間ずれただけのことで何故そこまで怒られなきゃならないんだと思っていたけど、今やっとその気持ちがわかった。
         今何をしているのか。誰かにひどいめにあわされてはいないか。進のことを思うと、俺の胸はぎゅうぎゅう痛んでつぶれそうになる。
        (こりゃあ、怒るのも当然だ)
         ていうか怒られて幸せだったんだ。

        ホストクラブ『クラブ・ジャスミン』で接客中のヤマトを訪ねてやってきたのは、見ず知らずの小学5生の男の子、進。

        いきなり現れ「お父さん」と呼ばれても、身に覚えがないとつっぱねるヤマトに、進が告げた母親の名には確かに記憶が…。

        そんなこんなで夏休みの間、ヤマトが面倒を見ることになった、進は小学生らしからぬ小姑ぶりを存分に発揮して、逆にヤマトが面倒を見られる破目に。

        そして客とのいざこざから、ホストクラブを解雇されざるを得なくなったヤマトに、店のオーナー、ジャスミンが新しい就職先として紹介したのは、新興の宅配サービス「ハニービー・エクスプレス」、通称「ハチさん便」。

        マンションも移り、心機一転張り切るヤマトを待ち受けていたのは、エコロジーでセーフティーなハニービー・エクスプレスの新型車「ハニービー・キャリー」でのきつい厳しい集配業務。

        こうして、ホストの頃の癖が抜けきらない、元ヤン、顔はそこそこ男前、血気盛んなヤマトと、ヤマトを父親として認めるかどうか思案中の進の夏が始まったのだが……。

        「開けてみなくちゃわからない
        元ヤン・ホストが宅配便(特別仕様車)ドライバーに転身?
        血気さかんな若者と所帯じみた小学生
        親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物、ハート・ウォーミングな物語」だ、そうで。


        相変わらず、坂木さんらしく悪人は一切出てこず、ほんっとに善人ばっかりで…(まあ、こんなせちがらいご時世なので、坂木さんの作品にはそれを求めてもいるんだけど、にしても、みんな良い人たち過ぎる〜)。

        宅配先でのお客さんとの触れ合いや、ちょっとした事件やなんかがあって、ヤマトの父親としての自覚がどんどん出てくる姿は微笑ましいし、宅配業の裏事情というか、本音というのも書かれてあってなかなか面白い。

        そして相変わらず、脇役陣が魅力的で、ホスト仲間の雪夜さんも、オーナーのオカマのジャスミンさん(ドラマ化されたら、絶対IKKOさんにやってもらいたい)も、みんなみんなとても好きになってしまう。

        もちろん、片付け上手(家にも来てもらって、仕切ってもらいたいぐらい)で料理上手な、少々こまっしゃくれた息子の進君のキャラはピカ一で、またまた真似して作りたい料理なんかも盛りだくさん出てきたりなんかもするし。

        しかも配送先に、私の大好きなあの人物(ひきこもり探偵シリーズの名脇役)の名前があったりなんかして、ちょっと嬉しかったし。

        に、しても、どんな風に育てたら、進君みたいにできた子になるのか…そしてこれからどんな少年になっていくのか、これまた続編を読みたくなるような、このくそ暑い夏にぴったりな、清涼感溢れる物語、かな。

        0

          『切れない糸』坂木司

          切れない糸
          切れない糸
          坂木 司 2005年 東京創元社 P.365
          ★★★★
          そう、「今」は続かない。
          それは親父が死んだことによって、俺が唯一学んだことだ。
          終わらないことはないし、いなくならない人はいない。でも、だからっていつ訪れるかわからない終わりを考えて、くよくよ暮らすのはまっぴらごめんだ。
          だから俺は、今を楽しもうと思う。今、起こっていること。今、目の前にいる人。それをきちんと味わっておけば、突然終わりが来ても後悔せずにすむかもしれない。

          商店街によくある、町のクリーニング屋「アライクリーニング」を、父親の死後、急遽継ぐことになった、この家の長男、和也。

          大学卒業を間近に控え、まだ就職先の決まっていなかった和也は、和也が生まれる前からこの店で父親の片腕として働いていた、ベテラン職人「シゲさん」から発破をかけられ、沈みきった母親を見兼ね、その場の雰囲気で、ついつい「俺がやる」と、口走ってしまう。

          そうして、父親の葬儀が終わった後も、しばらくシャッターが下ろされたままだった「アライクリーニング」は、再びボイラーが命を吹き返し、和也という新人を加え、新たなスタートをきることに。

          父親の代わりを果たすべく、ださい原チャリにまたがり、近所のお得意先へと御用聞きにまわり、どこに行っても、父親と比較されることが少々面白くない和也は、母親からの言いつけ通り、汚れ物を受け取る際、隅々までチェックをしていたにも拘らず、お得意先の主人から、仕上がった洗濯物を突き返されてしまう。

          次にその客と出会ったのは、スーパーの惣菜売場。
          あまりにも不器用にパックに惣菜を詰め込む男を見兼ね、最初は無視を決め込んでいた和也が、思わず声をかけてしまったことから、「妻が最近働き始めて…」と、困り果てる男に何かと頼られるようになり…『グッドバイから始めよう』

          同じ町内に住む同級生の母親から、一人暮らしを始めてから実家に寄り付かなくなってしまった娘のマンションへ、御用聞きがてら、様子を見に行ってほしいと頼まれた和也。
          母親同士が仲が良いこともあり、和也がしぶしぶ訪ねると、そこには、黒髪をばっさり切り、茶髪にし、眉を整えた、大学時代とは様子の異なる彼女の姿が…『東京、東京』

          比較的新しい顧客の独身の中年男からの預かり品は、何故か女物の派手な服ばかり。
          お客のプライバシーには立ち入らないはずの、母親やパートのおばさんたちでさえも、さすがにこの男の商売には興味しんしんで…『秋祭りの夜』

          普段は比較的平和なこの町内でも、年末だけは放火や窃盗などの犯罪が増えるため、持ち回りで「火の用心」の夜回りをすることに。
          先に「夜回り」を終えた何人かから、女の幽霊を見たと聞かされる和也。
          商店街の喫茶店でバイトをしている友人、沢田を誘い、夜回りをする和也たちの前に現れた女性は、和也たちに礼儀正しくお辞儀をし、消えてしまうのだが…『商店街の歳末』

          「失敗を重ねながら、謎を解決するたびに成長する和也。さわやかな余韻を残す青春ミステリの決定版。『青空の卵』3部作で絶賛をあびた著者待望の新シリーズ開幕!」だ、そう。
          新シリーズ?なら、これほど嬉しいことはない…。


          なるほど、クリーニング屋さんとは、こんなに奥が深かったのか…と、感心させられてしまった。
          (クリーニング屋さんの腕を競う、「染み抜きコンテスト」みたいなののニュースを以前に見たことがあって、その時もすごく感心したけど…資格もあるとは知らなかった。)

          確かに、出される衣類を見れば、その家の家族構成や、どんな仕事をしているとか、そういった情報は、知り得る職業なんだなぁと、何か、これまで何も思わなかったことが、不思議に思えてしまった(最近は、コート類以外は、専ら「ホームクリーニング剤」で洗ってしまっているので、あまりお世話になってないけど)。

          で、やっぱり坂木さんらしく(?)、和也が解けない謎を持ちかけるのは、「魔法の言葉」を唱えるだけで、謎を解いてしまうという、和也の同級生の男友達、喫茶店でアルバイトをしている料理上手の「沢田」で、この二人の関係も何だか微妙で。

          「沢田」の一言で、しばし凍りついてしまった。
          こんなこと、好きな人から言われてみたいというか…。

          同級生の女の子が出てきたときは、「お、これは…」と思ったけど、そっちには行かないところが何とも…。

          何だか宮部さんばりに、お年を召した方を描くのが上手だなぁと言うか、私が子供の頃には、どこの町内もそんな結びつきがあったなぁと…そこに懐かしさや、優しさを感じてしまう。

          昔はさぞ男前だったであろう「シゲさん」の存在は、「ひきこもり探偵シリーズ」の栄三郎さんとダブってしまうけど…。

          他の友達がみんな就職する中、家業を継ぐことになった和也の、なんとなく「くさる」気持ちは、すごく良く分かる気がした。
          それに対する「沢田」の言葉もまた、すごく良くて。

          やっぱり、また癒されてしまった。
          シリーズ化されて、ずっと続けばいいなと思う。
          また、見守り続けたい人が出来たことが、本当に嬉しかったりするので。

          ここに出てくる映画は殆ど知ってるものばかりで…それも懐かしく。

          解説のところに、ムーミン谷の話が出てきたけど、そう言われれば、本当にこの二人は、ムーミンとスナフキンのよう。
          スナフキン好きとしては、やっぱり「沢田」のキャラに惹かれたりする。

          なので、この先続きがあっても「沢田」に、彼女ができなければ良いなと思ってしまう。
          あ、それはないか…。

          0

            『動物園の鳥』坂木司

            動物園の鳥
            動物園の鳥
            坂木 司 2006年 創元推理文庫 P.265
            ★★★★★
            世界はたった一つの考えで動いているわけはなく、いつも多面的で複雑だ。物事の片面だけを見て断罪する人の目には、ひきこもりもホームレスも野良猫も、同じように良くないものとして映るのだろう。
             言葉は、通じない。
             だとしたら、一体僕らはどうしたら理解し合うことが出来るのだろうか。

            外資系の保険会社に勤めるごく普通のサラリーマン「僕」坂木には、子供の心と大人の頭脳を持ち合わせた、ひきこもり気味の友人がいる。

            自宅でコンピュータ・プログラマーをしている、人間嫌いで外出嫌いの友人、鳥井を何とか外に連れ出そうとしているうちに、坂木たちは事件に巻き込まれ、頭脳明晰な鳥井の冷静な推理力と判断力で、次々に事件を解決してからは、二人の元に、他人の相談事が持ち込まれるように…。

            バレンタインデーが近づいたある冬の日、坂木のお客様であり、唯一鳥井を「しんちゃん」と呼ぶことのできる年上の友人でもある栄三郎さんが、古くからの友人を連れて、鳥井の部屋を訪れた。

            動物園でボランティアをしているという、その友人の相談事とは、ボランティア仲間の心優しき女の子が近頃気に病んでいる、傷つけられた野良猫たち、の犯人探し。

            早速、人気のない平日の動物園へ出向き、事のあらましを聞き、さっさと帰ろうとする鳥井と離れて歩く坂木に声を掛けてきたのは、坂木の人生において、唯一存在を消したいとまで考えた、思い出したくもない人物…。

            次に、その人物と会ってしまったときのために、友人の警察官、滝川に自分たちの過去を打ち明け、援護を頼む坂木。

            そして再び真相を確かめるために動物園を訪れた彼らの前に、一匹の様子のおかしな猫が現れ……。

            「一度傷ついた翼を再び広げる勇気。その姿の美しさを僕は誰よりも知っているのだから
            ひきこもり探偵シリーズ完結編 文庫版特別付録付き」


            最初は、猫が虐められるなんて…と、このシリーズにしては、気が進まずに読んだけど、後半からの展開は、涙が次から次溢れてきて困ってしまった…。

            この人達にも、そんな心の傷があったのかと驚くことばかりで。

            「人間の優しく強い部分を見ると、我知らず涙がこぼれてしまうのだ。まだ信じられる。まだ、人はこんなにも美しいのだと思うことで、僕は救われているのかもしれない。」という坂木の、涙脆くなった理由も良く分かったし、私も人の優しさに触れると、すぐに「うるうる」してしまうのは、こういうことなのかと納得。

            「世の中には言葉の通じない人間がいる」
            これはもう、致し方ない真実。
            そういう人とはなるべく接触しないように生きていきたいけど…そういう人に対しても、きちんと話し合いをする鳥井たちを尊敬してしまう。

            栄三郎さんの「責任」の話もすごく深くて、どこかで講演会でも開いてもらいたいぐらい。

            「嫌われてもいいわ。だって、好きじゃない人に嫌われても私、へっちゃらだもの。」という、滝川の妹、美月ちゃんの台詞は、大人になると、そうは思っていてもなかなか言えなくなるかも。

            坂木が、鳥井との真の関係を認めてしまったとき、二人の関係がどうなっていくのか…大人になるって、そういうことなのかな…。

            大人だって、弱いし、寂しいし、一人で膝を抱えて泣くこともあるし…自分一人だけでは絶対に生きて行けないこと分かり過ぎてて…、だから時には誰かに依存することを、自分自身にも許してあげよう、と思ってしまう。

            『青空の卵』『子羊の巣』に続く、ひきこもり探偵シリーズの完結編…なんだけど(特別付録もついてて嬉しかったけど)、読み終わって、ものすごい喪失感に襲われてしまった(おおげさでなく)。

            本自体は、いつでも読めるし、読めばこの人たちに会えるけど…これから先もずっと、一緒に居たいので、できれば続編もあったらいいなぁ。

            このシリーズを読むきっかけとなったブログ『黒夜行』の通りすがりさんには、めちゃくちゃ感謝してしまう。
            今年はこれまでになく仕事で辛いことが沢山あったけど(やっぱり大殺界のせいかも…)、このシリーズのおかげで、束の間ものすごく癒されたので。

            0

              『シンデレラ・ティース』坂木司

              シンデレラ・ティース
              シンデレラ・ティース
              坂木 司 2006年 光文社 P.278
              ★★★★
              私は考える。特に希望の職種もなかった私は、優しい人の多い職場ならどこでもいいと思っていた。いつも受け身で、受け身の心地よさにどっぷりと浸かっていた私。でもそんな人生にも、選択をせまられる時期は必ずやってくる。
              来年、そしてさ来年の夏、私は一体どんな仕事を目指しているのだろう。

              大学二年生の咲子は、親友のヒロちゃんの提案で、来年のヨーロッパ旅行に向けて、資金を今のうちから貯めておこうと、この夏休みを利用してのバイト探しを始めた。

              そして「歯医者なんて大っ嫌いなんだから。」と、子供の頃の悪夢のような恐怖体験以来、歯医者嫌いを公言してきた咲子が、母の勧め(企み)で働くことになったのは、皮肉にも、叔父が勤める「品川デンタルクリニック」。

              クリニックのメンバーは、大らかで口の悪い院長先生に、二人の優秀なドクター、それに三人の歯科衛生士と、ベテラン事務員が一人。
              そしてオタクな歯科技工士。

              患者さんを「お客様」、診察券を「メンバーズカード」と呼び、徹底したサービスを心掛ける、一風変わったお洒落な雰囲気の「品川デンタルクリニック」で、咲子が受付のアルバイトを始めて三日目に起こった、小さな事件。

              乱暴にクリニックのドアを開け、若いサラリーマンらしき男が怒鳴り込んできた。
              男は、このクリニックに治療に通う女性の恋人らしいのだが…『シンデレラ・ティース』

              院長の思いつきから、「第二のカルテ」作りを任された咲子は、初診のお客様の、予約電話とクリニックに現れた本人とのあまりのギャップに戸惑いを隠せない。
              何とか「第二のカルテ」作成の為に、男との会話を試みる咲子は、男からきっぱりと拒絶されてしまい…『ファントムvs.ファントム』

              おつかいに出掛けた先で、通り雨に遭った咲子は、雨宿りした軒先で、近くの会社に勤めるサラリーマンに声を掛けられ、ついつい、クリニックの宣伝をしてしまうことに。
              数日後、歯の治療に現れた男は、どうやら咲子に興味があるようで…『オランダ人のお買い物』

              馴染みのお客様であるらしい、やたらと歯科用語に詳しいやり手のキャリアウーマン風の女性から、矢継ぎ早に詰問されてしまった咲子。
              そして会話を拒まれたと感じ、あせった咲子の、不用意な一言が、彼女を怒らせてしまうことに…『遊園地のお姫様』

              予約の時間に必ず遅れてやってくる、少々困ったお客様。
              「仕事が忙しくて…」と言い訳を繰り返すサラリーマンの、言動が何やらちぐはぐなことに気付いた咲子は、男と同じ時間に並んで検診を受ける決心をする…『フレッチャーさんからの伝言』

              「個性豊かなクリニックのスタッフと、訪れる患者さんがそれぞれに抱えている、小さいけれど大切な秘密。
              都心のオフィス・ビルの一室で、サキの忘れられない夏がはじまる!
              注目の新鋭・坂木司による、ひと夏の物語。」だ、そう。


              「ひきこもり探偵シリーズ」以外の坂木さんの作品は初めてなので、最初はおそるおそるページをめくってしまった(「ひきこもり探偵シリーズ」があまりに好きすぎて、何となくイメージが壊れてしまったら嫌だなぁと思いつつ)。

              で、安心した。
              やっぱり、相変わらず優しい優しい人たちと、絶対食べたくなってしまう、あまりにも美味しそうなみんなのお昼ご飯や、休憩時間のおやつなどの食べ物などなど。

              おまけに、なーんだ、鳥井がこんなとこにもいたのか…と、思えるようなキャラクターの人物のお陰で(もちろん全然別人なんだけど、雰囲気とかが似ているような)。

              そしてすっかり、この人物にやられてしまった…惚れてしまった。
              こんな風にさり気なく、相手を気遣うことができる男の人は、なかなかいないと思う。
              でも、ちょこっと不器用でぶっきらぼうで…。

              まるで咲子になってしまったかのように、一緒にドキドキして、一緒に心を痛めてしまった。

              短いひと夏の物語だけど、咲子の成長著しく…て、ここまで歯医者さんに恐怖感抱いてる人もいるんだなぁと驚いた。
              確かに、あの「キュイィィィーン」の音は心臓に悪いけど…。

              沖縄にアルバイトに行った、咲子の親友のヒロちゃんのひと夏の物語も、そう遠くない未来に発売されるみたいなので、そちらも楽しみ(そこにも鳥井みたいなキャラがいてくれれば嬉しいんだけど…)。

              に、しても、咲子は最後にこのクリニックで歯を診てもらってたけど、勇気があるなぁと感心してしまう。
              私なら、歯医者さんの診察台でさらす大口開けたまぬけ面、好きな人には絶対見られたくないような…。

              まあ、それ以前に、男前の歯医者さんがいるクリニックには、まず行かないかな。
              0

                『仔羊の巣』坂木司

                仔羊の巣
                仔羊の巣
                坂木 司 仔羊の巣 2006年 創元社推理文庫 P.306
                ★★★★★
                人に優しく。ただそれだけのこと。それだけのことなのに、どうしてできないんだろう。僕だって、優しくできなかった人がたくさんいる。優しくして優しくされたい。円を描くように、水が地球を循環するように、そうなれたらいいのに。

                外資系の保険会社に勤める「僕」こと坂木には、ひきこもりの友人がいる。
                家族と離れ、一人暮らしをしている友人、鳥井を外の世界へ連れ出すため、坂木は足しげく彼の元を訪れる。

                異常に密着した生活を送る二人の関係は、傍から見れば誤解を招くようで、そのことが今回の一連の事件の発端となり…。

                坂木の勤める保険会社の同期入社で、会えば軽くお茶を飲んだりする付き合いの同僚の二人、吉成と佐久間さん。
                ある日、吉成から「佐久間さんが保険のおばちゃんになろうとしている」と相談を持ちかけられ、佐久間さんをストーカーのように見張ることになった坂木。

                夏風邪をこじらせて寝込んでしまった鳥井の看病もしつつ、どうやら彼女に好意を抱いているらしい吉成のために、坂木は一人で佐久間さんの謎の行動を解き明かそうとするのだが…『野生のチェシャ・キャット』

                坂木のお客様でもあり、二人の共通の友人でもある、栄三郎に呼び出され、鳥井にとっては、八ヶ月ぶりとなる電車で出かけることになった二人と、もう一人の友人の塚田君。

                直前になってぐずる鳥井を何とか連れ出し、塚田君の知り合いの、親切な駅員、下島に、「名探偵」と紹介されてしまったことから、後日、下島から、毎日のようにホームに1時間も立ち尽くすだけの、奇妙な少年のことを調べて欲しいと頼まれ、「珍しい駅弁」につられ、モニターで監視することになった鳥井と坂木。

                少年はゴム風船を手に、ホームの一番前から、身を乗り出そうとしているようで…『銀河鉄道を待ちながら』

                近頃、何故だか女の子たちの悪意に満ちた視線に晒されていると感じる坂木。
                通りすがりの女子高生たちに暴言を吐かれ、駅のエスカレーターでも、街中でも、何故か女の子たちから攻撃されているようで…。

                とどめに、ワインボトルで背後から襲われ、捨て台詞を残して逃げられてしまう。
                今度やられた時には、こう言えばいいと、鳥井から謎の呪文のような言葉を教えられ、坂木がそれを唱えると…『カキの中のサンタクロース』
                の3つの連作集。

                「ひきこもり探偵、外出す
                青空の卵』に続くシリーズ第二作
                物語は続く。今、読まれるべき小説である。――有栖川有栖(解説より)」


                この物語には、悪人は出てこない。
                みんな本当は優しくて、本当に優しくて…なので、ものすごく癒される。

                出てくるみんながそれぞれに繋がって、大きな輪になっていくのが、見ていて楽しい。

                今回は、昔かたぎの職人、江戸っ子の栄三郎が大活躍するのも何だか嬉しい。
                鳥井の扱いも手馴れたもので…さすが、年の功。
                『銀河鉄道を待ちながら』の、中学生の利明君が、栄三郎の家に入り浸る気持ち、すごく良くわかる。
                ちゃんと叱ってくれて、ましてや「ゲンコツ」なんて…最近してくれる大人、いてなさそうで。

                二人の友人、警察官の滝本が坂木に言ったように「突き放す」こと、できる日が来るのかな。
                でも、それはそれで淋しいから、完結編の『動物園の鳥』は、読みたいような、読みたくないような。
                この二人と、ここに出てくるみんなと、最後になってしまうのは、坂木と同じように、私にとっても辛いかも。

                今回出てきた秋田の銘菓?山葡萄の汁で作ったという『さなづら』に、ものすごくそそられてしまった。
                鳥井の作るハヤシライスも、牡蠣づくしの料理も、食べてみたい。

                表紙の羊さんも、ハイジの「ユキちゃん」みたいで、可愛くて…。
                0

                  『青空の卵』坂木司

                  青空の卵
                  青空の卵
                  坂木 司 2006年 創元推理文庫
                  ★★★★
                  何が正しいのか、何がその人のためになるのかは、まだわからない。ただ一つ言えることは、人は、生まれた瞬間から誰かの喜びになることができるということだ。

                  外資系の保険会社に勤める「僕」こと坂木には、ひきこもりの友人がいる。
                  自宅でプログラマーをしている彼、鳥井を外の世界へ連れ出すため、「僕」は足しげく彼のマンションに足を運ぶのだが、その目的は、玄人はだしの鳥井の作る料理をごちそうになることにもあった。

                  ただ一人の友人である「僕」のことを神様のようにあがめる鳥井は、「僕」が辛い目に遭ったり、悲しんでたりする事が耐えられない。
                  「僕」の憂いを晴らすため、鳥井は「僕」が持ち込む数々の問題を解決しようと、苦手なはずの場所へも出かけ…。

                  最近、鳥井の自宅付近で頻出している、複数の男性を狙ったストーカー事件。
                  襲われた男性達は、犯人の女性が最後にはき捨てる台詞に震え上がるという。
                  鳥井の家からの帰り道、「僕」があたりをうかがいながら歩いていると突然女性が現れて…『夏の終わりの三重奏』

                  通勤途中で「僕」が声をかけたのは、人混みの中、ぽっかり開いた空間にいた「白い杖」をつく美青年。
                  二度目にその青年を見かけたときには、何となく様子が気になり、彼の家までそっと見届けることにした「僕」は、もう一人、彼を尾行する人物がいることに気づく。悪意は感じられないようだが…『秋の足音』

                  ひょんなことから「僕」と鳥井が知り合いになった歌舞伎の女形、石川助六は、差出人のないファンからの変わった贈り物に、頭を悩ませていた。
                  変な贈り物のあとに、必ず届けられる「手紙」の真意も測りかねるという。
                  プレゼントは、次から次へと届けられ、ついにはビンに入れられた、何やら赤黒い液体まで届き…『冬の贈りもの』

                  街角の同じ場所に立ちつくす男の子を、そのまま放っておくことができず思わず声をかけた「僕」。
                  警察官の姿に怯え、自分の名前以外、口を開かない少年は、誰かを探しているらしいのだが…『春の子供』

                  の、4つの中編と、「僕」と鳥井が二人して、新しくオープンした小料理屋へ足を運び、ちょっと嬉しい話が聞ける…『初夏のひよこ』の5つから成る中編集。


                  自分では「要領が悪くて、取り得のない凡人」だと思っている「僕」は、感受性が豊かで、人当たりが良くて、誰にでも親切で、だから、ついつい事件に首をつっこんでしまう。
                  「僕」が泣く(しょっちゅう泣く、すぐに泣く)と、それに連動して泣きながら、「僕」のことを心配する鳥井を、とても可愛いと思ってしまった。
                  それはまるで、子供が親を心配するような目で、いや、親が子供を?

                  誰よりも相手の幸せを願う二人の関係は…友達以上であり、恋人のようでもあり…。
                  お互いがお互いを、自分よりも大切な人として、認め合っている関係。

                  何とか外の世界とのつながりを持たせようとしている坂木だけど、実際に事件を通して色んな人たちが、鳥井と親しく接するのを見て、やきもちを焼いたり、不安になったり…複雑だ。
                  まあ、外資系の保険会社を就職先に選んだ理由も、なかなかすごいんだけど。

                  ところどころで、鳥井がひきこもりになった理由とか、過去の生い立ちとかが語られて、『春の子供』では、父親との対面まで果たしてしまい、坂木の思惑通り、少しずつ鳥井は外の世界へ足を踏み出そうとしている。
                  続編『子羊の巣』『動物園の鳥』も出ていて、三作目で完結するらしいけど、これは是非見届けなければ…と思った。

                  事件、の種類がすごく人間的なものというか、優しいものというか…。解決してみれば、坂木が涙を零すのも分かる。
                  障害者に対する世間の目とか、ジェンダーとか、そういった社会的なテーマも孕んでいて、読んでいてとても深いなと感心した。

                  事件の謎解き云々より(謎解きは鳥井がほんの少しの情報から、どんどんやっていってしまうから)この二人の関係と、周囲の人たち(同級生で、警察官の滝本と、その後輩の小宮)のキャラや、出てくる料理なんかに、すごく興味をそそられた。

                  鳥井が理由あってネットでお取り寄せする、全国の銘菓に「京都の八つ橋」(生じゃない方)も出てきたことだし、何だかとても満足、満足(京都人なので)。

                  ちなみに、私は名古屋の銘菓「縁(ゆかり)」ちゃんがとても好き。


                  0

                    1

                    calendar

                    S M T W T F S
                          1
                    2345678
                    9101112131415
                    16171819202122
                    23242526272829
                    3031     
                    << July 2017 >>

                    読書メーター

                    uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

                    新刊チェック

                    selected entries

                    categories

                    archives

                    recent comment

                    • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
                      uririn
                    • 『痺れる』沼田まほかる
                      uririn
                    • 『絶望ノート』歌野晶午
                      uririn
                    • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
                      いちれん
                    • 『痺れる』沼田まほかる
                      くり
                    • 『絶望ノート』歌野晶午
                      智広
                    • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
                      uririn
                    • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
                      苗坊
                    • 『永遠の0』百田尚樹
                      uririn
                    • 『永遠の0』百田尚樹
                      苗坊

                    recent trackback

                    recommend

                    recommend

                    recommend

                    recommend

                    recommend

                    recommend

                    悪人
                    悪人 (JUGEMレビュー »)
                    吉田 修一
                    読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

                    recommend

                    しずく
                    しずく (JUGEMレビュー »)
                    西 加奈子
                    サイン本買っちゃった。

                    recommend

                    recommend

                    たぶん最後の御挨拶
                    たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
                    東野 圭吾
                    猫なんです…。

                    recommend

                    recommend

                    recommend

                    ねこの肉球 完全版
                    ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
                    荒川 千尋,板東 寛司
                    たまらん。

                    recommend

                    ニャ夢ウェイ
                    ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
                    松尾 スズキ, 河井 克夫
                    たまらん…

                    recommend

                    recommend

                    僕たちの戦争
                    僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
                    荻原 浩
                    とにかくお薦め。

                    recommend

                    出口のない海
                    出口のない海 (JUGEMレビュー »)
                    横山 秀夫
                    たくさんの人に読んでほしい…

                    links

                    profile

                    search this site.

                    others

                    mobile

                    qrcode

                    powered

                    みんなのブログポータル JUGEM

                    使用素材のHP

                    Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

                    PR