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    『肩ごしの恋人』唯川恵

    肩ごしの恋人
    肩ごしの恋人
    唯川 恵 2004年 集英社文庫
    ★★★★★
    結婚しているくせに、と小さく呟いてから、あまりにも常識的なセリフを思い浮かべた自分に笑いたくなった。それがどうだというのだ。そんなことが男と女の足枷になるのなら、世の中はシンプル過ぎて退屈この上ない。男と女は何がどうなるかわからない。わからないから面白い。だから性懲りもなく繰り返す。

    女の武器を前面に押し出し、自分を磨くことや、着飾ることには労力を惜しまない、友達の恋人にも平気でちょっかいを出し「我慢なんて絶対しない」と言い放つ女、るり子。
    子供の頃から「お人好し」と言われ、いつも面倒なことを背負い込まされるたちの「男もセックスも好きだけど、男もセックスも信用しない」と言い放つ女、萌。

    るり子の3回目の結婚相手は、萌の元彼だ。
    2人は、5歳の頃からの腐れ縁で、お互いに相手のことをくそみそに言い合いながらも、27歳になった今でも、友達でいる。
    そして、るり子の結婚式で知り合った、るり子の元彼と、その日のうちにホテルへ直行する萌。どっちもどっちだ。

    そんな萌とるり子が、萌に拾われた、捨て犬のような家出少年と、何故か三人で一緒に暮らし始めることになる。
    結婚して間もなく、萌の元彼でもある、るり子の現夫の浮気が発覚し、るり子らしい理由から怒りがふつふつと沸きあがり「こんな男をつかまされたのは、萌のせいだ」と、萌のマンションに転がり込んできたのだ。

    そして3人の、きちんと役割分担された奇妙な共同生活が始まったのだが…。


    まるで、漫画か、2時間ドラマみたいな展開だった。
    るり子は典型的な「女からは嫌われる女」で、萌は萌で「仕事も恋も中途半端な女」。
    そして、絵に描いたような良く出来た美少年。
    書いてある台詞や、感情はリアルだけど、設定が…。

    正反対っぽい二人だけど、やってることや言ってることは同じような気がした。結局二人とも「我慢」とは無関係の、やりたいように生きている人というか…。

    るり子は「結婚」さえすれば、男から幸せを享受できると考え、そのために出会いの確率の高い、派遣の仕事を選び、次から次へと乗り換えていく。
    そして、3回目の離婚の後、現実を目の当たりにし、ぶちのめされる。
    けれど、あくまでも「幸せ」に対して、前向きでのーてんきで、読んでいても気持ちが良い。

    萌は、ひねくれているというか、自分を信じられなくて、相手にとことんのめりこむことが出来ずにいる。その気持ちも良くわかる。

    最後の萌の台詞は、結構的を得ている気がした。
    かなりきわどいことが、さらりと書いてあって面白いなーと思った。
    萌のセックスに対する考え方は、ものすごく共感できる。
    るり子が、周囲のカップルに思うことも、普段私もよく思っているし、自分でも「性格悪いなー」と思う。

    ただ、まだ27歳なのに、やけにばばくさい気がしてしまったんだけど…。
    30代でも良かったような…。
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