スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『四日間の奇蹟』浅倉卓弥

    四日間の奇蹟
    四日間の奇蹟
    浅倉 卓弥 2004年 宝島社文庫
    ★★★★★
    限りある生という、存在からして理不尽なもの。何故終わるためにそれは始まるのか。始まりと終わりに挟まれた時間の中で、己は何を為すべきか。あると信じた力さえ失われゆくかもしれないという不安の中で。

    ピアノの演奏が終わると、不揃いだが、心のこもった拍手が場内に響き渡る。
    ピアノを弾くのは、15歳の少女。
    サヴァン症候群…。
    少女は、脳に負った障害のため、言葉がうまく操れない。
    行動も、3つや4つの子と変わらない。
    けれど、少女は、ピアノで音楽を奏でるという才能に恵まれていた。

    そんな少女の親代わりを務める男。
    彼は、8年前のある事件のせいで、ピアノを弾かなくなってしまった、ピアニスト。
    二人は、数年前から、車でさまざまな施設を訪れ、少女のピアノを披露するという、慰問を続けていた。

    そして、今回慰問先として二人が車で向かったのは、山奥の、ある施設。
    そこでは、人々がまるで一つの大きな家族のように、寄り添って、助け合って生きていた。
    この施設に彼らを呼び寄せたのは、ここでみんなから「母親」のように慕われる女性。
    彼女にとって、男は、高校時代の思い出の人だった。
    そんな彼女の心を読み取るかのような少女の言動。
    普段人見知りで、男と男の母親にしか懐かない少女が、何故か彼女にはとても懐いてしまう。

    少女の演奏も無事終わり、この施設を去ろうとしていた二人は、この施設の人々や、この施設の持つ何かに惹かれ、彼女の勧めるまま、滞在を引き伸ばしてしまう。
    そして、その日、この地に留まったばかりに、ある事故に巻き込まれ、ある、特殊な状況が生まれ…。


    第1回「このミステリーがすごい!」の大賞作、というので、すごく期待して読んでしまったので、思ってたよりは…かな。
    ミステリー?
    それに、あまりにも「感涙の」とか「ベストセラー」とか言われすぎて。
    そうでなければ、もっと素直に、感動できたのかも。

    前半の、色々な説明や、施設で出迎える彼女の話のくどさに、ちょっと辟易としてしまう。
    ただ、後半の、事故が起こってからの展開は、結構良かったかも。
    彼女の話好きにも、まあ、納得。

    施設の人達が、夕日の中を一列に並んで、歩いている姿、は、何となく幻想的で美しいと思った。

    確かに、これは残酷なシチュエーションだと思ったし、私なら、やっぱり何もなく、死にたいと思うかも…。
    その辺の葛藤とか、そういうところは良かった。
    そして、こうなったことの意味も。

    解説にあるような「ある人気作家の先行作品」の感動には、やっぱり及ばないんだけど。あれは別物で、私の中では別格なので…。

    もしもピアノが弾けたなら…もっとこの作品堪能できたのかもしれないけど、私は全然その分野には疎いので、曲名は知ってても、どんな音楽なのかが分からなかったのが、きっといけなかったのかも。

    「月光」は、かろうじて「バイオハザード」で聞いたことあるぐらいなので…。

    0

      1

      calendar

      S M T W T F S
         1234
      567891011
      12131415161718
      19202122232425
      262728293031 
      << March 2017 >>

      読書メーター

      uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

      新刊チェック

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
        uririn
      • 『痺れる』沼田まほかる
        uririn
      • 『絶望ノート』歌野晶午
        uririn
      • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
        いちれん
      • 『痺れる』沼田まほかる
        くり
      • 『絶望ノート』歌野晶午
        智広
      • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
        uririn
      • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
        苗坊
      • 『永遠の0』百田尚樹
        uririn
      • 『永遠の0』百田尚樹
        苗坊

      recent trackback

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      悪人
      悪人 (JUGEMレビュー »)
      吉田 修一
      読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

      recommend

      しずく
      しずく (JUGEMレビュー »)
      西 加奈子
      サイン本買っちゃった。

      recommend

      recommend

      たぶん最後の御挨拶
      たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
      東野 圭吾
      猫なんです…。

      recommend

      recommend

      recommend

      ねこの肉球 完全版
      ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
      荒川 千尋,板東 寛司
      たまらん。

      recommend

      ニャ夢ウェイ
      ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
      松尾 スズキ, 河井 克夫
      たまらん…

      recommend

      recommend

      僕たちの戦争
      僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
      荻原 浩
      とにかくお薦め。

      recommend

      出口のない海
      出口のない海 (JUGEMレビュー »)
      横山 秀夫
      たくさんの人に読んでほしい…

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      みんなのブログポータル JUGEM

      使用素材のHP

      Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

      PR