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    『ドミノ』恩田陸

    ドミノ
    ドミノ
    恩田 陸 2004/1/25文庫化 角川文庫 P.376 ¥580
    ★★★★
    人生における偶然は、必然である――。

    過激派「まだらの紐」のメンバーが爆弾を仕掛けた真夏の東京駅に、たまたま居合わせることになってしまったのは、

    先輩から買出しを頼まれ、念願だった行列のできる店のケーキを手にして、意気揚々と会社に帰る途中の生命保険会社の熱血OL、優子。

    ネットで知り合った俳句仲間とオフ会を開くため、東京に出てきたものの待ち合わせ場所に迷ってしまった、筑波山麓で農業を営む吾妻俊策。

    待ち合わせ場所になかなかやって来ない俊策を手分けして探し始めた、俳句仲間で元警察OBの面々。

    母親に連れられ、ミュージカル「エミー」のオーディションを受けに来た小学生の麻里花。

    恋人との別れ話を円滑にすすめるために美人の従妹を伴ってやってきた青年実業家、正博。

    どう見ても素行の怪しい、青年実業家の恋人、国会中継オタクの佳代子。

    次期部長の座を巡って謎解きに挑む、大学のミステリ研究部の面々。

    公開映画のプロモーションに日本を訪れていたアメリカ人のホラー映画監督と、監督の大切なペットの「ダリオ」。

    そして、その他もろもろの登場人物たち……。

    東京駅でぶつかった二人の荷物が入れ違ってしまったことから、爆弾入りの「どらや」の紙袋を巡って、総勢27人+1匹もの登場人物が右往左往するスラップスティック・コメディ。

    「迫りくるタイムリミット もつれあう28のマトリクス
    必死の思いでかけまわる人々が入り乱れてぶつかりあって
    倒れ始めたドミノはもう、誰にも止められない!!
    抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作!」だ、そうで。


    恩田さんの本は、2年ほど前に『図書室の海』の一編目で挫折してしまった(全く理解できなくて)し、合わないと諦めてたけど、気を取り直して読んでみたら、これはめちゃくちゃ面白かった。

    最初の登場人物紹介(単行本のはイラスト付きらしくて、それもちょこっと見てみたい)のページでは、あまりの登場人物の多さに一瞬ひるんでしまったけど、読んだあとにもう一度見てみると、わずか2行ほどのコメントに込められた登場人物の特徴の、あまりの的確さに感心してしまったし、あー、こういう人だったなとすぐに浮かんでくるのがすごいなと、素直に感心…。

    これだけの登場人物なのに、それぞれの登場人物と物語が丁寧に書かれてて、その人たちが東京駅に向かう必然性もまた面白いなと(まさにタイトル通りの見事な「ドミノ」倒し的展開で)。

    特に、保険会社の主催のミュージカル「エミー」の子役のオーディションの場面は、『ガラスの仮面』のマヤちゃんが乗り移ったかのような迫真の(て、理由はちゃんとあるんだけど)演技が凄くて、ちょっと感動してしまったし(ライバルの子の母親は、「ここまでやるか」だけど、実際にはこんなことぐらいやってそうだし)。

    その後の子供たちの活躍も、全ての繋がりの上手さにすっかり参ってしまった。

    一億円の契約に奔走する保険会社の女子社員たちの意外(?)な過去と、活躍ぶりにも拍手喝采だし(その辺りはまさに抱腹絶倒だし)。

    そして何より読んでて一番気になったのは、映画監督のペットの「ダリオ」…。
    こいつは一体…と、正体がわかるまで気になって、気になって。

    それぞれの登場人物が、それぞれの役割をきちんと果たして壮大な(?)ストーリーを紡ぎあげていくという形式がとても好きなので、これは結構ツボに嵌ってしまったし、恩田さんの他の作品も読んでみたくなったかも。

    とりあえずは、多分まだ一番分かりやすそうな『チョコレート・コスモス』あたりから…『ガラスの仮面』フリークなもので(とにもかくにも、真澄さまとマヤちゃんのその後の展開を早く読ませてください、美内さま…と、祈っているほどに)。

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