スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『この人と結婚するかも』中島たい子

    この人と結婚するかも
    この人と結婚するかも
    中島 たい子 2007/9/10発行 集英社 P.168 ¥1,260
    ★★★★★
    ……何年も英語を習っていて、聞こえてくるのはジャパンだけか。そう思っても力を入れて勉強するわけでもない。だいたい日本語でだってうまくコミュニケーションをとれているのか疑問だ。なんだか色んなことがイヤになってきた。
    「もうみんなやめて、結婚でもしたいな」
     思わず吐いて、それが一番できそうもなくて困っていることを思い出した。……
    〜『この人と結婚するかも』より〜

    大学の学食で、スーパーマーケットで、そして勤め先で……ふとした瞬間「この人と結婚するかも」と、男を見ては勘違いばかりを繰り返し、自分から声をかけることも、付き合う努力をすることもなく、やり過ごしてきた28歳独身、小さな美術館で働く「節子」。

    仕事にもいまひとつ身が入らず、四年間通い続ける英会話もたいして身につかず、このままでは、男を見てもんもんとしているだけの「イタイ独身女」になりかねないとようやく気付き、二度と「この人と結婚するかも」などと思わないようにしようと決意した「節子」に声をかけてきたのは、同じ英会話教室に通うサラリーマンの「ケン」。

    そして、外食が苦手な「節子」が唯一通えるセルフのうどん屋で、偶然一緒になった「ケン」を相手に「この人と結婚するかも」と、性懲りもなくひらめいたものの…『この人と結婚するかも』

    出張料理を頼まれたパーティーで、アクシデントから二時間も遅刻してしまった失恋直後の料理研究家「野島」が、失恋相手も参加するパーティー会場に車で向かう途中、何度も引き返す理由を考えながら車を走らせる…『ケイタリング・ドライブ』

    『この「ドキドキ」って、勘ちがい!?最初は美大の学食でのこと。そして、その後もそれからも。私、この人と結婚…と、思ってしまうのは妄想?
    小さな美術館で働く私。ほんのささいな出会いでも「この人と結婚するかも」と勘違いを続けていたが、ドキドキから醒め、新たな付き合いが始まる。
    男の勘違い「ケイタリング・ドライブ」も収録。恋人のいない女と男の勘違いを描いた2編。』と、いうことで。


    「結婚でも…」という気持ちは、すごく良く分かるし(特に弱ってるときなんて)、だけどそれが一番難しいというのも本当に良く分かる(なんでみんなそんなに普通に結婚できるのかが、ものすごく不思議に思えた時期もあったし…)。

    「この人と結婚するかも」という勘違いも、若い頃なら、誰でも一度や二度はしてそうな…(この歳になってもかもだけど、まあそれはそれで脳天気で幸せなことかな)。

    「節子」さんの外食が苦手な理由がなかなかユニークで…、仕方なく付き合いで行った職場の打ち上げでのイタリアンの店での、みんなの微妙な空気や気の使い方は、なかなかツボに嵌ってしまったし(多分、どこの職場にでもありそうな)。

    外食が苦手なので、自然と料理に凝る「節子」さんが、なかなか見つけられなかった自分にとっての特別な「おいしいもの」という(食べてくれる人がいるという幸せ?)のも、「ドキドキ」のあとにくるものも、何となく今の私には良く分かるかも。

    同時収録の『ケイタリング・ドライブ』は、「男の勘違い」だけど、勘違いさせるこんな女は「いるいる」だし、こちらはなかなかテンポか良くて、笑えるお話。

    ちょっと前、聖子ちゃんの「ビビビ婚」という言葉があったけど、きっとその「思い込み」は、結婚には大事なんじゃないかなと、思える今日この頃。

    0

      『建てて、いい?』中島たい子

      建てて、いい?
      建てて、いい?
      中島 たい子 2007/4/9発行 講談社 P.177 ¥1,365
      ★★★★★
      この歳になってしまうと、相手を見るなり、綿だな、絹だな、レーヨンか、と種類分けして、それで終わってしまう。理想が高いのではなく、想像がつくから面倒くさいのだ。それで、他人の中に居場所が欲しいだなんて、えらく矛盾しているし、こういう身勝手なことを言っているから、いつまでも一人なのだ。

      冬の朝、一人暮らしのアパートの階段から、ゴミを片手に転げ落ちたことがきっかけで、「40歳までには、結婚しよう」と心に誓った、独身、30半ばの長田真里。

      世話好きで顔の広い従姉妹たちから次々と男を紹介してもらうものの、どれもこれもピンとこず、これはと思ったイケメン設計士は、どうやらあっちの趣味のようで…。

      そしてある日はたと気付いた、通勤路にある一軒の「おばけハウス」。

      そんなこんなで、両親が持つど田舎の土地に、自分だけの居場所、自分だけの住み心地の良い家を建ててしまうことを決心し、真里はお見合い相手だった設計士、福島が経営するイケメンばかりが働く設計事務所の扉を開くことに……。

      「独身女、家を建てる
       30代半ばの独身女性はある日、重大な決意をする。
       それは、家を建てること――。
       仕事よりも、恋よりも、結婚よりも、家……それは正しい女の生き方ですか?
      今一番注目の女性作家・中島たい子最新小説。」だ、そうで。


      今、私の周囲に独身女性の新築ブームがきている(同じ職場の二人だけだけど)ので、その人たちとこの主人公がものすごくダブってしまったし、これを読んでも、ただただ羨ましいばかりで(私にも勧められたけど、そんな甲斐性は私にはないので、というか、まだ結婚を諦めてないというか…)。

      彼女たちの家の話を聞いてるだけでも、こっちまでわくわくしてしまってたし、この本にも書いてあるように、確かに家を建てるというのは、人の一番の希望であり、夢だなぁと思えるし、自分ならこんな家に住みたいと考えるだけでも楽しかったりするし(土曜日の新聞の大量の不動産のチラシを見ては、妄想を膨らませてたりするし)、それが叶えられたらどんだけ幸せなことだろうとは思うけど。

      ただ、この主人公はあまりにも土地をたやすく手に入れたりしてしまっているので、あんまり現実味がないというか、具体的な家を建てるのにかかる費用とかも出てこないし、こんな豪華な家を建てたら、ローンは何年で、月々いくらぐらいになるんだろうとか、そういうのがとても気になってしまった。

      まあ、気にしたところで、私には絶対に真似は出来ないんだけど…。

      0

        1

        calendar

        S M T W T F S
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << July 2017 >>

        読書メーター

        uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

        新刊チェック

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          uririn
        • 『痺れる』沼田まほかる
          uririn
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          uririn
        • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
          いちれん
        • 『痺れる』沼田まほかる
          くり
        • 『絶望ノート』歌野晶午
          智広
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          uririn
        • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
          苗坊
        • 『永遠の0』百田尚樹
          uririn
        • 『永遠の0』百田尚樹
          苗坊

        recent trackback

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        recommend

        悪人
        悪人 (JUGEMレビュー »)
        吉田 修一
        読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

        recommend

        しずく
        しずく (JUGEMレビュー »)
        西 加奈子
        サイン本買っちゃった。

        recommend

        recommend

        たぶん最後の御挨拶
        たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
        東野 圭吾
        猫なんです…。

        recommend

        recommend

        recommend

        ねこの肉球 完全版
        ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
        荒川 千尋,板東 寛司
        たまらん。

        recommend

        ニャ夢ウェイ
        ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
        松尾 スズキ, 河井 克夫
        たまらん…

        recommend

        recommend

        僕たちの戦争
        僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
        荻原 浩
        とにかくお薦め。

        recommend

        出口のない海
        出口のない海 (JUGEMレビュー »)
        横山 秀夫
        たくさんの人に読んでほしい…

        links

        profile

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        みんなのブログポータル JUGEM

        使用素材のHP

        Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

        PR