スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

0
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    『ほしいあいたいすきいれて』南綾子

    ほしいあいたいすきいれて
    • 著:南綾子
    • 出版社:新潮社
    • 定価:1260円
    livedoor BOOKS書誌データ / 書評を書く

    ★★★★★
    「お前、俺、言ったよな」「何を?」「相手のことなんて構うな。相手の都合なんて構うな。お前はお前の思っとることを言え、と。」「受けとめてもらえなかったらどうするの」「あ?」「だから本当に思ってることを言って逃げられたらどうするの。いなくなっちゃったらどうするの」「お前、答えはわかっとるだろ。」「答えって? わかんないよ」「思っとることを隠して苦しいまま付き合い続けるのと、思っとることを吐き出してダメになっても次へ進むのと、どっちが幸せか自分で考えろ、ばーか。」        〜『夏がおわる』より〜

    「来てほしいの?」と聞かれると、心とは裏腹に「別に」と答えてしまい、本気の相手に会えずに寂しい夜には、次々と好きでもない男と寝てしまう「私」。
    そして男とセックスした帰り道に限って、マンションの近くで必ず出会うのは、小学生の男の子に姿を変えた、私だけの「セックスの神様」?…『夏がおわる』

    男と付き合うたびに、「風俗で働いて」と懇願されてしまう、肉感的ではあるものの、キャバクラで働くには少々バカでダサすぎると自覚し、何にでも流されながら生きている「あたし」。
    そしてまた、一緒に暮らす男の企みで、真面目に勤めていた事務の仕事を無理矢理辞めさせられてしまい、しぶしぶ歌舞伎町の風俗店で面接を受けたものの、出勤の時間が過ぎても店に行くことが出来ずに、街をうろつき歩く「あたし」が道で拾ったのは、痴漢が落としていった携帯電話。

    携帯を開き、待ち受け画面の画像にショックを受け、警察に届けようかどうしようかと考える「あたし」が急いでマンションに帰ると、携帯が鳴り出し、見ず知らずの男から携帯を返すようにと脅されてしまい…『ほしいあいたいすきいれて』

    「あたしは明日、風俗嬢になる。
    一年後には
    何になっているだろう。
    せつない気持ちが爆発する、官能度200%の恋愛小説。
    第4回「R−18文学賞」大賞受賞作『夏がおわる』を収録したデビュー作」だ、そうな。


    「こういう男、いるんだよなあ。こういうこと、言うんだよなあ」と、R−18文学賞選考委員の角田光代さんを唸らせたという『夏がおわる』に出てくる不倫相手は、まさに典型的なそういう人で…ずるい男。

    本当に好きな相手には素直に「会いたい」と言えなくて、他の男で寂しさを誤魔化す「私」の気持ちも、不倫相手との関係をはっきりとさせることができない気持ちも、まあ、わかるかも…。

    そんな「私」を諭す、私の「セックスの神様」を名乗る小学生の男の子の台詞に、「そうだ、そうだ」と、今ならものすごく賛同できるし。

    表題作の『ほしいあいたいすきいれて』は、タイトルからは想像できない話と言うか、結構深くて、重い話だったのかも。

    主人公と同じように、私もこういう写真を撮るような変態さんは、こうなってもらいたいと全く同じこと思うし。

    でも、変態相手にこれだけ啖呵切れる「あたし」が、何であほで最低な男にばかりひっかかり、どうしようもない男の言うなりになってしまうのか…、男と女の、そこが悲しいなと。

    『IWGP』に出てくるようなテーマなのに、「マコト」みたいな、男気のある男前が出てこない(最低の男しか出てこない)ような話、といったところかな(その分現実味があるかもしれないなと)。

    0

      1

      calendar

      S M T W T F S
        12345
      6789101112
      13141516171819
      20212223242526
      2728293031  
      << August 2017 >>

      読書メーター

      uririnの最近読んだ本 uririnの今読んでる本

      新刊チェック

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
        uririn
      • 『痺れる』沼田まほかる
        uririn
      • 『絶望ノート』歌野晶午
        uririn
      • 『夏空に、きみと見た夢』飯田雪子
        いちれん
      • 『痺れる』沼田まほかる
        くり
      • 『絶望ノート』歌野晶午
        智広
      • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
        uririn
      • 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』辻村深月
        苗坊
      • 『永遠の0』百田尚樹
        uririn
      • 『永遠の0』百田尚樹
        苗坊

      recent trackback

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      recommend

      悪人
      悪人 (JUGEMレビュー »)
      吉田 修一
      読み終わった後も余韻に浸りたくなるような…これは、すごい。

      recommend

      しずく
      しずく (JUGEMレビュー »)
      西 加奈子
      サイン本買っちゃった。

      recommend

      recommend

      たぶん最後の御挨拶
      たぶん最後の御挨拶 (JUGEMレビュー »)
      東野 圭吾
      猫なんです…。

      recommend

      recommend

      recommend

      ねこの肉球 完全版
      ねこの肉球 完全版 (JUGEMレビュー »)
      荒川 千尋,板東 寛司
      たまらん。

      recommend

      ニャ夢ウェイ
      ニャ夢ウェイ (JUGEMレビュー »)
      松尾 スズキ, 河井 克夫
      たまらん…

      recommend

      recommend

      僕たちの戦争
      僕たちの戦争 (JUGEMレビュー »)
      荻原 浩
      とにかくお薦め。

      recommend

      出口のない海
      出口のない海 (JUGEMレビュー »)
      横山 秀夫
      たくさんの人に読んでほしい…

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      みんなのブログポータル JUGEM

      使用素材のHP

      Night on the Planet フリー素材*ヒバナ *  *

      PR