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    『きょうの私は、どうかしている』越智月子

    きょうの私は、どうかしている
    きょうの私は、どうかしている
    越智 月子 2006/12/20発行 小学館 P.191 ¥1,365
    ★★★★★
    この生活を続けてさえいれば、ものすごく大きな幸福もないかわりに、打ちのめされるほどの不幸もなかった。ひとりで時間を過ごせない時期もあった。誰かに隣にいてほしいと侘しくなる夜もあった。それをなんとか乗り越えて、ようやく今のささやかな生活に辿りついたのだ。今さらひとりの男の出現で、その秩序を乱すことはない。〜『揺れ』より〜

    一人の男との出会いによって、順風満帆だったはずの人生に「狂い」が生じてしまった四十女。
    それからは、何度恋をしても最後は同じような台詞で別れを切り出される女は、妹にも弟にも先を越され、両親からは腫れ物扱いされるように。
    そして風呂上りの自分の姿を鏡に映すと、そこには確実に老いが迫り来て―いったいあとどのくらい女でいられるのか、と哀しくなるも…『取り扱い注意』

    他『楽屋裏』、『真実』、『カモと鍋』、『揺れ』、『警告音』、『手』、『月』、『宵待草』、『物食う男』、『見る』の11編から成る、40前後の独身女性の「性」や「揺れ」が実にリアルに描かれている短編集。

    「幾つになっても甘ったるい男性観、相も変らぬ古臭い結婚願望、そして、日々衰えゆく容姿や積み重なる年齢を度外視したままの愚かな自己愛―そんなあれこれに囚われつづけているあなた、ぜひこの小説を読んで目を覚ましてください。白石一文
    恋、仕事、家族――。
    日常を生きる女たちがあやしく揺らぐ、その瞬間。」だ、そうで。


    まさにこの年齢の私が読むと、読み終わった後、ちょっと軽く絶望感にうちひしがれてしまうような、そんなお話ばかりかも。

    『警告音』の女は、いったい酔っ払って男に何を言って、こうなったのか…とても気になるし、この女の人はすごく昔の自分と似ていて嫌いかも。

    ここに出てくる女性たちが考えることは、大概似たようなことで(更年期への怯えとか、子供を産むタイムリミットだとか、女の賞味期限だとか…)、確かにそういうの考えると、すごく怖いし、この先一人で生きていけるものかどうか不安になったりするけど…やっぱり開き直るしかないかなと。

    「きょうの私は、どうかしている」という台詞がところどころに出てきて、この歳になれば、確かに「どうかしている」とでも思って勢いつけなければ、出来ないこともあったりするなぁと…。
    何か恥ずかしいことやらかしてしまったら「きょうの私は…」で逃げるしかないかなと。

    私の場合は昨日も今日も、明日も明後日も、ずーっと「どうかしている」ような気がしないでもないけど…。

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