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    『姉ちゃんの詩集』サマー

    • 著:サマー
    • 出版社:講談社
    • 定価:1000円(税込み)
    姉ちゃんの詩集
    livedoor BOOKSで購入
    書評データ
    ★★★★★
     その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、ひとつの投稿からはじまりました。お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。それをネットの掲示板に公開したところ、爆発的に支持が広がったのです。その詩は、思春期の女の子の奔放さが人をどきっとさせ、同時に、描かれる情景のあたたかさが癒しと笑いをもたらすという、新鮮な魅力にみちあふれていました。

    背表紙にわざわざ「封印」と書いて、本棚の隙間に封印しておいた姉ちゃんの詩集を、たまたま見つけてしまった弟君が、そこに書いてあった詩をネットの掲示板に晒し、そのあまりの感性の鋭さ(?)が大反響を呼び、ついには詩集として出版されるに至る…という『電車男』のような、実話だそうで…。

    「弟が見つけた詩に100万人が癒された!」と帯にあるように、本当に癒されてしまった(正月疲れもふっとぶぐらいに…)。
    おもしろすぎる姉の感性と、その表現の意外性…、絶対凡人には出てこない言葉の数々(覚えたての言葉を使いたいのは分かるけど…)。

    小学校低学年の頃から書きためていた詩(というか、その日あった出来事をただ書いてあるだけなのかもしれないけど、何故かそれっぽく見えてしまう言葉の羅列)ということなので、意味不明なことでも、思春期の女の子の素直な気持ちがひしひしと伝わってくるから思わず抱きしめてしまいたくなる(くらいに可愛い)。

    これが「萌え」なのか…。

    『サマー』
    サマーというあだ名をつけられたんだよ
    でも12月生まれだよ

    ちなみにそのあだ名の由来も、何だか不思議で良くわからない…
    しかも後に、

    『新人類』
    あだ名が新人類になった
    まだサマーの方がよかった

    て…。

    『朝』
    今日
    朝早くに学校に行ったら
    先生にほめられました
    すごくうれしかったけど
    ハートが ドキドキしたから
    明日から遅く行きます

    なんかすごくよく分かるし…。

    『猫』
    試験中なのに猫が来たよ!
    みんなあわててたよ!
    そのスキにカンニングもしてたよ!
    先生に怒られた!
    私はカンニングしなかったけど
    先生にあやまった

    ここには、姉ちゃんの小市民的な性格が良く表れているなぁと…。

    『後悔』
    私は 今日に
    おいつけたのだろうか

    ふ、深い…。

    『ヨーデル』
    ヨーデルヨーデル!!
    恋しちゃってる!?
    ヨーデルヨーデル!!
    愛しちゃってる!?
    勉強しろ!!

    炸裂してる…。

    姉ちゃんが男の子に告白されたり、先生に恋をしたり、とても切なくなるような詩があるかと思えば、なんだか「死」を連想させるようなどきっとする詩や、「いじめ」を匂わせるような詩もあったりして、爆笑だけでなく、なかなか心に深くつきささったりもする。

    なかでも私が一番好きなのは、

    『あかおにへ』
    ほんとは ずっと いっしょに いたかった
    きみのために きみのために きみのために

    『泣いた赤鬼』の話を読むと今でも泣いてしまうぐらいに、青鬼さんが好きなので、これには本当にじんときた…。

    姉ちゃんの詩を勝手に掲示板に晒した弟を叱りながらも、二人それぞれの才能を暖かく見守る、ロッテと名付けられた母親と、ルイーゼと名付けられた、こちらも独特の感性をお持ちの弟君と、姉ちゃんをいつも騙してばかりいる(?)姉ちゃんが大好きな父親と…そして何よりも弟がしたことを許してしまう心優しい姉ちゃんとの家族愛もひしひしと感じられる詩集(?)なので、一家に一冊あれば、家族みんなで楽しめるかも。

    この詩集の中身のおもしろさはとても伝えきれないので、詳しくは、本屋さんか、こちらでどうぞ(弟君が、密かに姉ちゃんの恥ずかしい秘密をネットに晒している時に、姉ちゃんが突然帰ってきて…、という、そのときの臨場感が味わえます)。

    http://www.kajisoku.com/archives/eid420.html
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