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    『こいわらい』松宮宏

    こいわらい
    こいわらい
    松宮 宏 2006年 マガジンハウス P.284
    ★★★★★
    たしかに私の『こいわらい』は必勝の剣で、私の棒は不思議な存在だ。棒は私のからだと一体で、そのへんのやくざぐらいなら、一発でぶっ倒せるほどのスピードとパワーを生む。……
     しかし、この平成の世の中になって、それが必然的に蘇ったのか、言葉を替えて言うなら、歴史が私を必要としたのかというようなところまで思いを巡らせると、
     ―それがどうした―
    と、むなしさだけが残るのだ。

    門から玄関まで100メートル近くあるという、西陣の平和なお屋敷暮らしから一転して、両親を事故で失い、全財産を奪われ、住み慣れた屋敷を離れ、小さな弟と二人、商店街の長屋に移り住むことになった二十歳の女子大生、和邇メグル。

    生活のために、大学の学生課の掲示板で、バイト先を探していたメグルが食いついたのは「用心棒求む 月給五十万円 京都宮内庁」の求人票。
    早速電話し、面接に向かった先は、石塀小路にある一軒の「お茶屋」。

    そこで待っていたのは、とんでもない商才の持ち主のぶっさいくなおっさん、京都宮内庁会長の田上源助。

    メグルに与えられた仕事は、職業柄常に大金を持ち歩き、「お茶屋」で派手に遊び歩く、やくざにしょうもないちょっかいを出しては、どつきまわされ、現金を奪われる会長、田上を守ること。

    そうして始めた用心棒稼業で、メグルは会長に近づく「やから」達を、得意の剣術「こいわらい」で、顎を砕き、次から次へとやっつけていくのだが、会長の注文は次第にエスカレートしていき…。

    「女子大生にして美人剣士メグルの大活劇。謎の剣術、見えない敵、鍵を握る人間の死…
    現代京都を舞台に、圧倒的な筆致で描く。超絶エンタテイメント・ミステリー。
    大型新人作家誕生!」だ、そう。


    京都が舞台ということもあり、タイトルに惹かれて読んでみたけど、微妙。
    実際に読むまでは「濃い笑い」だと(爆笑の連続かと…)思っていたので、吉本系とか、そっち方面の話かと…。

    東山三条にある「古川町商店街」とか河原町今出川の「出町柳商店街」とか、出てくるマイナーな場所は、馴染みの場所なので「おおっ」と嬉しくなってしまったけど…(そこからそこまでチャリで行くの?)とか、突っ込みたくなったりして。

    結末へと向かう十九章(226ページ)当たりから、やっと面白くなってきて(そこまでが、やたらと長く感じてしまった)、そこからの展開には、すごく驚かされたし、和邇家に伝わる秘術の数々の意味もようやく分かったというか。

    子供の頃は、ヒーロー物や活劇物が大好きだったけど(仮面の忍者『赤影』とか…)、最近は慣れ親しんでなかったから、イマイチ話に入り込めなかったかな。

    どうせなら、この「秘術」、ちんけなやくざとかに使うのではなく、本物の悪人をばったばったとなぎ倒してくれたなら、もっともっと楽しめたかも。

    とは言え、Amazonでの評価がすごく高いので、こういうのが好きな人には、すごく受けるのか…と。

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