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    『ワーホリ任侠伝』ヴァシィ章絵

    ワーホリ任侠伝
    ワーホリ任侠伝
    ヴァシィ 章絵 2006年 講談社 P.221
    ★★★★★
    いつの間にか涙があふれて止まらなくなった。なぜ泣いているのか私にもわからない。誰かを好きになったり、好きになった誰かを失うことにはもう耐えられないと思って、何も感じないように生きていたのだと思う。声を喚げて泣く私を抱締める腕も、涙を吸い取る唇も失ったら生きてゆけないと思うと、発狂しそうになる。
    来る日も来る日もイカのことばかり考える、一流商社に勤める、イカ輸入担当者のアシスタント、21歳のヒナコ。

    変態男性社員の執拗なセクハラを、OLになってからたったの3ヶ月で身につけたという処世術で上手にかわし、金曜の夜には派手な衣装とメイクで身を纏い、友達と「クラブ」で遊びまくり、土日は家にひきこもる、恋をしても長続きしたためしがないと言うヒナコ。

    転職でもしない限り、一生イカ担当から逃れられない運命のヒナコは、一度は諦めた「留学」の夢を実現させようと、ワーキングホリデーに行くための金を貯めるため、お水の世界に足を踏み入れた。

    そうして働き始めた六本木のキャバクラに、ある日客としてやって来た、全身ルイ・ヴィトンで身を固めた、超がつくほど金持ちそうな謎の多いイケメン「リュウイチ」のことが、ヒナコは気になって仕方がない。

    他の女の子ばかり指名するリュウイチに、3回目の来店でようやく指名され、アフターに誘われ、舞い上がるヒナコが連れて行かれたのは、リュウイチの経営するイタリアンの店で占められたビルの中の高級なバー。

    次の日もデートに誘われ、その日のうちに二人は結ばれ、それからは毎週末を一緒に過ごすようになり、ワーキングホリデーなど、もうどうでも良くなってしまうぐらいリュウイチとの恋愛にのめり込んでゆくヒナコ。

    けれど付き合いだして三ヶ月が経った頃、リュウイチからの連絡が途絶えがちになり…。

    「本年度最強の新人
    第1回 小説現代長編新人賞受賞作
    普通のOLが踏み出した愛と仁義のワーキングホリデー」だ、そうで「全選考委員、衝撃、そして絶賛!」だそうな。


    まさに怒涛の展開というか、ジェットコースターのように上がったり下がったりが激しくて、しかも展開が早くて、ついて行くのがやっとだったかも。

    何となく安野モヨコさんのマンガに出てくればぴったりのような主人公のヒナコと、貫井さんの「空白の叫び」に出てきた主人公の一人とのコラボレーションというか…。

    まず「ワーキングホリデー」という、言葉だけは知ってるけど、内容を知らない私は、言葉の意味調べから始めないと、意味わからくなくってしまうので、調べてみた。

    「特に青少年に対し、他国で働きながら休暇を楽しむのを認める制度。通常、観光ビザでの労働は許されないが、青少年が他国の理解を深めることを目的として特別に許可するもの。英連邦諸国の間で始まった制度だが、日本でも取り入れられ、2004年現在オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・韓国・フランス・イギリス・ドイツとの間で実施されている。ワーホリ。」

    で、青少年って、何だろうと、また疑問が出てきたけど、きりがないので一応納得したことにして…。

    とにかく本当に、ページというより、行単位で話が進むので、短いページ数ながら内容は盛りだくさん。
    「ワーホリ」と「任侠」って…無理があるような気がしないでもないけど、読んでいけば、そのストーリー展開の無理のなさに引き込まされる。
    (最後まで、どういう展開になっていくのか、全く読めなかったけど。)

    こんなにヴィトンのこと、沢山出てくる小説、これまで読んだかな?と思うくらい出てくる(ブランド物にはあんまり興味ないけど、ヴィトンは長持ちするから好きなので、そんな物をほいほいもらえるヒナコが、ちょっと羨ましくなった。)

    ヒナコがデリヘル嬢になる理由は、結構共感できる(そんな風にして自分を傷つけたい気持ち、良く分かる)。

    官能的なシーンが多くて、その描写が何かすごくリアルで驚いてしまった。
    男の人の書く、こういうシーンには普段共感できない部分が多々あるけど、この作者、どっちなんだろう?上手すぎるかも…。

    残念ながら、ヒナコがそっくりだというパリス・ヒルトンの顔がすぐに浮かばないので、とりあえず叶姉妹で代用したけど、ちょっと間違ったかな…。


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