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    『ありふれた魔法』盛田隆二

    ありふれた魔法
    ありふれた魔法
    盛田 隆二 2006年 光文社 P.293
    ★★★★★
    中学生なら軽くキスをするだけで、天にも昇る気持ちになれるだろう。だが、四十男の欲望は露骨で無遠慮で、節度というものがない。……プラトニックな関係だからこそ、ふたりだけの時間がこんなに楽しく、そして切ないのだ。踏み外してはいけない。職場の上司として、妻子持ちの男として、ここは自制しなければいけない。

    二つ年上の元銀行員の妻を持ち、三人の子供の父親である44歳のごく普通の銀行員、支店で次長を勤める秋野智之は、入行して4 年目の部下、26歳の森村茜から、相談を持ちかけられ、話のついでにと、一緒に食事をすることに。

    茜の相談の内容は、同じ銀行内の人間から毎日大量に送られてくるという、気味の悪いメールへの対処方法。
    智之は、自身の判断でメールの相手に注意を促し、メールはそれきり来なくなったと礼を言う茜に、今度は智之から、相談したい事があると食事に誘う。

    一緒に食事をするうちに次第に打ち解け合う二人は、茜に誘われて初めて行った競馬場で、思わぬ大金が転がり込み、それを軍資金に「水曜会」と称し、毎週水曜日に雰囲気の良い店を探して、一緒に食事をすることに。

    茜の前でだけ、妻や友人にも見せられない弱い部分もさらけ出せ、一緒にいることに安心感を覚える智之は、妻や子供を大事に思いつつも、いつしか上司と部下の一線を越えてしまいそうなジレンマに陥り…。

    「人生の予定が狂うほどの恋などするつもりはなかった。
    秋野智之44歳、城南銀行五反田支店次長、妻と3人の子あり。
    リアリズムの名手が、理性では抗えない人間・人生の不可思議を描く。」だ、そうで。


    「ふーん。」としか言いようがないかな。
    こういうのを、中年のおじさんは憧れるのか…。

    智之さんの葛藤は、面白いほど良くわかるけど、女から見て、あんまり面白くない男の人に思えてしまった(まあ、家族のことや、銀行のこととか考えれば、そうせざるを得ないんだろうけど…)。
    面白くないというのが、かえって普通っぽくてリアルなのかな。

    盛り上がってる途中で、アクシデントが起こり、会えない日が続き、一気に盛り上がる…って、何か経験あったような…まあそこも「ありふれた」かな(実際のタイトルは、スピッツの「ロビンソン」の歌詞らしいけど)。

    話の軸になってる、焦れてしまいそうな恋愛とは別の部分の話は、結構面白くて良かったのに…。

    銀行の内部事情とかもすごく詳しく書かれてて、壊れていく銀行員の気持ちも良く分かるし、ミクシィの話も何だか斬新(実は私も登録してたりするので…父親が娘を探し当てて「あしあと」を残すのが、すごくリアルで)。

    ただ、やっぱり茜のような女性は「いい子ちゃん」すぎて、同性としてはあんまり共感できないし(まあ、若い子の気持ちが分からなくなっただけなのかもしれないけど)好きになれない。

    どんな思いがあって、妻子持ちの真面目なおじさんをその気にさせたのかが、全く理解できなかった(どう考えても、誘っているとしか思えなかったので)。

    遊びでなくそうなってしまえば、相手の家庭がうまくいかなくなるのも、その歳になれば分かるだろうに。かといって、奪い取るほどの情熱もなさそうだし…。で、最後がそれ。うーん、なめてるとしか…。

    石田姉妹の姉が演じたら、はまり役な気がするけど若干歳が合わないか…。

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