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    『キャット・シッターの君に。』喜多嶋隆


    キャット・シッターの君に。
    喜多嶋 隆 2006年 角川書店 P.231
    ★★★★★
    人は、かわいがっている猫を、最後まで愛し続けることができる。けれど、人間同士、男と女の間では、なぜそれができないのだろう。猫を愛するように、一筋に愛し続けられないのだろう……。答えはない。

    湘南のヨット・ハーバーでバイトをする傍ら、キャット・シッターの仕事を始めて5年になる中川芹。
    キャット・シッターとは、猫の飼い主が旅行や用事で家を留守にする間、その家に行って、猫の世話をする仕事。

    一人暮らしの生活費のたしに、というよりも、もともと猫好きの芹は、「猫のために」、なかば楽しみながらこの仕事をやっている。

    そして、キャット・シッターの仕事を通じて、親しくなった飼い主たちにも、さまざまな人生があり、芹は猫の世話をしながら、飼い主たちの人生にも深く関わることになるのだが…。

    顧客を多く持つ芹の携帯にかかってきた、初めて聞く名前の男からの依頼に、緊張した面持ちで、アパートへ向かう芹。
    最近この辺に越してきたばかりの、売れないカメラマンだと自己紹介する独身の四十男は、取材旅行で家を空ける間、猫の世話を芹に頼みたいという。

    それからは、取材旅行のたびに「タマ」を預けるようになった男と、芹の距離は次第に縮まり、物語は動き出す…『坪内さんのタマ』『中川家のウルメ』『堀さんのブチ』『横山邸のエリー』『美樹さんのハチ』『野良猫のマイケル』の6編から成る物語。

    「一匹の茶トラが、僕らを出会わせてくれた……。
    猫によって、ゆっくりと癒され、結びついていく、孤独な人々の心と心……。
    静かな救済の物語――。」だ、そうで、

    「猫が好きで、いまも3匹の猫と暮らしている僕が、ぜひ、世の中に送り出したかった小説。」と、作者ご自身のHPでも書いておられるように、猫への愛情がひしひしと伝わってくる。


    表紙のイラストを見て、「あ、ウリちゃん(うちの猫)」と思って、買わないわけにはいかなくなってしまった(猫バカです)。

    ただの恋愛小説だったらどうしよう…と不安に思いつつ読んだけど、「猫だらけ」で、中身も、本当に本当に、ものすごく良かった(大好きな、踊る猫「マイケル」も出てきたし)。

    芹に猫を預ける飼い主さんたちも、それぞれ個性的で…、特に心に沁みたのは、堀さんとブチかな。
    堀さんの心配のしようは、まさに自分のそれで。

    横山邸の話も、私もそういうことで男の本質を知ることがあったなぁと(動物に優しくない男は、それだけで嫌いになるけど…)。

    美樹さんも、サバサバしてて、前向きで、強くて、見習いたいような人で、すごく好きなタイプ。

    芹と、芹の妹との確執は壮絶だけど、最後に妹が言ったことは、すごく良く分かる(そりゃ、そうなっても仕方ないと、納得)。

    そして最後の芹の台詞に、もう、堪らなくなってしまった(鳥肌たつほど、好きな終わり方)。
    私もいつか天国(行ければだけど)で、再びみんなと(これまで何匹の愛犬、愛猫と悲しい別れを経験したことか…)会えればいいなぁと、心の底からそう願っているので。

    猫にだけは、ものすごく優しくできるんだけど…。
    なんで人間の男にはできないのか…。
    可愛くないからか。


    ちなみに、家のうりさんは、こんな感じです(10年来使ってるドラえもんの座椅子の汚れ具合が際立つなぁ…)。

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