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    『赤ちゃんをさがせ』青井夏海

    赤ちゃんをさがせ
    赤ちゃんをさがせ
    青井 夏海 2003年 創元社推理文庫 P.317
    ★★★★★
    わたしだって助産婦だ。でもいつも誰かのうしろに隠れていた。あゆみ助産院の院長先生や先輩助産婦、そして聡子さんのうしろに。見習いだから。バイトだから。助手だから――いったいいつまで? ある日誰かが「昨日までは半人前。今日からは一人前」と言ってくれる、とでも? なんとかしなきゃ。

    自宅出産専門の出張助産婦として独立して四年、助産婦歴十三年のバツイチで子持ちの児玉聡子。
    そして、聡子の助手として、出張分娩介助のサポートを務めるのは、資格を取って三年足らずの、駆け出し極貧助産婦の亀山陽奈。

    そんな二人がコンビを組んで仕事に向かう先は、何故だか、おかしな謎を抱えた家庭ばかり…。

    「この仕事は断ろう」と、すぐに答えを出そうとする聡子を何とかなだめ(お金のために)、陽奈たちが頼りにし、足繁く通うのは、推定年齢七十歳、とりあげた赤ちゃんの数は六千人とも八千人ともいわれ、マスコミにも時々登場するという、明楽友代大先生のお家。

    「伝説のカリスマ助産婦」の異名をとる明楽先生は、二人の何気ない会話から、ご自宅にいながらにして、鮮やかに謎を解き明かしてゆく…。

    二人が遠路はるばる自宅出産の仕事の依頼を受けてやって来たのは、ある資産家のセカンドハウス。
    出迎えてくれたのは、五十半ばにして、初めての子供を授かったというこの家の主人の加賀見。
    そして、主人に呼ばれて現れたのは、三人の若い妊婦たち…『お母さんをさがせ』

    お正月でも休む間もなく仕事に呼び出された二人が向かった先、高級マンションの最上階で出迎えてくれたのは、この住まいには不似合いな高校生の幼いカップル。
    家族には絶対に知られたくないと、このマンションで極秘に子供を産むことにしたという彼女を訪ね、マンションに次々と現れ「我こそは…」と名乗りを上げたのは、彼女の元家庭教師を名乗るお坊ちゃまと、彼女のメル友だという中年男…『お父さんをさがせ』

    相次ぐ仕事のキャンセルに、呑気に構える聡子とは対照的に、存続の危機を感じる陽奈。
    これは、よりを戻そうと、近頃周囲を嗅ぎ回る聡子の元夫の陰謀なのでは、と考えた陽奈は、キャンセルしてきた家庭を訪れ、その理由を聞いて回ることに。
    そこで出てきたのは、近頃妊婦をターゲットに信者集めをしているという、怪しげな宗教団体の噂…『赤ちゃんをさがせ』
    の3編から成る連作集。

    「見習い助産婦・陽奈の成長と安楽椅子探偵の冴え渡る推理を描く、爽やかなユーモアに満ちたシリーズ第一弾。」なんだそうな。


    3年ほど前にNHKでドラマ化されていたみたいだけど、全然知らなかった。
    カリスマ助産婦さんの役が岸田今日子さんって…すごく見たかったかも。

    「助産婦」さん(現在は「助産師」さんと呼ぶらしい…)というお仕事自体、あまり馴染みのないお仕事なので、なかなか興味深く読めてしまった。

    妊婦さんの事情も様々で(高齢出産の妊婦さんの気持ちなんて、特に身につまされて)、子供を産むって、本当に大変そうだなぁとつくづく思ってしまう(周囲からのプレッシャーとか、その他諸々の事)。

    妊婦さんとミステリーって、なかなか結びつかない気がしたけど、こう来るのか…と感心してしまった。
    (考えてみれば、自分の身体から、別のもう一つの命が生まれること自体が、私にとってはものすごいミステリーかも。)

    ここに出てくる楽な出産方法、是非とも誰かに試してもらいたいと思ってしまった。
    自分で試す機会がこの先あれば、絶対やってみるんだけど…残念ながらなさそうで。

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